話題のTSUTAYA図書館「海老名市立図書館」に行ってみた

2015.10.07 雑記 ライター:__agar

10月1日に全国2例目のカルチュア・コンビニエンス・クラブが運営する図書館、いわゆる「TSUTAYA図書館」としてオープンした海老名市立図書館。


1例目の武雄市図書館の時から「書架の分類がおかしい」「不適当な蔵書が購入されている」など様々な意見がネット上で飛び交うTSUTAYA図書館。実際どのようなものなのか見てみたかったので早速行ってきました。

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立派で綺麗な建物です。到着した第一印象は決してネガティブなものではありませんでした。
後で知ったのですが箱自体は以前からのものそのままだそうですね「公営図書館らしくないしゃれた建物でした!」なんて書いたら大恥かくところでした

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図書館なので館内は撮影禁止ですし、公式サイトも無断リンク禁止とのことなので申し訳ありませんがここからは文章だけです。

図書館としてはとても使いにくい

B1階から4階までの5フロアで構成されているこの図書館。

4F→児童図書
3F→図書館+学習スペース
2F→図書館
1F→図書館+蔦屋書店+スターバックス
B1F→図書館

大体こんな感じのフロア構成になっています。

1Fの入り口から入るとまず蔦屋書店と左手にスターバックス。エントランスは大きな吹き抜けになっています。ショッピングモールだったっけ?という感じになります。
この辺りから既に「己の商売を優先しているのでは」と疑心暗鬼になりそうですが、問題は「図書館」部分の構成。どこに何があるのかがまるで分からないんですよね。

図書館としての割り振りは
4F→児童書
3F→社会、教育、歴史・郷土、産業、語学・参考書
2F→料理、暮らし、旅行、スポーツ、アート、人文
1F→ビジネス、政治・国際、雑誌、新聞
B1F→文学・文芸書(小説など)
となっているらしいです。

私は「もし一人の市民として普通に図書館を使いに来て自分の市の図書館がTSUTAYA図書館だったらどんな感じなんだろう」というところに興味があったのであえて下調べはせずに行きました。普通は図書館に行くのに事前にフロア構成を調べてから行くなんてなかなかありませんよね?
はっきり申し上げるとどこに何があるのかまったく分からなかったです。

原因はいくつかあるのですが、まとめると「おしゃれさを優先したのか不規則な配列をされた見通しの効かない配置」ですね。とにかくこれに尽きます。

「かっこいい図書館作ってやったぜ」感はひしひしと伝わってきますし、実際おしゃれな空間ではありますが公共の図書館としてこれはあまりにもどうなのよ、という感じですね。話題性でここに人が集まることはあってもそのまま本離れしてしまうのではないかな、と思いました。

そう、配架のことで言えば入口の吹き抜けから見える2階の大きな本棚。
1階の入口すぐの部分は蔦屋書店とスタバなので普通に入ったら「あ、2Fが図書館なんだ」って上がっていくと思うのですけれど、その大きな書架は「料理、暮らし、旅行、スポーツ、アート、人文」なんですよ。
何を求めてくるかは人それぞれではありますけれど、そうじゃないんじゃないかなという気はしますね…。
小説が地下というのもよく分からないですね、「無いのかな?」と思ったくらいです。
とにかく動線は壊滅的です。

意外と人出があった
開館したばかりで話題性も高いからだとは思うのですが相当にぎわっていましたね。
館内の随所に置かれている椅子はどこも満席でしたしスターバックスの注文カウンターは行列。
年齢層も中高生からスーツ姿のサラリーマンまでかなり幅広かったです。

でも、その割には本を手に取っている人や読んでいる人は少なく見えました。
オープンの話題性と見物客が消えたとき、ここは一体何をする箱になるのか考えられます。大きなスターバックスですか…?

もう少し落ち着いたら「おしゃれな作業空間」としては使えるかも
今は見物客で賑わっているのでいくらおしゃれだろうと本を静かに読むにも勉強するにも適さない空間になってしまっていますが、ほとぼりが冷めたら結構いい空間になりそうな気はしますね。

落ち着いた照明に公営施設っぽくないおしゃれなBGM。それでありながらカフェより席数も多いですし長居してもまあ怒られることはないでしょう。ノマドワーカーの方には良さそう…?
でも、それって図書館ではないんですよね。

色々考えさせられることはありますが興味深い施設なのは間違いないです。気になる方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。