Walkman NW-F886レビュー

2015.03.04 ガジェットレビュー ライター:__agar

NW-A16を発売直後に買っていた(レビューはこちら)のですが、タッチパネルの機器に溢れた現代で正直旧態然とした(どころかデザイン先行で旧来のものより劣って見えた)A16は期待したほど操作性がよくないなあ…とか製造段階での問題かハードの作りに甘さが見えたりだとか、期待しつつ手に取ったガジェットほど小さなことから萎えてしまうものです。結局すぐに手放してしまいました。


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それからしばらくDAPを何も持っていない状態だったのですがやはり一台は持っておきたいと思い色々見てみて、「音の良いDAP」はあれど操作性と両立できたものは非常に選択肢が少ないことを体感しました。さらに日本語環境での表示のまともさなんて加えたら尚更です。ガチガチのハイエンド構成を目指しているわけではないのでコンパクトさと操作性を含めたバランスを含めたらA16が最適解だったのでは、と思えてきたのですが…音の傾向はほぼ同じでタッチパネル操作性は優秀(サイドキーがあるので手探りでの操作もある程度可能)とあればAndroidウォークマンのF880シリーズもありか、と選択肢に。中古ですが良い出物が見つかったので捕獲です。

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今回は32GBのNW-F886を購入。16GBで良いかとも思ったのですがmicro SDカードスロットはないので少しでも多いに越したことはないでしょう。

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本体右下の「w.」ロゴは透明のパーツになっていて、充電時など状況に応じて光るのが洒落ています。

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色はホワイト。アルミ外装にマットな塗装がgood。こういう仕上げのガジェット大好きです。

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充電やデータの同期に使う端子はウォークマン独自のWM-Port。それとイヤホンジャックが下部に配されています。

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Android端末ということでどうしても従来型のWalkmanと比べれば大きくなってしまいますが、画面サイズは4インチ、本体の幅は58.7mmと最近のAndroidスマートフォンと比べるとかなり小ぶり。ミュージックプレイヤーとして持ち運んで苦にならないサイズでしょう。このサイズならポケットに入れても気になりません。

まずは使い始める前に同期。
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この機種に限った話ではないのですが、Walkmanの同期というとMedia Goしかりx-アプリしかりお世辞にも使いやすいとはいえないソフトウェアのイメージが強いですが、iTunesからライブラリを同期するためのContent Transfer for Macはミニマムでまともな感じです。

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音楽再生アプリのUIは正直古臭いです。最新でないことを考慮してもちょっとこなれてなさすぎます。

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音量キーを押すとマスター音量/メディア音量/通知音量それぞれを調整できるポップアップが出るようになっていて、このあたりは音を主体にしたデバイスならではのカスタマイズですね。

音質は…正直期待するほどのものではないでしょう。おすすめできるユーザー層としてはスマホ直刺しよりは良いものが欲しい、あるいはDAPにデジタル出力する土台(=内蔵アンプは使わない、単体での音質は問わない)あたりかと思います。

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文字入力はフリックが使えないもの。Android端末としての実力は期待は禁物。

数年前ですとスマートフォンなどを持っていない若年層がiPod touchをiPodとしてではなく情報端末として買う、というのはよくあるシチュエーションでしたが、そのような使い方を考えるとF880は微妙かも。ミュージックプレイヤーとしての範疇を超えてバリバリ活用するには性能的に不足しているので本業の音楽再生だけでも選曲などですでにかなりガクガクです。

ただ、それでもAndroidを搭載しているメリットはないわけではありません。再生アプリはPlayストアから自由に選べるので操作性の柔軟さならピカイチですし、再生している曲をSNSに共有する機能(nowplayingなど)もアプリの組み合わせで実現できます。ただ音楽を聞くだけではない現代的な発展した使い方をするならこのシリーズ(あるいはZX)以外の選択肢はないのではないでしょうか。
ZXシリーズは新型が出たことですしそろそろFも新しいのを期待したいところですね。