ガラスマ?スマケー?ガラホ?全部違いますよ!

2015.12.04 雑記 ライター:__agar

知ってるよ!という方はスルーしていただいて構わないのですが、今回は「ガラケーの要素を持ったスマホ」の呼び方に関するお話。


「ガラスマ」とか「スマケー」とか「ガラホ」とか似たような言葉がありますが、実は全部別の物を指しているのはご存知ですか?

だからどうというわけでもないのですが、ネット上の書き込みを見ていると結構混同されている方も多いように感じます。マニアが何か吠えてるなあぐらいに見て行っていただけると幸いです。

予備知識:「ガラケー」とは

日本のフィーチャーフォン、いわゆる「ガラケー」がなぜ「ガラケー」と呼ばれているか知らなければ理解しにくいと思うので先にその説明をしてしまいましょう。

「ガラケー」は「ガラパゴスケータイ」の略です。

日本のケータイは海外の従来型のケータイと比べるとかなり変わっています。iモードなどのケータイ向けインターネットが非常に発達していたり、おサイフケータイや赤外線通信、ワンセグなどの日本独特の機能がたくさん付いています。

話は変わりますが、太平洋の東のほうにガラパゴス諸島というところがありまして、この島の動物は大陸の動物とは違う独自の進化をしていることで有名です。

そう、「ガラパゴスケータイ」というのは日本独自の進化をした携帯電話をガラパゴス諸島の動物に例えているのです。

もちろん日本で売っているフィーチャーフォンの中にはそういった独自の機能がたくさんあるわけではないものもある(最近だとfreetel Simpleなんて良い例ですね)のですが、世間的には「スマホになる前のケータイ」ぐらいの意味で幅広く使われることが多いようです。

「ガラスマ」とは

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「ガラパゴスな機能を持ったスマートフォン」がガラスマです。上の「ガラケー」の話で挙げたような日本独自の機能をスマートフォンにも付けちゃいました!というのがこれですね。

具体的に言えばおサイフケータイ・赤外線通信・ワンセグが付いているスマートフォンを指すことが多いです。
数年前だと「三種の神器」と言い表すメディアも多かったです、懐かしい方もいらっしゃるのではないでしょうか?
あとは海外の携帯電話では採用例が少なかった防水機能も挙げられることがあります。

最近スマートフォンを持ち始めた方だと「え、でもそんなのどの機種も付いてない?」と思うかもしれません。確かに最近の機種は国内メーカーだろうと海外メーカーだろうと付いていることが多いです。
強いて言えば赤外線通信は時代の流れで採用例が減ってきているくらいですが。

一昔前だと大きく分けて2つの流れがありました。

・海外でも売っている機種とほぼ同じスマートフォン(主に海外メーカー)
・日本向けの機能をたくさん盛り込んだスマートフォン(主に国内メーカー)

今のようにどの機種にも大体の機能があって性能もほとんど同じでという時代ではなかったので、性能やOSの新しさやアップデートを求める人は前者、ガラケーで使っていたのと同じ機能が無いと困るよという人は後者を選ぶ傾向にありました。

要するにまだまだスマートフォンが発展途上だった頃、どの機種にも「三種の神器」が付いているわけではなかった頃に区別のために生まれた言葉というわけです。今となっては死語かもしれないですね。

「スマケー」とは

実はこの言葉は「ガラスマ」とは違って、ジャンルというよりはある特定の機種を指す言葉なんですね。

「スマケー」は「スマートケータイ」の略です。スマートケータイとスマケーはソフトバンクの商標になっています。

ではスマートケータイとは何か?
これまた昔話になってしまいますが、2011年に発売された「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH」がこのスマケーにあたります。
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見た目は2つ折りのケータイ。でも中身はAndroidスマートフォン。だからスマートケータイ。分かりやすいです。

この当時のSHARPはソフトバンク向けの「スマケー」以外にもdocomoのSH-02D、auのIS11SHなど「ガラケー型のスマホ」をいくつか出しています。
どの機種にも共通しているのが従来のテンキーでの操作とスマホのタッチパネルの操作、両方が出来る作りになっていることです。

テンキー付きでガラケーから違和感少なく移行できるが中身は何の制限もないスマートフォンで、慣れて来たらタッチ操作も使っていくことでスマートフォンに段階的に慣れて行けるというのがスマケーです。入門機としてはなかなか良い発想だと思いませんか?

鋭い方は「最近もそういうの出てない?」と思ったかもしれません。ですが実は形こそ似ていますがちょっと方向性が違うんですね。その現代の話に移りましょう。

「ガラホ」とは

3つの中では一番新しい単語です。既に名前が使い尽くされているせいか正直中身を表していない名前だなあと思ったりするのですが…ガラホはスマートフォンを元にしたガラケーです。
ちなみにこちらはKDDIの登録商標なので厳密にはdocomo/SoftBank/Y!mobile向けに出ている同様の機種には当てはまりません。

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例えばこういうのですね(画像はauのSHF31)。

「スマケーと同じじゃん!」と思った方、焦らないでください。
見た目的には近く思えますが「スマケー」と「ガラホ」は目的が明らかに違うので使い勝手などから言えば完全に別物です。

というのも、ガラホはAndroid搭載でスマートフォンの技術で作られてはいますが、ユーザーの視点で見た時は完全にガラケーになるように作られています。
副産物として「LINEが使える!」などを売りにしていることはありますが、基本的には「ソフトが新しくなったガラケー」です。

まとめ

「ガラスマ」=「日本独自の機能を盛り込んだスマホ」
「スマケー」=「ガラケーのようにも使えるスマホ」
「ガラホ」=「これからもガラケーを使い続けたい人のために、スマホを元に作ったガラケー」

違いがお分かりいただけたでしょうか?