Z5 Compactのここが嫌!海外版を使ってみて感じた長所と短所

2015.10.19 端末レビュー ライター:__agar

海外版を輸入して来月に日本でも発売されるXperia Z5 Compactの人柱と化している次第ですが、使っているうちにどうも不満な点が出てきたので今後購入される方のためにも書き残しておこうと思います。


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海外版と言っても対応する周波数帯やおサイフケータイなどの日本向け機能の有無、キャリア独自のアプリの有無などを除けば基本的に同じ物なのでご購入予定の方の参考にはなるかと思います。

良い点

まずはポジティブな話題から行きましょう。
◎・指紋認証は速い
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新しく搭載された指紋認証機能。速度や精度はなかなかですね。
今私は指紋認証付きのスマートフォンをiPhone 6s、Galaxy S6、Z5Cと3台持っているのですが、速い速いと言われている6s並には使えます。S6はそれより一歩劣る感じですね。
物議を醸していた側面という斬新な配置も、左手人差し指+右手親指のように2本以上登録していれば全然気になりませんし実用的です。

○・従来のXperiaと比べてカメラが綺麗
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Xperiaは何機種か乗り継いできましたがこれまでのものと比べると調整の幅が出来た分、今まで苦手だったシーンにも対応しやすくなっていますね。

微妙な点

△・起動直後の動作が悪い
ある程度はどの機種でもある仕方ないことなのですが、起動直後はとても動作が悪いです。
設定画面を開いてスクロールしたらガックガク…というくらいなので最初はとんでもない地雷機種を買ってしまったかと不安になりましたが2,3分経つと見違えるようにまともな動作になります。ご安心ください。
ただ、今となっては控えめなHD解像度で最新のSoCを使ってこれ?と思うところはありますね。良くはないです。

△・Z4ほどではないがそれなりに発熱はある
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Z5Cは同じSnapdragon 810を搭載する兄弟機のZ5やZ5 Premiumと比べると発熱は少ないようです。おもしろいデータとしては3機種で4K動画の撮影時間を測った結果、Z5Cが最も長時間の負荷に耐えられたという検証がBuzzap!さんで行われていますね(リンク)。

しかし、機械に優しい端末と人間に優しい端末は必ずしも一致するわけではありません。
S810を使っている以上やはり発熱自体は多く、それでも長時間負荷をかけても動作できるのはしっかり発熱できているからです。
Z5Cの場合は主に背面パネルからの放熱が多いようで、Z4ほどの熱さは感じないまでも少し負荷をかけるとあまり快適とは言えない熱を感じます。

不満な点

×・UIの詰めが甘くて格好悪い
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非常に個人差のある点で申し訳ないのですが、もっともZ5CだけでなくLollipopのXperiaなら同じUIなのですが、正直なところ一番使う気が失せてしまったのはここです。

こればかりは人それぞれ感じ方のある部分なので今のXperiaのUIが気に入っているという方は8行だけ飛ばしていただけると助かります。

各項目が不均等で中途半端な隙間の空いたステータスバー、設定画面やアルバムアプリなどのMaterial Designに沿っているようで沿っていないアイコン、なぜかステータスバーが水色になる謎の標準テーマ(しかも名前はダークなのに!暗かったとこ思い切り明るくしてる!)。

隅々までメーカー独自の考え方に基いたUI設計をされているのならそれがいくらAndroid標準からかけ離れていてもあまり気にならないのですが、これまでも今も素に近い作りをしているXperiaでこれをやってしまっているからこそ、もやもやとしたちぐはぐ感が拭えません。

×・持ちにくい
この機種の性質を考えると一番クリティカルな問題点だと思います。
小さいかもしれないけれど持ちやすくないんですよ。

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実は私、Xperiaの小型モデルが大好きでZ1fZ3Cも買っています。
そして豆知識として、Z1f/Z3C/Z5Cは縦127mmx横65mmで同じサイズです。だから持ちやすさは大きさのせいじゃないんですね。
ちなみに厚さはZ1fが9.4mm、Z3Cが8.6mm、Z5Cが8.9mm。まあZ3Cよりは厚くなりましたが特に不利なほどでもないです。Z1fよりは薄い。
なのに持ちにくい、それはなぜか?
Z3Cより重くなった、確かにそれはあるかもしれません。
Z1fが140g、Z3Cが129g、Z5Cが138g。一番重いのはZ5Cではないですね。重さのせいだけではなさそうです。

結論を言ってしまえば「形」と「素材」です。

まずZ1fもZ3Cも側面は少し丸みを帯びた断面になっていましたがZ5Cはカクカクです。
ある程度薄い機種ならば四角いほうがより手に引っかかりができて持ちやすくなることもあるのですが、Z5Cは今のスマートフォンの中であまり薄い機種ではないです。これで角ばっているとただ指を回しづらいだけになってしまい、そのため自然と持ち方が浅くなります。
持ち方が浅くなると背面にほとんど端末の重さを預けるようになりますが、ここで仇となるのが素材。そう、さらさらのフロストガラスです。滑りやすくホールドしにくくなってしまいました。見た目はとても良いのですけれどね。

大型機種からそのまま引っ張ってきたデザインが今回は完全に裏目に出てしまっているように思います。
高性能な小型端末は今となってはほとんどないので期待していましたが、どうも数字だけを見て導き出された作りなのかなあという感じがして小型端末らしい実際の使いやすさは伴っていないように感じられました。購入をお考えの方は一度モックなどを触ってみてからのほうが良いかと思います。

まとめ

Snapdragon 810というデメリットの伴うSoCの採用、そして小型端末として重要な扱いやすさに残る疑問点。
この2点を思うに、少なくとも今あなたがZ3CやA4をお使いなら間違いなくおすすめしません。大事にしてあげてください、まだまだ使える子です。

今から買う方でもかえって昨年のXperia Z3 Compactを買ったほうが良いのでは、と私は思います。
まだまだ動作的にも現役で目立った問題も少ないSnapdragon 801が使われている上に、Android 5.0にアップデートもされているので見劣りする点を探すほうが難しいくらいです。
実売価で2万円ほどある差額を考えると断然Z3Cを推します。控えめに言っても差額分だけの価値を私はZ5Cに感じられませんでした。