CAやWiMAX2+の対応で通信速度はどう変わる? #Xperiaアンバサダー

2014.06.03 ガジェットレビュー ライター:__agar

2014年夏モデルから、auから発売されるAndroidスマートフォンの多くは「CA」「WiMAX2+」この2つの新しい通信技術に対応することになります。
その第一陣となる機種の一つ、「Xperia ZL2 SOL25」をソニーモバイルコミュニケーションズ様よりモニターとしてお借りしていますので、せっかくですから従来の機種と比較してみることにします。


その前に「CA」と「WiMAX2+」はそれぞれどのようなものなのか軽くですが説明をしたいと思います。大まかなものなので詳しい方が読まれれば突っ込みどころはあるかと思いますがあくまで概念の説明ということでお読み流しください。

まずは「WiMAX2+」についてから。こちらについてはさらっと流しておきたいと思います。

名前から従来の「WiMAX」の延長かなと感じるかもしれませんが、実はこれ「LTE」の1種でもあります。
docomo,au,SoftBank,Emobileで「LTE」と呼んでいるものは「FDD-LTE」というタイプのLTE。そして、「WiMAX2+」とSoftBankの「AXGP」は「TD-LTE」という方式にあたります(厳密にはイコールではありませんが)。

これに対応することがどのようなメリットがあるか…というのは複雑なお話ですが、ひとまず目先のメリットで一番分かりやすいことを言わせていただくならば「空いてるから速い」です。
「LTEって使い始めた頃はすごく速かったのに最近あんまり…」なんて感じたことのある方はいらっしゃいませんか?
現時点でWiMAX2+を使っているユーザーは、基本的には先に発売されているHWD14というルーターを使っている方か2014年夏モデルを買った方だけ。出始めなので快適に使える、というのは否定できません。
ただ、同じく出始めゆえに対応エリアの面でまだ少し穴が多いということもお忘れなく。

・CA(キャリアアグリゲーション)とは

携帯電話が通信をする際に使える電波の周波数の範囲というものがあります。これは有限なものなので各携帯キャリアにできるだけ公平になるように割り当てられています。
この周波数の範囲(周波数帯)はBand 1,Band 3…のような数字で呼ばれることが多いです。au LTEの場合はBand 1,Band 11,Band 18の3種類、それからWiMAX2+がBand 41にあたり、この他に2015年から使用予定のBand 28があります。

そして、この周波数帯の幅というものが我々がスマートフォンで通信する際の快適さとは切っても切れない関係にあります。
ざっくり言ってしまえば「使える周波数帯の幅が広いほど快適」なのです。
しかし、これまでのスマートフォンの通信方式では周波数帯(Band◯◯)を同時に1種類しか使えないので幅を広げようにも限界があります。

ここで登場するのがCA(キャリアアグリゲーション)です。
これを使うと複数の周波数帯を同時に使って通信することができるようになるのです。
つまり、例えば2つの周波数帯を同時に使えば単純計算で2倍の速度が出せる、という話です。

ざっくりとではありますが説明でした。お役に立てば幸いです。


さて、説明を終えたところで「で、そのCAっていうのとWiMAX2+っていうのに対応してるとどう違うのよ?」というところがやはり気になると思います。
今回はCAとWiMAX2+に対応した最新モデル「Xperia ZL2(SOL25)」と、従来のLTE対応機種「Xperia Z1(SOL23)」の2台を持って速度計測を行ってみました。

「CA」も「WiMAX2+」も、通常の利用範囲の中では「あ!今動いてる!」と確認できるようにはなっていません。あくまで通信速度の変化という形でしか見ることはできないのです。さて、どのくらいの差があるのでしょうか。

・横浜駅(ヨドバシカメラ前)
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左がSOL23、右がSOL25です。
Z1が下り17Mbps、ZL2が25Mbpsということで確かに違いが見られます。

・桜木町駅前
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ここでのZ1の測定結果は31Mbps。

DSC_0129
ZL2は41Mbpsを記録。
先ほどの横浜駅の結果もそうですが、上り速度は負けてしまっているケースも目立ちます。CAならば足し算ですから遅くなるとは考えにくいですし、これはWiMAX2+を掴んでいる時なのでしょうか…?

・横浜港大さん橋
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Z1は48Mbps、ZL2は71Mbpsを記録。

今回テストした場所(もう少し範囲の広い場所で試せると良かったと思います)では一目で違いの分かる速度向上を目の当たりにすることができました。WiMAX2+エリア内、あるいはCA対応基地局のカバー範囲内ならば対応機種はかなり従来の機種との違いを感じることができるのではないでしょうか。

切り替えの優先順位が分からず、WiMAX2+を無効にするといったこともできないので今後利用者が増えてきた時にもどかしい思いをすることが出てくるかも…?という疑問が少しあるのですが、現時点では爆速。興味のある方ならぜひ試しておく価値があると思います。