「LG G5(LG-H860)」レビュー(2:モジュール交換)

2016.09.16 ガジェットレビュー ライター:__agar

LG G5(LG-H860)のレビューです。2回目の今回は別売の機能追加モジュール「LG Hi-Fi Plus」を試してみました。

開封・外観

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「LG Hi-Fi Plus with B&O PLAY」というのが正式名称のこの商品は、LG G5のオーディオ機能を強化するためのモジュールです。
G5本体とは別売で、執筆時点ですとeBayなどの相場では約8,000円ほどで購入できます。

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開封してみました。内容物はモジュール本体とキャリングポーチ、G5以外の機種に接続するためのOTGケーブルなど。

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G5本体のようなメタルボディではありませんが、サラサラした手触りの塗装でなかなか質感は悪くないです。

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下側には追加モジュールを付けていない状態のG5と同じくUSB-Cの端子とスピーカー。また、3.5mmヘッドホンジャックも付いています。

G5に取り付けてみる

G5に取り付ける場合は、上の写真の状態からまずフタを外します。

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銀色のB&Oロゴが付いているほうが「Hi-Fi Plus」の本体です。

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G5の画面下の部分(LGロゴが入っている部分)と交換する形で取り付けます。

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通常時よりは若干端末のサイズが長くなりますね。
もしこの状態でもケースを着けたいという場合は、LGの純正アクセサリーなどでHi-Fi Plus対応のケースがラインナップされています。

このモジュールには何が入っているのかというと、本体内蔵のDAC(Snapdragon 820に搭載されているもの)よりもより高音質なDAC(ESS9028 C2M)とアンプが含まれています。
良いチップを使ったというだけで終わりではなく、オーディオブランド「Bang & Olufsen」によるチューニングが施されています。

ものすごくざっくり言えば、「G5本体のイヤホンジャックにイヤホン/ヘッドホンを繋ぐよりも、Hi-Fi Plusを取り付けてこっちを通して繋いだほうが良い音になるよ」という話です。
詳しく知りたい方はこちらのサイトが参考になるかも。

LG G5発表!モジュール交換でB&OチューンのHi-Fi DACを追加し高音質化が可能 | CuriousBox

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G5で使う場合のようにスマートに本体に組み込むというわけにはいきませんが、他のスマートフォンやPCでも外付けDACとして使用できるようになっています。

使ってみた感想

本体の内蔵DACを使用した場合とは素人耳にも実感できるくらいの違いはありました。
スマートフォンでも良い音で音楽を楽しみたいという方ならアリでしょう。

ただ野暮なことを言えば、先日発表されたLGの新機種「V20」ではこのHi-Fi Plusの技術を本体に内蔵で実現していますし、昨年発売の「V10」でもHi-Fi Plusモジュールで採用されているものとまったく同じではありませんがESS社のDACを内蔵しています。
何のためのモジュールなんだ、内蔵できるなら初めから内蔵したほうがいいじゃないか、という声が聞こえてきそうな…。

強いて擁護するなら、V10,V20などのVシリーズはマルチメディア機能に力を入れた機種で少し毛色が違うので、フラッグシップのGシリーズでも選択式とは言え同様の機能が得られるようになったのはありがたいですね。

とはいえ、運用面では若干不便です。
G5のモジュールシステムの構造上仕方ないのですが、一度バッテリーを外さないとHi-Fi Plusを取り付けられないので、電源を入れ直す必要があります。

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さらに、Hi-Fi Plusを取り付けていても、Hi-Fi Plus側(本体下部)にヘッドホンを接続するまでは内蔵イヤホンジャック(本体上部)が優先されているので、Hi-Fi Plusにヘッドホンを接続した時点で上のスクリーンショットのような画面になり再び待つことになります。

やはり内蔵してくれたほうがありがたいじゃないか…という気はしています。


鳴り物入りのモジュールシステムでしたが、9月時点でG5には本体と同時に発表された2種類のモジュールしかありません。

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1つは「Cam Plus」。カメラ用の追加ボタンと1200mAhの追加バッテリーが内蔵されているモジュールです。
正直、これ自体でカメラ性能が変わるわけではありませんし、バッテリーならせっかく交換しやすい構造になっているのにたった1200mAhのために本体サイズを大きくするのはあまり魅力を感じませんでした。

もう1つが今回の「Hi-Fi Plus」。Vシリーズでは本体に内蔵できているものと考えるとこれも疑問が残ります。

その他の要因も含めてG5は商業的には失敗してしまっているので新しいモジュールが出ないのは仕方ないと思っていますが、同時発表だったこの2つのモジュールだけを見ても、十分なメリットと魅力を作れていなかったのではないかと感じました。

「Hi-Fi Plus」の物自体は悪くないと思います。他機種では内蔵で実現できている物とはいえ、外付けになっているおかげで使い方に幅が出来ていますし音質だって期待に応えるだけのものになっています。

ただ、G5のモジュールシステム自体が尻切れトンボなのはこれにワクワクした1ユーザーとしては悲しいところです。

Moto(Lenovo)のMoto Modsなどは同じようなモジュール交換システムですが、規格をオープンにしたおかげでサードパーティーのモジュールもありなかなか楽しそうですし。

“男のロマン”のようなシステムなので、失敗例を目の当たりにしてもやはり次に期待してしまいます。
もしまたLGが同様の仕組みを作ることがあるのであれば、その時こそは意味のある機能になることを望みたいですね。