その「格安スマホ」、本当に”安い”ですか?(端末編)

2014.08.13 雑記 ライター:__agar

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最近よく目にするようになった「格安スマホ」というフレーズ。基本的にはMVNO各社はSIMのみの販売の所が多かったですが、最近は大手キャリアのように端末とセットで販売するケースも少なくありません。今回はその「格安スマホ」の本体部分についてです。
回線のほうに関しては前回の記事をご覧ください。
その「格安スマホ」、本当に”安い”ですか?(SIM編)

安い回線なのだから本体も安く抑えたい、という方向け?

比較的安い値段で維持できるMVNO回線ですが、それを使うための端末も確保しなくてはいけません。当然そちらも安く抑えたい、と考えるのは自然でしょう。

そこを理解して、販売側も安価な端末を一緒に購入できるようにしているところがありますが、物によってはそれは「格安」じゃないだろう、と言いたくなるような物も多いです。


かく‐やす【格安】
[名・形動]値段が普通より特に安いこと。品質に比べて値段の安いこと。また、そのさま。「―な品」
(goo辞書より)


格安というのは値段に対して大きな価値があって初めて言えるのです。安くて当然のレベルの品を安く売れるのは当然のことであってそれはちょっと違いますよね。
もちろんそういうものだと説明した上で売っているのならば買う側も理解していて損はないでしょうが、例えば極端な話ですが、定価2万円のスマホを3万円で売りながら、「人気のあのスマホ(7万円)よりも4万円も安いですよ」なんて売り方をするのは滑稽な話でしょう。

実際これに近いことが起きていて、最近格安スマホとして売りだされている端末はこれまで日本市場にはあまり導入されてこなかったローエンド・ミドルレンジの廉価機種が中心になっているんです。選択肢が増える事自体は良いですし何も問題はありません。ただ、そこに対する説明があまりにも欠如しているように感じられるのです。


例えばこの「CP-F03a」という機種。ビックカメラの「BIC SIM」(IIJ)とのバンドル販売など、結構店頭で目にする機種です。

CPUこそクアッドコアで一見最新のハイエンド機種と同じように見えるかもしれませんが、性能的にはかなり劣るものです。
RAMなんて512MB。日本国内で売られているAndroidスマートフォンは比較的ハイエンドに近いものが多いので、2012年頃には既にRAM1GBの機種が大半でした。ここだけ見れば2年前レベルなわけです。下手すれば「前の機種のほうが性能良かった」ということも普通に有り得てしまいます。

これはあくまで一例ですし、「だからこの機種はダメだ」などと言うつもりは毛頭ありませんが、”格安スマホ”って喧伝する割には知識がないとかなり難解なジャンルです。本当に「格安」なのか、「安かろう悪かろう」なのかの見極めは重要です。

ただ、やはり値段は魅力的なのでこういう選択肢を取りたくなる方はやはりいらっしゃるでしょう。ですので比較的おすすめできそうな機種を挙げておきますと、日本通信、IIJ mio、OCNなどの主要MVNOがこぞって販売を予定しているLGの「G2 mini」。

こちらは比較的価格に見合った価値があるのではないかなと思います(上のリンクに出ている価格は契約事務手数料なので本体価格ではありません)。

次点でHUAWEIの「Ascend G6」。こちらは既に家電量販店などで実機に触れることが可能ですが、サイズ感や動作ともになかなか良好です。

大手キャリアと同等の機種を用意するところもある

前述したような安価な機種を用意するケースも多い一方で、大手キャリアの型落ち機種や場合によっては同等の機種を用意するところもあります。

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例えばBIGLOBEではdocomoのSH-06Eと同等の「SH90B」が用意されています。

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また、現状唯一のau系MVNOであるmineoではSHL25を購入できます。こちらはまだauにおいても最新の機種で、かなり特殊なケース。
ちょっとコレクター魂をくすぐられますね。

こういった機種たちは価格面では大手と同等のことが多く安くはありませんが、割賦購入ができるようになっていることや故障等のサポートが普通の携帯キャリアと同等に受けられるようになっていることなど、不慣れなユーザーにも優しい仕様になっています。

反対に、自分で対処できる人ならばあまり積極的に選ぶ理由は無いかもしれません。大手キャリアと同等の機種を使うならば別の方法で購入するほうがずっと安く抑えられるからです。

私の考える最適解

最近のMVNOは「SIMだけを売る」スタイルから「端末も一緒に売る」スタイルに手を広げつつはありますが、「安価だが安さ相応の機種」か「高価でMVNOの価格面の強みをスポイルしてしまう機種」が大半を占めてしまっています。現状では結局のところSIMだけを購入して端末は別で確保するのが一番安いのではないでしょうか。

ではどう確保するか、という話ですが、docomoからdocomo網MVNOに乗り換えた方(auのLTE機種からau網MVNOに乗り換えた方)ならばそのまま前の機種を使い続けるというのも手です。

それ以外で言えば、「白ロム」購入がお得だと感じます。簡単に言えば中古ですが、未使用品の流通もかなりの数あるので気になる方はそういう物を狙うのがおいしいでしょう。
日本の携帯市場は比較的特殊なことが起きているおかげで新しめの機種でも(さらに言えば人気が無かったり評判が悪いというわけでなくとも)安価に未使用品が手に入るケースが多々あります。

例えば、前述したBIGLOBEのSH90BをSIMと一緒に購入すると47275円(分割での購入になります)ですが、同等機種のSH-06Eの未使用品をAmazonで購入すると3万円程度で済みます。

もちろん他にもお得な機種は多数ありますが、費用対効果で選ぶ筆者のおすすめ機種をいくつか掲載してこの記事のまとめとします。