IS12MにUbuntu touch developer previewを入れてみる

2013.10.10 雑記 ライター:__agar

IS12MのWCDMA運用のために何か使えそうなものは無いかな?とXDAを漁っていたところ面白そうな物を見つけてしまいました。
[O.S-W.I.P] Ubuntu Touch Preview On The Razr
RAZRでUbuntu touchのPreview版を動かせるとのことです。少し気になっていたのでIS12Mで試しに入れてみました。
SIMロック解除とはまったく関係ないので今回は脱線です。


手順はリンク先に書いてある通りです。英語ですがざっくりと言えば「これとあれを拾ってきて順番に入れる」というだけの手順なので分かると思います(もちろん注意点はありますが)。分からなければやめておくのが無難でしょう。何かあった時に対処できないなんてことになりかねません。

さて、リンク先でいうRAZRは海外版のXT910/XT912を指していますが、結論から言えば日本のIS12Mでも導入することができました。まあCM10.1やAOKPなどのAndroidの各種カスタムROMもXT910/XT912用の物をIS12Mで使えていますから驚くことではないのですが、明記されているサイトは見当たらなかったのでお伝えしておきます(もちろん保証はしませんので自己責任でお願いします)。

導入する際のrecoveryはSafestrapを使用する必要があるようです。私は最初Boot Menu Managerを使用していましたがXDAのスレッドでも指摘されているようにBoot Menu ManagerではUbuntu touchの導入はできなかったのでSafestrapを使用しました。

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IS12Mにも導入できた、とは言ったものの実は完璧に動いたというわけではないです。バージョンなどの相性の問題もあるのかもしれませんが、XDAのスレッドでは動くとされていたwifiが使用できませんでした。
もっとも、夢も希望もないことを言ってしまえばこのUbuntu touch developer previewは到底実用できる段階の物ではありませんし、雰囲気を楽しむ程度なのでネットワークが使えないことはこの際よしとして起きます。

さて、Ubuntu touchを試用してみたのは初めてだったので、軽くレビューをしてみたいと思います。
前述の通りネットワークに接続できていないので雰囲気だけお楽しみください。
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起動するとこのような画面が表示されます。ロック画面にあたるものです。
余談ですが、電源を入れてからこの画面が表示されるまでの間にブートアニメーションのようなものが一切なく黒い画面のままです。起動できているのか分かりにくく少し困りますね…

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起動できているのかよくわからない仕様を乗り越えたら次の壁がロック解除の方法。正解は上の写真です。
画面中央の丸いものがロック解除に何か関係しているのかと思いきや右端からスワイプでロック解除するのが正解です。特にそれを示すものもないので非常に分かりにくく感じました。

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ロック解除すると出てくるのがMusic画面。何がしたいのかよくわからないですね…
ちなみにこの画像に写っているジャケットはすべてダミーです。タッチしても何も起きません。

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横にスワイプしてみると先ほどのMusicアプリのような画面が実はホームの一部のようであることが分かります。
左端が「音楽」、右端が「ビデオ」、中央が「ホーム」で右から2番目が「アプリ」かと思われます。
左から2番目の2人の人が描かれたアイコンは何が実装される予定なのかよく分かりませんでした。おそらく通知関連か連絡先絡みの機能かと思われます。現時点のバージョンではこの画面と中央のホーム画面は壁紙が表示されるだけの空白となっていました。

それぞれの画面を順番に見て行きます。
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右端のビデオの画面です。左端の音楽画面と似たような構成ですが、こちらのジャケットは完全なダミーではないようです。

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試しに一つの映画を選択してみるとこのような表示になりました。
コンテンツの購入やレンタルがこの画面からできるようです。
果たしてそこまでアクセスする機能かどうか…ホーム画面に並ぶ位置に配置する必要性は疑問です。

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アプリ一覧の画面です。ここは概ね既存のモバイルOSのものから想像する通りの機能ですが、下のほうに”Available for download”、つまり入手可能なアプリが表示されているところからするとこの画面もアプリマーケットの機能を兼ねているのでしょう。現時点ではその部分のアイコンはダミーだったのであくまで推測です。

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起動中のアプリがある場合はこのアプリ一覧の画面に加えて表示されます。

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画面左端からスワイプするとアプリランチャーが現れます。先ほどのアプリ一覧に並んでいるものもそうですが、まだ起動できないアプリもあるようです…。
また、このランチャーを出すと何も起動しなくともホームに戻る仕様になっているのでイマイチ使い所が分からないという印象でした。

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ギャラリーアプリです。ここは特におかしなところもなく正常に使えるようです。カメラアプリも同じく使えました。

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各アプリの起動中に右下から上へスワイプするとこのようなアイコンが出てきます。
このアイコンに指を合わせて離すとメニューが出てきます。
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おそらく起動中のアプリの設定や操作ができるメニューのようです。ここも未実装のものがあるようで設定らしきボタンを押しても開けませんでした。
もっとも仮に開けてもアプリ自体が未完成なものばかりなので設定できることなどないのでしょうが…。

設定、といえばどうやらこのUbuntu touchには他のモバイルOSのように一つのアプリの体裁を取った設定画面はないようです。
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こちらはごく普通の通知画面。画面上部のステータスバーを降ろすと現れる、見慣れたタイプのものです。情報はすべてダミーのものが初めから表示されていました。
しかし、このUbuntu touchのステータスバー右側には小さないくつかのアイコンが並んでいて、どこから下げるかによって出てくる画面が変わるのです。
そんな小さいアイコンを狙って押させるなど操作性はひどいものですが、一応対処法はあり、下ろしながら上の方で左右にスワイプすることで画面を切り替えられます。
ただしこちらも今どの項目にあるのか分かりにくくお世辞にも使いやすいとは言えないものです。

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電池残量と画面輝度調整の項目です。このように通知だけでなく設定画面がステータスバーを下ろした部分に収まっています。

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先ほどのダミーの通知項目をチェックしてみるとどうやら返信などもここからできるようになる模様。

一通りUbuntu touch developer previewを触ってみて感じたのは、これはあくまでpreview版であって、完成したOSではなくこれからできる予定のOSを実際に触れる見本だと言うことです。未実装の部分、ダミーの部分ばかりです。実際に導入して触ってみようという方はそこは踏まえて置いたほうが良いかと思います。

一方で、そのことを踏まえても、完成して万全な状態で使えるようになったとしてこれは本当に使えるOSなのか?と疑問を抱く部分も多々ありました。

電源キー以外すべての操作をタッチで行い、それもAndroidのオンスクリーンキーのように画面の表示領域を削って今までハードキーに負わせてきた役割を擬似的に再現するものではなくて真の意味ですべての操作をタッチパネルで実現しているという点は評価に値するかと思いますが、少なくとも現時点でのUbuntu touchのやり方ではそれが使いやすさにつながるとは言えないレベルです。
操作方法には一貫性がないですし、操作の判定範囲がよくないのはフルタッチ操作が特徴のこのOSでは致命的なことでしょう。

何より、現時点でこのOSに触れている人ならある程度他のモバイルOSにも増えてきている人がほとんどでそれなりにこういった機器の知識も持ち合わせている層なのに、そういった人々が触っても使いにくい、操作が分からないといった意見が噴出する代物です。これが製品としてごく普通に誰もが触れるようになった時に使い物になるのだろうかと不安になります。

また、それぞれの画面のUIも見かけは綺麗なのですが、ほとんどがハリボテの現時点では確かめようがないとはいえ実際に操作するなら使いやすいデザインとは思えない、そんなところがあるようにも感じました。

かなり批判的な意見になってしまいましたが、このUbuntu touchをどのように改良して製品として使用に耐えうるものにしていくのか、興味のあるところです。