VAIO Phoneの親戚「ELUGA U2」購入レビュー

2015.09.11 端末レビュー ライター:__agar

みなさんは覚えていますか?今年の春に何かと話題になったVAIO Phoneのことを。


箱だけ発表からロゴ以外ほぼ手を加えていないODM元の設計そのままと言っても過言ではないくらいのものが出てきたりと商品自体の出来以外の部分で何か怪しげな事情が伺えたり物議を醸したりしていたあの機種。

その中で、同じODMメーカーに委託していた別の日本企業のスマートフォンがほぼ同じ仕様だと一時話題になっていました。そう、もうお分かりかと思いますが、それこそが今回紹介するPanasonicのELUGA U2です。

とはいえ今のPanasonicのスマートフォンは海外で細々と展開している状態。ELUGA U2のような決して目立つわけではない機種が中心なので有名どころの海外通販などには出てきませんしまずお目にかかる機会はないだろうと思っていたのですが…

ふらっと秋葉原に訪れたら覗いてみたイオシスにたくさん入荷していました。

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買っちゃいました。ちょうど普段使いの端末が1台原因不明の死を遂げてしまって足りませんでしたし…ごにょごにょ…

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未開封です。お値段は29800円。海外での定価がこのくらいなので経費を考えたら悪くない値段かと。

開封の儀

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SoCはSnapdragon 410、RAM 2GBで5インチのHDディスプレイ搭載、カメラは1300万画素です。
LTEバンドは3/8/28となっています。台湾に最適化した仕様でBand 1がないのがちょっと難しいところですがまったく使いようがないというわけでもないですね。

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では開封していきます。

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SIMピンや保護フィルム、ACアダプタなどが付属しています。
SIMスロットは蓋を開けてピンを刺してトレイを引き出す二重構造になっているのでピンが必要です。ACアダプタは日本でも使える仕様ですね。
保護フィルムが付属しているのは嬉しいですが質はイマイチ。アンチグレアではないのに透明度が低かったり元の画面より指すべりが良くなかったり…という程度のものなので、もし必要なら同サイズのVAIO Phone用のフィルムを家電量販店で手軽に買えるのでそのほうが良いでしょう。とりあえず付いている、という程度ですが好感は持てますね。

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前面のデザイン。かなりシンプルですね、上部にPanasonicのロゴがワンポイント入ってるだけです。なんだかスマートフォンと言ったら思い浮かべるイメージそのままみたいな感じです。こういう癖のないデザインは好きです。

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背面は光沢のあるパネルで、少し質感の違うフレームが側面を囲っています。

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VAIO Phoneの黒に対してこちらは白。同じメーカーの同じベース機種にもかかわらず「性能ではなくデザインで差別化する」と豪語していたVAIO Phoneは無地のバックパネルでしたがELUGA U2は細かい模様が入っていてこちらのほうが凝っているように見えるのはなんとも皮肉ですね…

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日本語ロケールがちゃんと入っていました。

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ホームアプリはなんと日本で発売していたころのELUGAシリーズと同じ「フィットホーム」を搭載しています。

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ドロワーが画面の下半分に収まるようになっていて操作性がとても良いですし、回転するような形でページを移動するアニメーションが心地良いですね。
ただ、2年前に日本撤退した時とほぼ変わらないUIなので少々デザインの古さは否めません。あまりコストがかけられないのかもしれませんが…ぜひ頑張ってほしいですね。

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ちなみにフィットホームは横向きの表示にも対応しています。他にもダブルタップでスリープに出来る機能が付いていたりなかなか凝ってますね。

このフィットホーム以外だとVIERAのリモコンとして使えるTV Remote 2というアプリがプリインストールされています。

ホームアプリが違うだけでもだいぶ第一印象が違いますね、同じクアンタ・コンピュータのODMでもVAIO Phoneよりははるかにメーカーの独自色が出ている端末に見えました。

使ってみた印象

・カメラはイマイチ
1300万画素のカメラを搭載していますが画質に期待は禁物ですね。3万円のスマートフォンとしては妥当だろうと思います。

・ディスプレイは視野角の広さが良い
特段綺麗というわけではないのですが、何気にIPS液晶で視野角はとても広いです。

・サイズ感と軽さがとても良い
5インチのディスプレイとそれに応じた端末のサイズ(とはいえハイエンドだと5.2インチくらいなら同程度のサイズに収まりますが)、そして軽さがとても扱いやすく感じました。
外装、特に側面の質感はチープですがこの実用性とトレードなら許せます。

・タッチパネルの精度が悪い
VAIO Phoneでも同じ声が上がっていましたが、タッチを認識しなかったりタッチ位置がずれたりといったことが多いです。数少ない欠点ですがかなり致命的。

トータルの感想としては、3万円なら十分アリです。
きっとVAIO Phoneも発売前にビッグマウスでハードルを上げたり5万円と大胆な値付けをしたりさえしなければ普通に歓迎されていたのではないかな…などと思ってしまいました。

ODMで大本がまったく同じ製品でも見せ方次第で変わるものだな、というのを感じましたしPanasonicさんには今後もぜひ海外で頑張っていただきたいですね。いつかまた日本に…という日は来るのでしょうか。