「Moto G4 Plus(XT1642) 」レビュー

2016.10.18 ガジェットレビュー ライター:__agar

Google傘下だった頃前後のMotorolaのスマートフォンは好きでいくつか買っていたのですが、完全にLenovo傘下になってから開発された機種はほとんど使ったことがありませんでした。


せっかく最近は日本でも正規に買えるようになったことですし、今後の発展を願って1つ買ってみることに。

2016年のフラッグシップモデルである「Moto Z」とその廉価版「Moto Z Play」が日本で投入されることも既に決まっていますが、既に発売されている「Moto G4 Plus」をチョイス。

昨年モデルの「Moto X Play」や「Moto G 3rd」も日本でSIMロックフリー版が発売されていましたが、Moto G4 Plusではだいぶ販路が広がり家電量販店などの店頭にも並ぶようになっています。
ハイエンド(Moto Z)の投入もされますし、だいぶ日本のSIMフリー端末市場にポジションを得られてきたのではないでしょうか。

パッケージ・付属品

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パッケージの片隅にはLenovoのロゴが。

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裏面には特徴などが書かれています。日本語での説明ももちろんありますよ。

「Moto G」シリーズはMotoブランドの中ではミドルレンジに位置するシリーズで、第4世代にあたる2016年モデルは「Moto G4」の他に、指紋認証機能の付いた「Moto G4 Plus」とスペックを抑えた小型版の「Moto G4 Play」を加えた3機種で展開されています。

日本で発売されているのはMoto G4 PlusのXT1642というモデルで、RAM 3GB/ROM 32GBの構成。

発売発表時の文献を見るとRAM 2GB/ROM 16GBも導入されるような記載があるのですが、少なくとも端末単体での販売では見かけられません。どこかのMVNOでセット端末として出す予定とかなのでしょうかね?

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箱を開けるとまずは本体。何も包まれていないのは少々驚きました。

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下には特に仕切りなど無しでACアダプタ・micro USBケーブル・イヤホンなどが入っています。

日本の携帯に慣れている人にはちょっと第一印象が悪そうな感じというか、同価格帯(3万円台)の機種と比べると質素な梱包ではありますね。

外観

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表面。下部の四角い指紋センサー以外はフラットな形状でとてもシンプルです。

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画面下の指紋センサーは、わずかに高い位置にあります。
ホームボタン等は兼ねておらず、認証のみに使うものです。速度・精度は十分で快適に使えました。

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裏面。少し凹ませたところにMotorolaロゴが配置されているのはこれまでと同じですね。
カメラ部分はフラッシュやレーザーAFなどがまとめて配置されています。

細かな凹凸のあるリアパネルはサラサラとした触り心地。指紋などもほとんど残ることなく綺麗に使えます。

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右側面に電源ボタンと音量キーが配置されています。

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上側面は、中央にイヤホンジャックが配置されています。

イヤホンジャックがある部分だけフレームの幅が波のように幅広になっているのですが、このフレームのデザインは紛れもなく初代Moto X以来Moto X/G/Eに受け継がれてきた形!

てっきりG4/G4 Plusはフラットな形状になったのでこの部分もごく普通のデザインになっているかと思っていたのですが、一目でMotoシリーズだと分かるアイコンを残してくれていました。細かなところなのですが少し嬉しかったり。


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Moto G4 PlusのSIMスロットはmicroサイズに対応のデュアルSIM仕様。
nano SIMも使えるように考えられていて、初めからnano→microの変換アダプタが差し込まれた状態で用意されています。

そう聞くと、SIMアダプタを使った経験のある方なら「アダプタだけを入れたら、外す時にスロット内のピンが折れるのでは!?」という疑問が出てくるのではないかと思います、経験がある方は多いのではないでしょうか?

この機種のSIMスロットの接点は少々特殊な作りになっているようで、どちら側からSIMカードやSIMアダプタなどが来ても引っかからないような形状になっています。
アダプタを使っても壊す心配がない仕様というわけですね、公式対応するだけのことはあります。

ソフトウェア・動作

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基本的に素のAndroidです。UIについて語ることはあまり無いでしょう。
これは手抜きなどではなくとても喜ばしいことで、LenovoがMotoブランドを正しく理解して引き継いでいる1つの証拠でもあります。アップデートだってLenovo体制になってから遅くなったということもありませんしね。

プリインストールされているアプリもかなり少なく、Android標準のものとGapps以外で入っているのは、専用の時計ウィジェットと「Moto」アプリくらいでしょう。
これは以前から搭載されているジェスチャー機能(手首をひねるような形で本体を振るとカメラが起動するなど)を管理するものです。

本当に、いわば「準Nexus」とでもいうような作りだったGoogle傘下時代のMotoシリーズそのままです。

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SoCはSnapdragon 617で決して高いスペックとは言えませんが、クリーンな作りのおかげもあってかキビキビとしたストレスのない動作です。3Dゲームなどをしなければ十二分に快適でしょう。

通信面では、まだまだ国内発売されている機種では珍しいLTE+3Gのデュアルスタンバイに対応しています。
通話とデータ通信でSIMカードを使い分けるなどの今まで1台では難しかった運用が可能になるのは便利な点ですね。

まとめ

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一番の感想としては「Lenovoは思った以上に、Motoというブランドを壊さず維持してくれている」ということです。

確かに、カタログ上のデータだけを見ていれば不満に思うことは無くはないです。
お膝元である中国市場好みの大画面機種が多くなって行ったり、デザイン面で言えば少しやっつけっぽい指紋センサーが気になったり。

しかし、Pure Androidにジェスチャー機能などを付加したシンプルなソフトウェアや、アップデートの迅速さなど肝心なところは持ち味を保っていますし、悪く見えたデザインも、「同じ」に固執しているわけではなくてLenovoの味を加えてはいるものの確かに延長線上にはあります。

思えば、旧来のユーザーから様々な意見はあれど、ThinkPadというブランドを早10年維持してきた彼らです。
悲観することはなかったんだ、とGoogle時代のMotorolaが好きだった1人のユーザーとして、Moto G4 Plusを手に取って思いました。


余談ですが、Moto G4シリーズはバリエーションが非常に多いです。

グローバルモデルのXT1642以外に北米のXT1641/XT1644ブラジルのXT1640、インドのXT1643など通信方式や対応バンドによる型番違いの機種がまずあり、その中でそれぞれRAMやROMの違いがあります。

無印とPlusどちらにもある「RAM 2GB/ROM 16GB」が最小構成で、Plusの「RAM 4GB/ROM 64GB」が最高。

どの型番でもすべてのRAM/ROMの組み合わせがあるわけではなく、それどころか一番販売国の多いグローバル版(XT1642)に至っては国によって用意されている構成が異なります。

例えば、日本のXT1642 32GB版はRAMが3GBですが、国によってはRAMが2GBの場合もあるのです…頭が痛くなってきますね。

Moto G4/Moto G4 Plusの両機種が指紋認証の有無であることも含めるとほぼ同一の機種のバリエーションとしてはかなり複雑…もし輸入で購入するなら希望通りの物が届くかかなりハラハラしそうです。

「どうせならRAM 4GBのが欲しい!」とか「輸入したほうが安いぜ!」という気持ちも分からなくはないですが、無難に日本版を買うのがベストなのではないでしょうか。