EMOBILE Nexus 5 モニターレビュー(2日目:ソフト編)

2013.11.23 ガジェットレビュー ライター:__agar

「Nexus 5 モニターキャンペーン」に参加中です。今回はソフトウェアの面を中心にNexus5を見ていこうと思います。


EMOBILE版とはいえこのNexus 5ではキャリアの手は加えられていません。Pure AndroidなNexusブランドの端末ですから当然といえば当然なのですが、今回EMOBILEから発売されているNexus 5は”いい意味で”とことん無駄な手が加えられていません。

それを実感できる例として、同じく日本の通信キャリア経由で発売されたNexusブランドの端末を考えてみるとdocomoからSC-04Dとして発売されたGalaxy Nexusがあります。もちろんそちらの際も基本的には手は加えられていなかったのですが、いくつかの点で手が加えられていました。1つは端末本体にdocomoにおいての型番を印字していたこと、そしてもう1つ、致命的だったのがアップデートがdocomo経由だったためNexusなのにOSアップデートが遅れていたことです。

もちろん各キャリアさんの都合があるでしょうから単純な比較はできませんしあまり比べるべきではないのでしょうが、EMOBILE版のNexus5は外装や箱を含めてキャリアロゴや型番はどこにもなく、キャリア独自のプリインストールももちろんなく、更には今後のアップデートはキャリア経由ではなく他の販路のNexus5と同様にGoogleから直接の提供となっています。キャリア経由で提供されることによる不安要素や懸念を完璧に取り除いてくれているあたりNexusシリーズをよく理解した上で販売しているのだなと感じるとともに実に素晴らしい対応だと思います。

では早速Nexus5の各画面を見て行きましょう。

一番最初に目にするのはやはりロック画面でしょうか。
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大まかな配置やデザインはAndroid 4.3以前のものとそう変わっていませんが1番下に2つのアイコンが追加されています。

中央の矢印のようなアイコンを上にスワイプするとGoogle Nowが起動します。
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右のアイコンは見ての通りカメラ…なのですが、少し違和感を感じるところが。
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こちらのアイコンは左にスワイプするようになっているのです。
同じ列に並んでいるアイコンなのに操作が違い、フラットデザインなのでそれが直感的にわかるわけではない、というところに少し首を傾げてしまいます。
Android 4.4に限ったことではなく最近のトレンドであるフラットデザインのUIならどれにも共通していることですが細かい部分でどうも分かりにくいところが出てしまいます。個人的には何でもかんでもフラットデザインでというのはあまり好きではないですね…

少し話がそれてしまいました。ただこの新しいデザインのロック画面も悪いことばかりではなくて、カメラアイコンが独立したことでロック解除を円のどの方向にスライドしてもできるようになっていたりと便利な点もあります。

続いてホーム画面です。初回起動時は簡単なチュートリアル画面が出ます。
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以前から似たような表示がありましたが少し細かくなっていますね。デザインも親しみやすくなった感じがします。

こちらが初期状態のホーム画面。
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ドロワーを開くアイコンやフォルダの背景が半透明になっていたり、ドック部分との境界線がなくなっていること、ステータスバーとナビゲーションバーが透過していることなどを除けばAndroid 4.0以降の標準ホームとそう変わらないのですが見た目には結構印象が違います。

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ドロワーはシンプルになり全面にアイコンが並ぶようになったためアイコンのサイズがかなり大きめになっています。Nexus5のような5インチの端末ならもう少し列を増やしても良かったのではないかとも思います。

ところでこのホームアプリ、厳密にはAndroid 4.4標準のものではないそうです。外観はAndroid 4.4標準のものもほぼ変わりないのですがいくつかの機能が追加されたNexus5専用のものになっています(詳しくはThe Vergeをご覧ください)。
具体的にはホーム画面で(日本語では使えませんが)”OK,Google”と言うだけで音声検索を起動できたり、Google Nowが統合されているといった点です。

些細な違いではありますが、GoogleがNexusブランドの端末を開発者やアーリーアダプター向けのPure Android端末としてだけではなく、一般のAndroid利用者向けにも売り込んで行きたいという方向に向かってきていることの表れのようにも思えます。

同じような面が見られるところとしては、従来のNexusシリーズ同様プリインストールのアプリは最小限なのですが、Playストア関連のアプリがいくつか増えているところからも伺えます。
以前からあったPlayミュージック、Playムービー、Playブックスに加え、Playゲーム、Playマガジンが追加されています。Googleとしては大量に普及したAndroid端末向けに各種のコンテンツを売り込んで行きたい意図が見えます。

同様にGoogleが自社のサービスを積極的に使わせて行きたいことを垣間見る点がもう1つあります。今年5月にGoogle Talkから移行する形で登場した「ハングアウト」です。
このハングアウトのアプリは以前から入っているのですが、Nexus5では(Android 4.4の標準仕様では、というのが正しいかもしれません)ハングアウトのアプリにSMSを統合しています。
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どういうことかと言いますと「今まで入っていたSMSアプリの搭載はやめて、その代わりにハングアウトのアプリでSMSをできるようにしておいたからSMSはそっちでやってね」ということです。
あまりにも強引なように思います…ハングアウトを普及させたいという意図はわかるのですが今までできたことを出来なくしてまでというのは疑問ですし、分かりにくくも感じます。

若干辛口なコメントになってしまいましたが、Nexus5は基本的には今までのNexusシリーズ同様、素のAndroidを存分に楽しめる端末です。その点では期待を裏切ることは決してありません。ただ、それ故にGoogleらしい強引さが見える部分があるのも事実です。購入を考えている方は少し気にかけておいても良いかもしれませんね。

さて、バージョンが変わるごとに楽しみにもなっているAndroidバージョン連打で出てくるイースターエッグは健在です。
Android 4.1〜4.3とずいぶん長くJelly Beanの時代が続いたので少し新鮮ですね。Android 4.4はKitKat。まさにKitKatという感じの画面です。
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これで終わりではなくもう1段階隠されています。
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歴代のAndroidバージョンのコードネームのお菓子が並びます。
なんとAndroid 4.4 KitKatの開発段階でのコードネームであった”Key Lime Pie”まで入っています!上のスクリーンショットでも下から2段目に写っていますね。
ちなみにこのイースターエッグにはAndroid 4.4で対応した新機能「アプリの全画面表示」が使われています。ステータスバーやナビゲーションバーが自動で隠されてアプリを従来より広く表示できるようになっています。終了したい際は上から下にスワイプするとナビゲーションバーが表示される仕組みです。

余談ですが、Nexus5にGoogleアカウントを登録するとGmailにこんなメールが届きます。
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“ついに新しい Google Nexus 5があなたのものになりました”
今回は私のものになったわけではないので(笑)、何とも言えませんが、実際に購入していたら嬉しいサプライズですね!