AQUOS PAD(SH-06F)レビュー

2015.01.20 ガジェットレビュー ライター:__agar

docomoから発売されている7インチタブレット、「AQUOS PAD SH-06F」を購入しましたのでレビューいたします。


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2014年夏モデルなので少し前の機種ですが、この後にdocomoから出たタブレットは10インチが2機種(SO-05F,F-03G)と8インチが1機種(SC-03G)なのでやはり機動力に秀でた7インチクラスを求めるなら選択肢になり得る機種です。
最近はスマートフォン/タブレットの性能の進化も比較的緩やかなので性能的にもまだまだハイスペックで通じるラインでしょう。


本体の外観をチェックしていきます。
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デザインはシンプルな直線ベースのフォルムで好感が持てます。前面は消灯状態ですと一見変わったところはありませんが、狭額縁なのでスペースの関係上インカメラが下端に付いています。最近のSHARP機には多いですね。

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背面は光沢のあるプラスチックのパネルで、側面の質感の異なるフレームで囲うようなデザインになっています。同シーズンに発売されたスマートフォンのSH-04Fと似た作りです。
一見背面ガラスのiPhone 4/4SやXperia Zシリーズのような構造に見えるので背面を保護しなきゃ!と思ってしまいますがあくまで普通のプラスチック外装なのでそこまで神経質に扱う必要は無さそうです。そういった意味では見た目と実用性が両立できていて良いデザインだなと感じます。
一つ難点を挙げるならば、フレーム部分より背面パネルのほうが一段盛り上がっているので机などに置いた際擦れやすいことでしょうか。この手の構造にするならばそこは配慮しても良いのではないかと思いました。

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断面はこちらもSH-04Fと同じく六角形に近い形になっています。掴んだ時の安定感に繋がっていますね。

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右側面に電源キー、左側に音量の+-キーが付いています。

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左下の角にはmicro USB端子。キャップレス防水仕様になっています。

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上端にはmicro SD/micro SIMのスロットとイヤホンジャック。それからテレビアンテナが付いてます。

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イヤホンジャックに差し込むタイプのアンテナケーブルではなく、内蔵のアンテナが入っているのは嬉しいですね。これがあるのとないのではだいぶテレビ機能を使う気になるかが変わってくると思います。
この他に機能面で言うと防水対応、Felica搭載、更に通話もVoLTEで可能とほぼ隙がなくあらゆるサービスを使える仕様になっています。7インチタブレットとしては比較的小柄な機種なので強者なら一台持ちも…?


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ご参考までにAntutuベンチマークのスコアは40000程度。MSM8974ABでFHD解像度なので快適・安心の動作です。まだまだ全然見劣りしません。

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UIは基本的に同メーカーのスマートフォンと同様の物ですが、7インチサイズなのでキー配置など若干の違いがあります。

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5キーのナビゲーションバーとなっていて、左から「戻る」「ホーム」「メニュー」「アプリ履歴」まではSHARP製スマートフォンと同じ配置。5つ目が「書メモ」機能の呼び出しとなっていて、手書き/テキスト入力などで書き足せる画面メモの機能です。
不要な場合は表示しないようにもできますが、表示せず4キーにした場合でもこのキーの分のスペースは詰められないようで少し左に寄った4キーになってしまうのが残念。


この機種の購入の決め手であり、買ってからも良さを実感出来ている最大のポイントはなんといってもサイズ感です。
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スマートフォンでも用いられているEDGESTと呼ばれる3辺狭額縁の設計を使っているSH-06F。

実を言うと個人的にはこのEDGESTというものはスマートフォンにおいては好みでない、というより利便性に疑問を抱いています(過去記事:303SHレビュー)。詳しくはリンク先記事をご覧いただきたいのですが簡潔に理由をまとめますと、あまりに本体の上端まで画面が配置されてしまうことで本体サイズの割に画面の隅々まで手が届きにくい、操作時のバランスの悪いものになってしまうところが納得できなかったのです。
ただ、この不満点というのは持つ・操作するという2つを同時に片手でこなせるスマートフォンならではの問題で、基本的に両手を使うことになるタブレットとの相性は素晴らしい技術なのだと感じました。

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タブレットを片手で持ってもう片方の手で操作するのであればEDGEST特有の極端に上端に画面が寄ったデザインの操作性におけるデメリットは影を潜め、単純に「画面サイズはそのままに余計なスペースを削って小型化した」理想的な端末になり得るのです。

小型化は使用時にももちろん恩恵がありますが、EDGESTの効果が大きいのは主に縦方向の小型化なのでどちらかといえば持ち運び時のメリットが大きいかもしれません。
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冬なら上着のポケットにも楽に入るサイズです。重さも233gと7インチタブレットでは最軽量級なので持ち運びやすさではトップクラスでしょう。

EDGESTの話からは外れますが、重心バランスの良さも使いたいと思える点。
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カタログスペックには現れないので気付かれにくいポイントなのですが、スマートフォンやタブレットはただ軽ければ持ちやすいわけではありません。断面の形状などでももちろん変わってきますし、重要なのがバランスです。
例えばいくら軽い機種でも上の方に重心があったら、文字入力の際などスマートフォンの操作は基本的には下側に集中することが多い(=持ち方も自然と下寄りになる)ためにバランスが崩れやすく、「落としやすい」「持ちにくい」「操作しにくい」といった感覚に繋がります。

その点このSH-06Fは7インチタブレットながら片手で持っても苦にならないサイズ感は先にあげた通り完璧なのですが、バランスにおいてもかなり良い線行っています。上の写真のように下側の角を片手で持っていてもしっくりとバランスが取れているのです。
タブレットなので完全に片手持ちで操作を完結させることはあまりないにせよ、例えば電子書籍などを読むにも安定して扱いやすいです。


直接の対抗馬となり得る機種はないのですが、強いて言えばXperia Z Ultraを挙げます。
ただこの2機種は大きく性格が違って、Z Ultraは「タブレットとスマートフォンの中間」、SH-06Fは「7インチタブレットとしての装備は削らずに縮小できる限界」なのです。似ているようで結構意味合いが違います。

Z Ultraの場合は、小さめのタブレットとしても通用するけれど、スマートフォンとしても大きいけどギリギリ通用するかな?というところを狙ったサイズ。もちろんこちらはこちらで優れたサイズ感、他にないバランスなので一度ハマったら他の機種は考えられないタイプの機種ですが、あくまで7インチタブレットではないのです。タブレットのつもりで向き合うと小さく感じます。

SH-06Fはあくまで7インチタブレットなのです。いくらミニマムにまとまっているとは言っても、「それスマホ?」と聞いてくる人はまずいないでしょう。タブレットとして満足できる画面サイズは変えず、他の部分で小型化を進めているので小さいけれどタブレットとして役不足になることはまずないです。
そして片手で握り込めますから(好奇の目は向けられるかもしれませんが)電話だって無理なく出来ますし、コンパクトなのでその気になれば片手である程度の操作は出来ます。

つまり、Z Ultraはファブレットというカテゴリーですが実際に使用した感覚としては「タブレットになれるスマートフォン」。そしてSH-06Fは「スマートフォンになれるタブレット」だというのが私なりの説明です。どちらの用途に主眼を置くかですね。


シンプルなデザインに、スペックは不足無し、機能面でも日本独自機能含めほぼ隙無し、通信面ではキャリアから出ている端末ですから最近家電量販店にも置かれているSIMフリータブレット各種と比べるとdocomoで使うなら完璧なバンド対応、そして扱いやすいサイズ・重量。
どこを取っても間違いない出来で、今日本で7インチタブレットに回線を入れて使うなら間違いなくこれだ!と言い切ってしまいたいくらいの全部入りモデルです。決して安くはないですが値段に見合う価値はある唯一無二のタブレットでしょう。