RAM 4GBで快適なお手頃機種!「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」レビュー

2017.02.06 ガジェットレビュー ライター:__agar

モバレコ様より、「ZenFone 3 Laser」をレビュー用にお借りしています。

どんな機種?


2016年に発売された、ASUSのZenFone 3シリーズの1機種です。

2016年のZenFone 3シリーズではいくつかのモデルにレーザーAFが付いているのであえて「Laser」を名乗る意味は薄い気がしますが、「ZenFone 2 Laser」の後継にあたる機種、つまり「無印ZenFone 3より買いやすい廉価版」という意味で捉えるのが自然でしょう。

ZenFone 3とは異なる金属素材のボディや、日本版のZenFone 3には設定がない4GBもの大容量RAMなど、単なる廉価版に留まらないポイントがあるのも魅力です。

定価で30,024円(税込)なので、日本版の無印ZenFone 3と比べて1万円以上安い価格設定。
色はゴールドとシルバーの2色で、日本では11月26日に発売されています。

開封


白を基調としたパッケージで、表には端末の画像が印刷されています。


箱を開けるとまずは本体が登場。定番のスタイルですね。


付属品の一覧です。
micro USBケーブルとACアダプタ、イヤホンとサイズ違いのイヤーピース、ユーザーマニュアルなどの紙類、SIMピンが入っています。

外観

お借りしている端末のカラーはシルバーです。


前面。
画面の上側に受話スピーカーやインカメラ、センサー、通知LEDがあり、下側には3つの操作キー。

角の丸みやボタンのデザインなどは同じなので一見ZenFone 3に印象は近いですが、見た目にも明らかなほどLaserのほうが余白が少なくなっています。こちらのほうが締まっていて格好良い印象です。


背面は金属でできているので、ガラスを使った無印ZenFone 3とはまったく異なるイメージです。

数値上はLaserのほうがわずかに厚いのですが、サイドの丸め方が上手でよく手に馴染みます。
体感的にはとても薄くて軽い機種のように感じます。

アンテナ部分の処理の話。
最初は上下に1本ずつ入っているキラキラした線の部分で電波を通しているものかと思ったのですが、端子部分などから地の色を見る限りおそらく線から端寄りの部分は上下ともプラスチックになっているのではないかと思います。

見る角度にもよりますが、塗装の感じが金属部分の仕上げとよく似ていてしばらく気付きませんでした。
違和感なくアンテナのためのスペースを広く確保できていて良いですね。


カメラの左右にはレーザーAFのためのセンサーやフラッシュ用のLEDが埋め込まれており、下に指紋センサーが配置されています。

カメラは若干出っ張っているので気にされる方もいるかもしれませんが、いくつか似たような配置の機種を使った経験から言うと、この配置でカメラまで平らだと指紋センサーを探るうちにレンズが指紋でベタベタになりやすいという隠れたデメリットもあるんですよね。このほうが実用的ではないかと思います。



本体上部にイヤホンジャック、下部にmicro USB端子とマイク、スピーカーがあります。


音量キーと電源キーは右側。


左側にはSIMとmicro SDが入るトレイが付いています。
SIM 1(写真内では右側)がmicro SIM、SIM 2はnano SIM対応です。


nano SIMを置く場所はmicro SDと共用なので、「micro SIM + micro SD」あるいは「micro SIM + nano SIM」のような組み合わせで使うようになります。
「nano SIM + micro SD」で使いたい場合にはSIMカードアダプタが必要ですね。


両面ガラスのZenFone 3とも、ASUSのトレードマークとも言える同心円状のラインを取り入れたZenFone 3 Deluxeともまた異なるデザインですが、個人的には今までのZenFoneシリーズの中では外装に関しては一番気に入りました。

質感が高いわけではないのですが、同シリーズの他機種ほど奇抜な工夫をせず、シンプルにまとまっているのは好感度が高いです。人を選ばないデザインだと思います。

実用面でも、大きさや重さを感じにくく扱いやすい形になっているのが良いですね。

スペック・動作

項目 内容 備考
SoC Snapdragon 430
RAM 4GB
ROM 32GB
画面サイズ 5.5インチ IPS液晶
画面解像度 1920×1080
バッテリー 3000mAh 取り外し不可
OS Android 6.0.1

Snapdragon 430(以下、S430)を採用しており、処理能力に関しては価格相応と言えるでしょう。
一方で珍しい構成でもあって、使い方に合えばお値段以上に快適な機種です。

省電力なS430に3000mAhのバッテリーを組み合わているので電池持ちは良いですし、このSoCを採用する機種では珍しい4GBのRAMも余裕を感じます。

GPU性能があまり高くないのでゲームなどをよくする方にはあまり向かないと思いますが、SNSの利用など高いグラフィックを要求しない使い方が中心であれば快適。
ブラウジングも、サイトの作りによってはスクロールがカクつく場面はありますが納得して使える範囲でしょう。


参考までに、Antutu Benchmark(Ver. 6.2.7)でのベンチマークスコアです。


LTE通信はBand 1/2/3/5/6/7/8/18/19/28/40/41に対応。国内各キャリアのメインバンドを抑えていて汎用性が高いですね。


au網MVNOでの利用も可能でした(UQ mobile回線で確認)。

UI・機能など


従来のZenFoneシリーズと同様に、「ZenUI」と呼ばれる独自のUIを採用しています。

ロック画面のショートカットや通知領域のトグル、設定画面のアイコンなどが単色のフラットなアイコンで揃えられているのは統一感があって良いと思います。

「ZenUI」を構成するものの1つとして独自のホームアプリ「ZenUI Launcher」があるのですが、プリインストールのホームアプリとしてはかなり高機能です。


ホーム画面やドロワーのグリッド数や、スクロール時のアニメーション、文字サイズや背景の透過度など細かい部分まで好みに応じて設定できますし、アイコンに未読件数のバッジを表示させたり、特定のアプリにロックをかけておける機能まであります。
サードパーティーのホームアプリ顔負けの充実ぶり。




片手モードやジェスチャー機能など使い勝手を良くする小技も豊富なので、覚えておくと便利そうです。

ちなみに、片手モード中に撮ったスクリーンショットには余白の部分は写らず、通常時と同じようになっていました。

片手モード自体はよくあるのですが、この工夫は珍しいですね。他社だと実際に画面に表示されているまま写る機種が多いです。
片手モード自体を見せたい特殊なケースを除けば便利なのではないでしょうか。



スクリーンショットはJPEG/PNGで形式を選ぶことができ、撮影時の音もON/OFF可能(デフォルトはOFF)。

一般的なAndroid端末の操作と同じように「音量-と電源の同時押し」で撮影できますが、出荷状態では「マルチタスクボタンの長押し」でも撮れるようになっています。

操作がズレて音量調整のポップアップが写ってしまう、というようなありがちなミスも無くなって便利な機能なのですが、この設定のままだとメニューボタンが無くなってしまいます。
普段使うアプリの中に、現行のデザインガイドラインに沿っていないUIのアプリが残っている場合は厳しいですね。



ディスプレイの発色は設定で変えられるようになっています。

ディスプレイの調整機能がある機種でも、あらかじめ用意されたいくつかの設定から選ぶだけか、色温度をスライダーで調整できる程度のものが多いですが、設定項目が多くこだわる場合には良さそう。



最近はもう付いてて当たり前のようになってきた指紋認証。
指を置くだけで認証+ロック解除ができるのはありがたいです。認証自体も速いので快適。

コンディションが良ければ速いけれど、少しでも指先かセンサーが汚れるとまるで通らない…というような機種も少なくないのですが、ZenFone 3 Laserは安定してよく通るほうだと感じました。

センサーの面積が広めなこと、背面に縦長のセンサーを付けているので全体に指を乗せやすいことなどが読み取りやすさに繋がっていそうです。



OSバージョンはAndroid 6.0.1。

発売から日が浅い機種ですし、過去のアップデート実績も少なくないメーカーなので、今後に期待したいところです。

カメラ

何枚か撮影例を用意しました。今回はいずれもオートでの撮影です。
撮影後の加工などは行っていない状態です、参考にご覧ください。


風景などは乱暴な言い方をすればどんな機種でもそれなりには見えてしまうものですが、接写の物撮りでも綺麗なのは立派ですね。
結構シャープな絵が出るので見栄えは良いと思います。


接写の強さと合わせて、室内でもホワイトバランスが狂うことが少なく感じました。おかげで料理写真も手軽になかなか撮れますよ。


ZenFone 3 LaserのカメラにはソニーのIMX214という約1300万画素のイメージセンサーが使われており、これはハイエンドからミドルレンジまでかなり多くの機種で採用されており、画質的にも評判の悪くないセンサーです。
Nexus 6や、HTCのButterfly 2やA9、最近だとMoto Zなどもこのセンサーですね。

とは言っても、スマートフォンのカメラではすべての要素を使い手がコントロールできるわけではないですし、じっくり腰を据えて露出調整して撮るという人も限られるので、どんな部品を使っていようとソフトウェア次第で左右されてしまうところは大きいです。

その点、ZenFone 3 Laserのカメラはよく出来ていると思います、安定して綺麗に撮ってくれるのは使いやすいです。
モードや機能が豊富なカメラアプリを搭載しているのですが、実際に使ってみた印象としてはオートですべておまかせしたい人に特におすすめ。

まとめ


十分な性能と豊富な機能、上位機種に勝る点もいくつかあるなどなかなか優秀な機種です。

ZenFone 3のほうが良い点
・処理性能が高い(無印はS625、LaserはS430)
・4G+3GのDSDS対応(同時待ち受け)
・カメラが光学式手ぶれ補正対応

ZenFone 3 Laserのほうが良い点
・RAMが多い(4GB、日本版の無印は3GB)
・バッテリー容量が多い(3000mAh、無印は2650mAh)
・5.5インチの大画面でも持ちやすい(無印5.5インチ版よりコンパクト)

他には人によって捉え方が違うと思いますが、無印はUSB Type-C、LaserはUSB micro Bという差もありますね。

この2機種には日本版同士で約1万円の差額があるのですが、価格差を置いておいてもZenFone 3と悩むだけの魅力があると思います。

3万円前後のSIMフリースマートフォンの中ではかなりおすすめしたい1台です。