【CES 2017】スマートフォン関連の発表製品まとめ

2017.01.07 ニュース ライター:__agar

今年もアメリカ・ラスベガスで開催されている「CES 2017」。非常に大規模な見本市で参加企業の分野も広いのですが、本記事ではそんなCES期間中に発表された各社のスマートフォンや関連製品に絞って情報をまとめました。

Qualcomm

・Snapdragon 835

スマートフォン用のSoCなど各種チップで高いシェアを誇るQualcommからは、モバイル機器用の新しいハイエンドSoCである「Snapdragon 835」が発表されました。

前モデルにあたる「Snapdragon 820」と比較して、CPU 20%/GPU 25%の処理能力向上、25%の消費電力低減を謳っています。
製造プロセスはさらに微細化が進んだ10nm。

「Snapdragon 820」ではさらに1世代前の「Snapdragon 810」よりコア数を減らした4コア構成となっていたのですが、今回の「Snapdragon 835」では再びオクタコア(8コア)に再チャレンジ。発熱などの諸問題が解決しているのかも気になります。

SoCはただのCPUではなくスマートフォンに必要な様々な機能のチップを集約した部品ですが、処理能力以外の面でももちろん進化しています。

最近の機種のトレンドであるVR対応やデュアルカメラの採用も見据えた仕様になっていますし、以前からハイレゾ音源の再生などにSoCレベルで対応していたオーディオ部分は新たにDSD音源ネイティブ再生に対応するなどより高機能になっています。

通信面のスペックアップも大きく、モバイルデータ通信は下りが最大1GbpsのLTE Cat.16、上りが最大150MbpsのLTE Cat.13に対応しています。
Bluetoothは最新の5.0に対応。

各社が独自の規格で競っている急速充電においては、QuickCharge 4.0という最新版にアップデートされているのでまた変化がありそうです。

今すぐに搭載機種が出てくるわけではありませんが、間違いなく2017年のモバイルシーンを左右する注目株でしょう。

Source:Qualcomm

ASUS

・ZenFone AR

GoogleのARプラットフォーム「Tango」とVRプラットフォーム「Daydream」に両対応する世界初の機種です。

スペックも非常に高く、Snapdragon 821にRAM 6GB/8GB、5.7インチWQHDの有機ELディスプレイなどを搭載しています。初期OSはAndroid 7.0を予定。
上位モデルのRAM 8GBというのは、これもまたスマートフォンでは世界初の仕様です。

非常に意欲的な試みの端末で、ASUSファン以外からもこれは注目なのではないでしょうか。

Source:ASUS


・ZenFone 3 Zoom

広角も望遠も撮ることができるカメラを売りにした新機種です。
前作の「ZenFone Zoom」はその名の通りズームレンズをスマートフォンに収めた特殊な機構を持つ機種でしたが、今回はズームというよりは2つの単焦点レンズが使えると言った仕様になっています。

iPhone 7 PlusやLG G5など他社でも最近よく見かける作りですが、焦点距離異なる2つのカメラ切り替えて使えます。中間の焦点距離やもっと望遠にしたい場合はデジタルズームでといった使い方でしょう。
前モデルは試用したことがありますが、特殊な機構が災いしてか綺麗に撮れない場面などもあったので、現実的な落とし所なのかなとは思います。

性能的にはSnapdragon 625を搭載するミドルクラスのスペックですが、5000mAhもの大容量バッテリーを搭載するなど「せっかく色々な機能特化の機種を作っているのにこれはZenFone 3 Maxを食ってしまうのでは!?」と突っ込みたくなるような尖った一面も。
ストレージも最大128GBまで選べるなど、意外とカメラ重視の人でなくとも使い出のある機種かもしれませんね。

Source:ASUS

ONKYO

・ハイレゾ対応高音質スマートフォン(参考出品)

まだ製品化された物ではありませんが、ONKYOが富士通と提携して開発した高音質スマートフォンが参考出品されています。

詳しい仕様などは公表されていませんが、DACを2基搭載しバランス再生に対応、またFLAC,WAV,DSD,MQAなどの形式の音源を再生できるなどアピールをする一方で、圧縮音源やストリーミング再生なども高音質な機器で楽しめるメリットも推しています。

ここは既にAndroid搭載DAPを出しているからこそでしょうね。スマートフォンとして使えるようになれば尚更、気合いを入れないカジュアルな利用シーンでも本格的な音質を追求した機器で気軽に楽しめる良さはあると思います。

スマートフォンとしてのスペックはDAPとしての仕様以上に謎に包まれているのですが、背面1600万画素、前面800万画素カメラを搭載することや、デュアルSIM仕様であることが明らかにされています。

どのような内容で、どのような販売ルートで出てくるのかは分かりませんが、なかなか期待の膨らむ1台です。

Source:ONKYO(※PDF注意)

CASIO

・WSD-F20

カシオのAndroid Wear搭載スマートウォッチ第2弾が発表されました。

前作WSD-F10に続いてアウトドア志向のモデルで、今回からは同社の製品シリーズの1つ「PRO TREK」に属しています。

最新のAndroid Wear 2.0を採用していて、GPSの搭載や独自のオフライン地図機能を用意するなど、よりアウトドアウォッチとしての価値を高めています。

「アウトドアなら耐久性を上げにくそうでバッテリーの問題もあるスマートウォッチではないほうがいいのでは?」と以前からなぜカシオがこのジャンルに真っ先にスマートウォッチを投入したのか若干疑問に思っていたのですが、こう言った進化があると時計にフルカラーのディスプレイを搭載している魅力が増してきますね。

前作譲りの、いかにもアウトドアウォッチらしく見える本格的な見た目も、MIL規格準拠の耐久性も健在。防水は5気圧対応です。

時計らしいルックス、スマートウォッチでは最強クラスのタフネス性能、そして中身もAndroid Wearとしては最先端とかなり魅力的です。
既に国内販売が決定しており、51,000円(税抜)で4月21日発売予定とのこと。

Source:CASIO

Graalphone

・Graalphone

フランスの新興メーカー「Graalphone」が開発中の社名と同名のこの機種。
4 in 1という非常にガジェット好きとしては興味深い仕様になっています。

7インチの小型ノートPCとタブレット、そしてカメラの3役に変形するガジェットで、その中にコアとなる5インチのスマートフォンが入っている、という合計4役。
PadFoneのコンセプトをさらに発展させたような感じですね。

OSは公式サイトを読む限りWindows 10とAndroidのデュアルブートを想定しているようです。

現時点ではスペック未定、動作する端末の展示も行っていないので実現性はまったく読めませんが、もし完成して発売されればなかなか楽しそうです。

Source:Graalphone

HMD Global

・Nokia 6

昨年Nokiaのブランドと知的財産を利用するライセンス契約を結んだHMDから、Androidスマートフォン「Nokia 6」が発表されました。

Snapdragon 430にRAM 4GB,ROM 64GB,3,000mAhバッテリーを搭載する5.5インチフルHD(1920×1080)ディスプレイのスマートフォンです。

1,600万画素のリアカメラと800万画素のフロントカメラを備えていますが、リリースを読む限りLumiaシリーズなどの高画質なカメラを支えていた「PureView」技術やCarl Zeiss製のレンズなどは採用されていないようです。

動画などを見る限り、UIはNokia時代に発売されたAndroid端末「Nokia X」のような独自色の強いものではないように見受けられます。

外装はアルミ製のユニボディに2.5Dガラス(ラウンドガラス)のディスプレイということで、今時の定番といった感じのデザインですね。

この機種は中国市場へ投入されるとのこと。

Source:HMD