2016年は4G+3Gのデュアルスタンバイが熱い!注目ポイントや対応機種まとめ

2016.06.17 雑記 ライター:__agar

最近一気に対応機種が増えつつある4G+3Gのデュアルスタンバイが可能な機種。一部のマニアの間では2016年のトレンドとも言えそうな注目ジャンルであるこちらについて取り上げたいと思います。

そもそもデュアルスタンバイとは

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2枚のSIMカードを入れておくことができるデュアルSIMの機種のうち、1台で両方の回線を同時に待受可能な仕様を指します。

デュアルスタンバイが可能な端末自体はかなり以前から存在しているのですが、そのほとんどは「W-CDMA+GSM」や「LTE+GSM」という組み合わせでの物でした。

日本国内で発売されているデュアルSIMスマートフォンもこのような組み合わせではデュアルスタンバイ可能な物が多々あるのですが、日本でGSMは使われていません。

そういった事情で日本ではいくらデュアルSIMのスマートフォンと言っても切り替え式でしか事実上使うことができず、そのメリットを本当に享受できているとは言いがたい状況だったわけです。


ただ、3G+3Gのデュアルスタンバイができる機種はごくわずかですが存在していました。

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例えば「Coolpad W770」。これはW-CDMA+W-CDMAの同時待ち受けができるかなり珍しい機種です。
かなり古い機種なのですが、モデムチップを2組搭載する力技で実現されています。

これ以外ですと、W-CDMA+CDMA2000の同時待ち受けが可能な機種が中国市場を中心にいくつか確認されています(Mi4cなど)。

いずれにしても特殊なケースしか存在せずあまり現実的な選択肢ではありませんでした。


最大の理由としては、そもそもデュアルスタンバイの需要が大きいのは新興国市場が多く、4Gや3G同士の双待ができることの需要が少なかったことが挙げられます。

しかし、今後それらのマーケットでGSMの停波、3Gひいては4Gへの移行が進んでいけば、我々も嬉しい4G+3Gのデュアルスタンバイができる機種の需要が生まれる可能性はあるわけです。

そんな今後を見越してか、スマートフォンのSoCとしては非常に大きなシェアを誇る、QualcommのSnapdragonシリーズが最近のものでは4G+3Gのデュアルスタンバイに対応し始めています。

チップセットレベルで対応されたことで、これまでかなり希少だったところが、一気に対応機種が増えつつあります。

現時点で確認されている機種

動作報告が上がっている機種をまとめてみました。すべてでは無いかと思います。

Snapdragon 820搭載のデュアルSIMモデルであれば可能性はかなり高いと言えますが、すべてのモデルとは限りません。現時点では公式に記載されているメーカーばかりではないのであくまで参考に。

・Xiaomi Mi5
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かなり早期に4G+3Gの動作報告が確認された機種です。

Snapdragon 820搭載のデュアルSIMモデルしか存在しないため、後述のS7シリーズと比べると条件を満たすモデルを入手はしやすいかもしれません。公式サイトには「4G dual SIM」との記載がひっそりとありますが、4G+3Gが可能なことまで意図していたのかは不明。

・Galaxy S7/S7 edge
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バリエーションが多く、どのモデルが可能/不可能なのか把握が難しいところではありますが、こちらもいくつかの動作報告がある機種です。

Exynos版では報告は確認されておらず、おそらく不可能ではないかと思います。Snapdragon 820版が対象ですね。

・ZenFone 3/ZenFone 3 Deluxe
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ASUSの新モデルのうち、こちらの2機種は4G+3Gのデュアルスタンバイが可能であることを、台湾在住のmonosquさんがレポートされています。

ZenFone 3はSnapdragon 625、ZenFone 3 DeluxeはSnapdragon 820を搭載しています。
ハイエンドの820以外でもデュアルスタンバイ可能なSoCがあるわけですね。
日本導入の可能性の高さも考えるとかなり注目株かなと思います。

COMPUTEX TAIPEI 2016:「ASUS ZenFone 3」と「ASUS ZenFone 3 Ultra」は4G LTEと3Gのデュアルスタンバイに対応 | MONOLOG.

・Xperia X Performance
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こちらもmonosquさんが動作報告されています。
同じくSnapdragon 820搭載の機種ですね。

台湾で発売されるXperia X Performance Dual SIM (F8132TW) は4G LTEと3G音声通話のデュアルスタンバイに対応 | MONOLOG.

・Moto G4/Moto G4 Plus
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指紋認証の有無やRAM/ストレージなどを除いてほぼ共通の2機種です(画像はPlus)。

こちらは公式サイトに「Dual 4G SIM」の記載あり。SoCはSnapdragon 617です。

Do-roidさんで実際の動作の様子が取り上げられています。

Moto G4 3Gと4Gのデュアルスタンバイに対応! | Do-roid

デュアルスタンバイのメリット

4G+3Gのデュアルスタンバイに対応する機種が普及すれば日本においてもようやくデュアルSIMモデルのメリットを十分に味わえるようになります。

用途によって複数の電話番号を使っている方でも1台のスマートフォンだけを持ち歩けるようになりますし、電話用のSIMカードとデータ通信用のSIMカードを別々に考えることができるようになればより合理的な持ち方ができるようになる方もいるはずです。

例えば、「通話とキャリアメールのためだけに安い料金プランでMNOを維持しつつ、データ通信は単価の安いMVNOで」なんてことも1台でできる時代になるわけです。

個人的には有り余っているSIMカードが少ない台数で活かせるのが嬉しいのとデュアルスタンバイにロマンを感じているのですが、そういうマニアのことはさておき。


現時点ではまだ日本の技術基準適合証明を取っている機種、日本で発売されている機種が無いため試すことはできませんが、前モデルの投入実績がある「ZenFone 3」シリーズや「Moto G4」あたりが上陸してくれるととても嬉しいですね。
近い将来を楽しみにしています。