完全にワイヤレスなBluetoothイヤホン「EARIN」レビュー

2016.11.04 ガジェットレビュー ライター:__agar

近年出始めたばかりの左右独立型のBluetoothイヤホン。AppleがiPhone7と同時に発表した「AirPods」をきっかけに注目度は非常に上がっているように感じます。

今回は、そんな左右独立型Bluetoothイヤホンの先駆けとも言える「EARIN」を購入してみました。


EARINは元々クラウドファンディングサイトのKickStarterから始まったプロダクトで、2015年末に出資者向けに出荷。現在は一般販売されており、日本でも代理店を通して購入できます。

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私が購入したものは2016年10月に発売されたばかりのマイナーチェンジ版「EARIN M-1」ですが、パッケージの変更と価格の見直し、カプセルの新色追加(ブラック)といった変更なので基本的に無印と同等の機種です。

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外箱をスライドさせると、マグネットでくっついた紙製の箱が出てきました。
EARIN本体と充電・収納用のカプセル、付属品の入った細長い箱が並んでいます。

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細長い小箱にはイヤーピースや充電用のケーブルなどがギッシリと綺麗に収まっていました。

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付属のイヤーピースはコンプライのTs-410。
遮音性が高く音質面で効果があるのももちろんですが、しっかりホールドしてくれるので本体の落下を防止する上でも相性が良さそうです。

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コードの類が一切付いていない本体は耳栓のようでもあります。
60mAhのバッテリーや通信機器などが収められているにも関わらず、ごく普通の有線イヤホンのハウジングと大差ない大きさなのは驚異的です。

ちなみに金色のロゴのような部分はただのデザインではなく、充電用の端子を兼ねています。
機能性を追求したミニマムな作りには惚れ惚れしますね。

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使用しない時は付属の円筒形ケースに収納します。
開閉する時の操作感がなかなか気持ち良い。

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このケースは充電器を兼ねていて、600mAhのバッテリーを内蔵しています。

EARIN本体だけでの連続使用時間は3時間ほどですが、使わない時にこまめにしまうようにさえしておけば出先でもチャージできるわけですね。
ケース自体の充電は汎用のmicro USBで可能です。

使ってみた感想

重さ・軽さともに、まるで普通のイヤホンのコードを切っただけかのような感覚。取り回しに関しては最高にストレスフリーです。

音質も価格と利便性を考えれば十分納得して使えるレベルにはあると思います。癖のない音ですし割と万人受けするのではないでしょうか。ちなみにシングルのBA型ドライバーを採用しています。

操作は非常に簡単で、ケースから出すと電源が入ってBluetoothペアリングが可能になり、ケースに戻せば電源が切れるというだけ。面倒な操作は必要ありません。

片耳/両耳を切り替える時などは接続していた順番によっては一度ケースにしまう(電源を切る)必要などが出たりはしますが、常に両耳で使う、あるいは片耳で使う時はいつも同じ方を使う、という場合であれば難しく考える必要はないでしょう。


他に代えがたい利点があるアイテムである一方で、少々改善の余地がある点も。
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1つはバッテリー残量の確認などに使う専用アプリ。
既にEARINが接続されている状態で起動した場合でも、認識・情報取得にかかる時間が長いです。
アプリ上で使える音質調整の「BASS BOOST」機能に関しては音がこもってしまいあまり実用的ではないかも。

もう1つは接続の仕組み上の問題ですね。
EARINは両耳で使う場合、再生機器→左ユニット→右ユニット、というようにどちらかのユニットを経由するような形でリンクするのですが、この方式による弊害があります。
通常のBluetoothイヤホンと比べて遅延が大きくなることと、使用者の頭を挟んでBluetooth通信するので片耳だけが途切れる場面が出ることです。
このあたりは割り切って使いつつ技術の進歩を待ちたいところ。


総評としては、これは紛れもなく未来を感じられるイヤホンです。
初物でありながら十分に品質・実用性も高いですし、数あるクラウドファンディング発の製品の中でもかなりの当たりではないかと思います。

普通の左右が繋がっているBluetoothイヤホンと比べても特別値の張る製品というわけでもないですし、興味のある方は買っておく価値は大いにあるのではないでしょうか。