レザーの質感が心地良い「isai vivid LGV32」レビュー

2017.01.31 端末レビュー ライター:__agar

少し古い機種ですが、「isai vivid LGV32」を購入したのでレビューします。



isai vividは2015年夏モデルとして発売されたLG製のスマートフォン。
同社の2015年フラッグシップモデル「LG G4」をベースにした日本仕様です。

G4の特徴の1つが本革を使用した背面カバーだったのですが、isai vividには発売時点ではラインナップされておらず、発売から半年後の2015年11月に待望の本革モデルが追加されました。
今回購入したのはそのうちの1色、「レザーブラウン」です。

外観


背面カバー以外は、プラスチック製背面カバーを使ったカラーの「シャンパンゴールド」と共通です。
画面の周囲と側面は落ち着いたブラウンでまとめられています。


牛革を使った背面カバーは美しく、中央に入れられた縫い目もデザイン上の良いアクセントになっています。
このリアカバーに関しては、手に取ったり眺めたりしたくなる物でとても気に入りました。

一方で、前面や側面のフレーム、背面のボタンなど、通常モデルと共通の部分の素材やデザインに関してはごく普通のプラスチックで覆われた実用的なスマートフォンのまま。
1台の端末としてトータルで見るとさほど質感の高さや高級感、特別感といった類のものは個人的には感じられませんでした。


ただし「背面以外は普通のまま」というのも悪いことばかりではなくて、場面に応じて使い分けられるというメリットがあります。

LGV32は防水仕様で、本革リアカバーでもプラスチックのリアカバーと同様にパッキンが付いていますし、防腐処理が施されてはいます。
とは言え、あくまで革製品なのでじゃぶじゃぶ気にせず水没させるわけにはいきません。

そこで、「レザーブラウン」なら「シャンパンゴールド」、「レザーブラック」なら「ブラック」のプラスチック製の背面カバーを購入しておけば、背面カバーさえ変えれば通常モデルとまったく同じなので違和感はありませんし自由に2つのモデルを行き来できるわけです。

雨の日や水場で使いたい場合などのために用意しておいて損はないでしょう。



通常モデルにも共通する話をしますと、実用性の面ではなかなか優れたデザインだと思います。

最厚部10.3mmと今時のスマートフォンとしては厚めなのですが、背面全体が大きな弧を描いていて端が薄くなっている形状なので、大きさの割に持ちやすいです。
5.5インチで150gと、極端に軽いわけではない数値なのですが、手に触れる面積が広いせいか実際に使ってみるとかなり軽く感じました。

上下対称ではなく下側の余白を広めに取ってあるので、文字入力などの操作をしても持ち直しの必要が少なく大きさの割に快適に使えます。

スペック・動作

項目 内容 備考
SoC Snapdragon 808
RAM 3GB
ROM 32GB
画面サイズ 5.5インチ IPS液晶
画面解像度 2560×1440
バッテリー 3000mAh 取り外し可能
OS Android 5.1 6.0アップデート済

2015夏モデルの時点ではSnapdragon 810ではなく808を選択している機種は少なかったので、良い選択だったと言えるのかもしれません。
夏モデルでS810を採用しつつ、発熱などの問題を省みて冬モデルでS808に下げたメーカーも少なくありませんでしたからね。


ただ、残念ながらS808搭載機の中ではあまり動作は良いほうではない印象です。
特に初期バージョンのAndroid 5.1のままですとかなりガクつきますし、操作中に数秒間の無反応状態(反応遅延)が起きることがしばしばありました。

Android 6.0へのアップデートを適用した後であれば正常に動きますし動作自体も平均的なS808搭載機レベルになるので、まずやっておくべきでしょう。
何らかの事情で5.1の機種が必要なのであれば、他の機種をおすすめします。

カメラ

isaiシリーズではベース機種より何らかの要素が省略されることが多々あり、カメラ関係の機能もそのひとつ。
以前の機種では、光学式手ぶれ補正やレーザーAFなどが省略されたことがあります。

isai vividではインカメラこそ性能を下げられているものの、背面のカメラは特に省かれることなくG4同等の仕様になっています。


カメラアプリにはマニュアルモードも付いているのですが、このモードの時はRAW撮影ができる他、水準器やヒストグラムを表示できるなどなかなか本格的。

ホワイトバランスが2400~7400Kの範囲で100K単位で細かく指定できるのは良いですね。
カメラの出来自体は良いのにホワイトバランスがどうにも合わなくて…という機種を色々見たのでとても嬉しいです。




完全にオートで使うのなら、正直他機種とそう変わらないと感じる場面も少なからずあります。
上の2枚はオート撮影ですが、このような晴天の風景だと「あれ?」となってしまうかも。解像力は高めなのですが、スマホ撮りの写真の用途として考えられやすいSNSやメールでのやり取りをすると圧縮されてしまいますしね。

ではマニュアル撮影はよく分からない、カメラの知識はない、という場合オススメしないのか?そうとも限りません。
得意な場面もあります。

1つはHDR機能がかなり良く効きます。


使っても通常時とあまり変わらない解像力を保っているのも立派です。
どうしても逆光でも撮っておきたいシチュエーションでは頼りになるでしょう。

そしてもう1つ、接写や小物撮りはしやすいです。



これらが利用シーンに合うようなら、カメラ目当てにする価値はあるでしょう。


カメラ性能自体はいくつかの長所が見えるのですが、ディスプレイが実用上の足かせになってしまっている印象。

おそらく同じパネルを採用しているであろうベース機種「LG G4」のデータですが、G4の「Quantum display」は、sRGB比で色域が広いものの赤や黄色は弱い、といった偏りがあるようです(参考記事)。
isai vividの実使用においての感触もこの結果と近く、isai vividのカメラで撮った写真を他の端末上で見ると想定した色と大きく異なる、ということがありました。

コンテンツを閲覧するにはそう悪くないのですが、カメラ機能も売りにしている機種としては少々辛いです。
足りない部分があるのでsRGB互換は無理にせよ、派手な発色のディスプレイにするならば調整機能くらいは欲しかったという感想です。

まとめ


いくつか癖があるので気にならなければという話にはなりますが、5.5インチという画面サイズの割にとても扱いやすいボディ形状で使いどころの多い機種です。
WQHDの機種としては安価に出回っていますし、メディアビューアーとしても悪くなさそうですね。

発売からある程度経ってSIMロック解除可能な白ロムも増えているでしょうし(レザー仕様以外は特に)相場も落ち着いているので、au系MVNOで使う端末としても良いのではないでしょうか。