1インチセンサーが熱い!?2016年春の新モデルを「RX100M4」とスペック比較!

2016.02.26 カメラ ライター:__agar

各社が気合いの入った機種を投入している「高級コンデジ」と俗に呼ばれるクラス。機種によって様々ですが共通する点としては、大型のセンサーや性能にこだわったレンズをごく普通のいわゆるデジカメのサイズに収めた。そんな機種が多いです。


近年すっかり人気のジャンルとして定着していますが、2016年も既にいくつかのメーカーから新機種が発表されています。

しかも、PanasonicにCanon、そしてNikonからと「1インチセンサー」を搭載する機種がこの短期間の間に3つものメーカーから発表されているのです。
このセンサーサイズは、高級コンデジとしてはベストセラーのSONYのRX100シリーズとも同じ激戦区。一体3社の新機種はどんなカメラなのでしょうか。

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同時期の発売ということもあり比較される方も多いかと思うので、新機種3つ+既存機種のRX100M4、の4機種を現状分かる情報の範囲でまとめてみました。

機種紹介

まずは新機種3台それぞれの特徴について、簡単に触れておきたいと思います。

・LUMIX TX1(DMC-TX1)
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Panasonicの新機種、TX1は今回の比較対象として挙げている機種とは少し方向性が異なります。

1インチセンサー搭載のコンデジとなると画質重視な機種が多いですが、誤解を恐れずに言えばTX1は「普通のデジカメ」としての使い勝手も捨て切ってはいないように見えます。

光学10倍ズームはポケットサイズの1インチセンサーコンデジでは類を見ない数値。幅広い場面での運用を求めるならこれでしょう。
とは言え、レンズはLEICAブランドのVARIO-ELMARIT銘を冠する物。画質の追求ももちろん見られます。

単に「コンパクトで高画質」だけを求めるならPanasonicにはより大きい4/3センサーを積むLX100などもあるからこそ、こういった位置付けになったのかもしれませんね。

3月10日発売予定、予価は88,000円程度。


・PowerShot G7 X MarkⅡ
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Canonの新機種。評判の良い「PowerShot G7 X」の後継機ということで期待が高まります。

4段分相当の光学手ブレ補正、より円形に近いボケが期待できる9枚絞り羽根、ダイナミックレンジの広さなど、派手ではないものの実用的に嬉しいアピールポイントが多いです。

前モデルからの変更点としては、エンジンがDIGIC 7に変わって高画質化や機能が増強されていること、タッチパネルが搭載されたこと、外装デザインが大幅に変更されたことなどがあります。
評価の高い機種を堅実にアップデートした後継機と言えるのではないでしょうか。

4月下旬発売予定、予価は75,000円程度。


・DL 18-50 f/1.8-2.8
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Nikonが新しく発表した1インチセンサーコンデジ「DL」シリーズの1つ。

DLシリーズは、18-50 f/1.8-2.8、24-85 f/1.8-2.8、24-500 f/2.8-5.6とスペックの異なる3機種が発表されています。24-500mmはネオ一眼的なスタイル、残る2機種では18-50mmがより魅力的な内容に感じたので今回はこちらを比較に取り上げました。

35mm換算で18mmからと超広角の画も撮れる1インチコンデジというところがまず異色。それも開放F1.8の明るさです。
またDLシリーズ3機種の中では唯一、この18-50mmだけが同社の一眼レフ用レンズなどに用いられる「ナノクリスタルコート」というコーティング技術を使っています。

外観はクラシカルなデザインが特徴的ですね。

6月発売、予価は105,000円程度。


(参考)RX100M4
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比較対象として、RX100シリーズから最新のM4を。ユーザーだからというのもありますが。

見かけも変わらなければスペックもそんなに変わってない、でも値段ははっきり違う…というちょっと難儀な奴です。
実際のところ、M4で変わった部分のほとんどが、M3までの物から変更されたセンサーの性能によるもの。

センサーからの読み出しが速くなったおかげで、1/32000まで設定できるシャッタースピードやスーパースローモーション撮影など使いどころが分からないとんでも機能がこっそり付いています。4K動画の撮影にも新たに対応。

16コマ/秒の連写や動体AFの強化など、基本的には色々速くなったRX100M3です。
速さ以外だとEVFの解像度も上がっていたりしますね。

こちらは既に発売中で、定価は120,000円程度。執筆時点での市場価格としては95,000円強。

比較!

さて、各機種の紹介が終わったところで、色々な項目を比較して行きたいと思います。

1.焦点距離
(※35mm判換算です)
TX1 :25-250mm
G7X2:24-100mm
DL :18-50mm
RX100M4:24-70mm

焦点距離の柔軟さならTX1の圧勝。小型センサーの一般的なコンデジから持ち替えても不自由なく使えるでしょう。
一方で、ワイド端はDL以外の3機種はほぼ同じ。広々とした風景などを収めることが多ければかなり魅力ですね。

2.F値
TX1 :F2.8-5.9
G7X2:F1.8-2.8
DL :F1.8-2.8
RX100M4:F1.8-2.8

TX1以外の3機種はワイド端では開放F1.8で互角。ただご注意いただきたいのが、どの焦点距離でどのくらいまで暗くなるのか…ということですね。
同じ変化域でも広角寄りのほんの少しの焦点域しか明るく出来ないなんてレンズも中にはありますから、この辺りは一度触ってみておいたほうが良いかも。

3.ISO感度
TX1 :ISO 125〜12800(拡張感度無し:80〜25600)
G7X2:ISO 125〜12800
DL :ISO 160~6400
RX100M4:ISP 125〜12800(拡張感度:ISO 80〜12800)

表現の幅に差が出てくるISO感度の範囲。どの機種もあまり変わらない…という結果ですが、せっかくの明るいレンズで昼間もボケ表現を使うには拡張感度とは言えISO 80相当まで設定できる2機種は嬉しいですね。
DLのみ160スタートなのが若干気になります。

4.便利機能
TX1 :Wi-Fi/タッチパネル/内蔵EVF
G7X2:Wi-Fi/タッチパネル
DL :Wi-Fi/タッチパネル/アクセサリーシュー
RX100M4:Wi-Fi/内蔵EVF

さすが現代のコンデジ、Wi-Fi転送は4機種とも対応しています。
一方で、G7X2はファインダーを用意する方法が無い、DLは外付け可能など拡張性には差があります。
使いたい機能を確認しておきましょう。

5.連続撮影枚数
TX1 :300枚
G7X2:265枚
DL :260枚
RX100M4:280枚

いずれもモニター使用時の数値。内蔵EVFのあるTX1/RX100M4はともに、ファインダー使用時のほうが枚数が少なく記載されていました。
どの機種も万全といえるほどではないので、泊まりがけの旅行などなら充電対策は必須ですね。

まとめ

比較項目を挙げ始めればキリがないのですが今回はここまで。趣向の異なるTX1以外の3機種についてはスペック上はかなり一長一短だと思います。

何にでも使えるズーム域を求めるならTX1
動体も撮るならRX100M4

この2つははっきりしていると思うのですが、G7X MarkIIとDLに関しては各メーカーの色作りの好みや、実際の両機種の作り込み具合次第で分かれてくるかなという印象です。

実際に使うとなるとUIがやはり気になるところで、操作性が悪ければ撮影の楽しみもとっさのチャンスも失せてしまうわけで早く全機種触ってみたいですね。