今年の漢字?携帯業界に見る「安」の1年

2015.12.15 雑記 ライター:__agar

今年の漢字が発表されましたね。今年は「安」だそうで。ちなみに2位は「爆」だとか。何をとは言いませんが「安」く「爆」買いした方もいるんじゃないでしょうか。

「安」

選出理由としては金銭的な意味の「安」ではなくて”不安”などが挙げられていますがそれだと「安」1文字では真逆の意味になってしまうような…。

まあそれは置いておいて、社会情勢や政治を語ったりする気はさらさらないのでそこは深入りせずに専門分野からこの「安」という時を見て行きたいと思います。

「格安SIM」「格安スマホ」の台頭

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モバイルの分野で言えばまずはこれでしょうか。

もうここ数年は毎年のように「MVNO元年」と言われているのでまたかよ!という感はありますが、一般への認知度や普及という点では間違いなく今年こそ花開いたのではないかなと思います。

スマートフォンを使うために必ずしも高額な契約が必要になるわけではないという選択肢の提示としては十分定着してきたと思いますし、MVNO同士でのプランの選択肢の豊富さや価格競争も進んでいます。

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また、MVNOで使うことを想定したいわゆる「格安スマホ」的なジャンルの端末のみでの販売も、昨年までと比べるとかなり参入メーカーが増え選択肢が広がったように思います。
下は1万円台のお手頃機種から上は8万円近いMate Sのような高級機種までだいぶ色々出てきましたよね。

来年に望むこととしては、「MNOがぼったくっているかのような誤解(価格差の理由が理解されていない)」や「SIMフリーは安いというような誤解」などMVNOやSIMフリースマートフォンがここまでの存在感を得る過程で一緒に広まってしまった様々な誤解が解消されて、本当の意味でユーザーが多くの選択肢を持てるようになると最高だなと思います。

「安」売りの処遇

個人的に一番先行きを心配しているのはここですね。

携帯料金の引き下げをめぐる有識者会議です。
MNP競争を止めよう、過度の値引きをやめて多くのユーザーが今より安くなるようにしよう、というのは本当に素晴らしいことだと思います。

ただ、大枠は良くても詳細の部分であまりにも実態が見えてないというか筋道の通らない議論のようにも見えます。

ユーザーの取り合いをやめて長期ユーザーを優遇する、なるほど。確かに長く使ってるんだから負けてくれよというのはユーザーの心理かもしれません。ただ新規の顧客を勝ち取りに行かないで商売にならないでしょう。

端末価格の過度な値引きは不公平だからやめよう、そうですか。本当に「安」くするための会議なら「安く買ってる奴を高くしろ」ではなくて「みんな安くしろ」という方向になるはずですよね。

そして上の端末価格が高くなる話を受けて「代わりに中古市場を拡大しよう」。あまりにも支離滅裂です。新品を値上げしてどこから中古市場を拡大するほど中古が出てくるのでしょう?

このまま行くと料金引き下げどころか安かった人も高かった人も誰も得しない結末しか見えません。

まとめ

愚痴っぽくなりましたが、おそらく来年は良くも悪くも携帯業界を取り巻く環境は大きく変わる年になるだろうと思います。来年はこんな”不安”を持たずに終われる年であって欲しいものですね。