「STYLUS XZ-2」レビュー

2014.08.30 カメラ ライター:__agar

大は小を兼ねる、という言葉があります。確かにそれが当てはまるケースも多いです。しかし、兼ねなくはなくとも、おとなしく”小”を使うのがふさわしい、あるいはそのほうが快適という場合だってあります。
何の話かというと衝動買いの理由付けです。


NEX-3Nを買った際に、使っていたコンデジ(HX30V)は手放してしまったのですが、無いと無いで不便なんですよね。確かにボディだけならNEX-3Nなんかだとコンデジ並のサイズではあるのですが、APS-Cセンサーなこともあってそれなりの大きさのレンズが付くわけです。本当にコンデジ感覚で扱えるかと言われれば完璧に頷くわけにはいかない場面もあって、やっぱりコンデジも取っておいても良かったかなーと思うこともしばしば。性能的にはともかく、運用を考えると完全に上位互換の置き換え先というわけにはいかないことに後から気付いたのです。

なので適当にコンデジを1台用意しておこうか…と思ったのですが、中途半端に凝り出してしまったもので普及機ではなかなか納得行かず。自然とハイエンド寄りの機種を選択肢に挙げていたのですが、すると今度は「そんなに出すならレンズ買えるじゃない」「あくまでガッツリ使うためではないのにそんなに出すのは…」と尻込みしてしまうという難儀な。安くて高性能なんてそう都合の良い話はありません。

そこで見つけたのがOLYMPUSの「STYLUS XZ-2」という機種。センサーは1/1.7型とそこまで大きいわけでもないですが、ワイド端でF1.8、テレ端でF2.5の明るいレンズが売り。2012年発売と少し前の機種ですが2万円ちょっとまで下がっている、と非常においしい機種の様子。「買うならこれだな」と思いつつ後回しにしていたのですが、たまたまアウトレットで15000円少々で見つけてしまったので晴れて購入です。

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デザインは同社のPEN Liteシリーズ似。電動のレンズバリアではなくレンズキャップを使用することも相まって、ぱっと見はパンケーキレンズを付けたミラーレス機のような雰囲気です。無骨ですが道具としての魅力を感じます。
質感もよく、ほど良い重量感があって高級そうに見えます。

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ストラップは左右の三角環に結ぶ方式。これもコンデジっぽくない雰囲気の理由かも。
ちなみにグリップは取り外しや交換が可能。

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左肩にポップアップ式のフラッシュを搭載。隣にはホットシューも用意されています。

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モニターは上下両方に向けられる構造。

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右肩にはモードダイヤルとシャッターキー。シャッターボタンの周りにはズームレバーが付いています。
機能割り当てのできるボタンは豊富にあるはずなのですが、Fn2キーはいくつかの設定を割り当てて(WB、ISO感度など)何回か押すと順番に項目が変わっていく仕様。使わないものを削ることはできるのである程度のカスタマイズはできるのですが、ちょっと手間かな…と感じます。

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鏡筒の周りにはコントロールリングが付いています。また、グリップとレンズの間にもFnキーとレバーが。コンパクトですが操作系はなかなか凝っています。
ただ、前面のFn2キーを何度も押して目当ての項目を出すような操作もあって、ボタンを多く用意している割にこなれていないような気も。

実際に撮影してみました。

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等倍だとさすがにですが、普通に見る分にはなかなかの描写です。ブログ用写真くらいだったらこれで全然良いんじゃない!?という感じも。高級コンデジというと大きめなセンサーを積んだものも多いですが、こういうアプローチもありなんだなという感じ。

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テレ端でも明るいレンズのおかげで、センサーサイズは小さいですが結構簡単にボケが生まれます。

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こちらはスーパーマクロモード。このモード(AF方式の設定として用意されています)の時は最短1cmまで被写体に近付けるとのこと。通常は5cmまでなのでここぞという時に。

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しばらく使ってみた感じとしては、確かに良い性能を持っているのですが、それで価格もこなれているとくれば万人におすすめできるコスパ良好なカメラか、というとそうではなさそうです。オートホワイトバランスは不安定ですし、フルオートで撮りたい方にはあまり向かないかも。
どちらかと言えば一眼ユーザーがサブカメラとして導入するのが適しそう。素性は良いので適切に引き出せれば良い買い物です。気になる方はぜひ。