Nexus 5XでAndroid O Developer Previewを試す

2017.05.17 雑記 ライター:__agar

Androidの次期バージョン「O」のDeveloper Preview版が一部のNexus・Pixelシリーズ向けに提供されています。
今回は、対象機種の1つであるNexus 5Xで最新OSに触れてみました。

対象機種


Android O DP1が提供されている機種は、Nexus 5X, Nexus 6P, Nexus Player, Pixel C, Pixel, Pixel XLの6機種です。

導入方法


昨年の「Android N Developer Preview」では初期のDP1の時点からOTAでの導入ができ非常に簡単でしたが、「Android O Developer Preview」では、現在のDP1の時点では従来のシステムイメージを手動で書き込む方法のみでの提供となっています。

ダウンロードページを見ると「Android ベータ版プログラムに登録してアップデートを入手する方法は、Developer Preview 1ではサポートされていません」というような表現なので、もしかしたら段階が進んでからOTAでの提供を再開するのかもしれませんね。

※Android O Developer Previewはあくまで開発者向けのプレビュー版です。日常的に利用している端末、トラブルがあると支障をきたす端末での利用は避けましょう。


ダウンロードページから自分の機種に合ったシステムイメージを選んでダウンロードします。


導入方法については、公式のこちらのページに載っています。

大まかにまとめると、

1.bootloaderを起動
2.(していない場合)bootloader unlockする
3.システムイメージをPC上で展開して、中にある「flash-all.bat」を実行
4.bootloader lockする

といった手順です。

注意点としては、bootloader unlock/lockする際には端末が初期化されるので必要に応じて事前にバックアップを取っておきましょう。

bootloaderの再ロックはしなくても使えますが、最近の端末はアンロックしたままだと起動時に毎回警告が出たりして面倒なので念のため。

簡易レビュー

Android Oの変更点は、バッテリー消費を抑えるためのバックグラウンド処理の制限であったり、アプリ内でのシステムフォント以外のフォント使用をXMLによって指定可能になったこと、端末に応じてアプリアイコンを変化させられる「Adaptive Icons」など多岐に渡ります。

残念ながら私はアプリ作者ではありませんしそれらをすぐに試してみるのは難しいので、システムUIの変更点やOS自体の機能追加などに注目してチェックしてみました。



ロック画面は特に大きな変更は無さそうです。
ここはもうあまり変える余地がないのかもしれませんね。



ホーム画面はNexus 5Xの場合は引き続き「Google Nowランチャー」が採用されています。
Pixel/Pixel XL/Pixel Cの場合はこのAndroid O DP1でも出荷時の状態と同様に「Pixel Launcher」が入っているようですね。

Google Nowランチャーは既にこれから発売される端末へのプリインストールは認められていないほかPlayストアでの提供も中止されると言われていますが、やはりPixel LauncherをPixelブランド以外の端末に開放する気配はないように感じます。

次期Androidの標準であるこのAndroid O DPがバージョンを重ねていく中で、Google Nowランチャーに変わる何かはいずれ明らかになるのではないでしょうか。


通知領域のデザインはそう変わりませんが、バッテリーの%表示とアンテナピクトがクイック設定パネルを開いた状態・閉じた状態問わず表示されるようになったのは便利かと思います。



新バージョンではやはり気になるイースターエッグ。
「設定」→「端末情報」の「Androidバージョン」連打で出てくる1段階目はマテリアルデザインの「O」のロゴが表示されます。

そこからさらに操作すると出てくる2段階目が仕込まれているのが最近のバージョンの定番ですね。
DP1時点ではまだ7.xと同じ「ねこあつめ」クローンのゲームが入っていました。次は何になるのか、正式版が出る頃のお楽しみでしょう。



設定画面は画面上部のToolbarまで真っ白になってクリーンな印象。

設定アプリを開いた直後の第1階層や一部の第2階層の画面では左の列にアイコンが並んでいるので違和感はないのですが、各項目にアイコンがない画面でも上の画像のようにアイコン分のスペースが空いているのが気になります。
今後は全メニューにアイコンを用意する予定なのですかね?



Playストア以外からダウンロードしたアプリをインストールする時には、「設定」→「セキュリティ」の「提供元不明のアプリ」を有効にする…というのが長いことお決まりの設定でしたが、Android Oではapkをインストールする際にすることが少し変わります。

提供元不明のアプリを許可するかしないか、という大きな2択ではなく、apkの入手元のアプリに応じて許可するかを設定するようになります。

例えば、「Chrome」経由でダウンロードしたapkのインストールを許可しても、「Opera」経由でapkをダウンロードした際にはまた改めて許可が必要という具合です。

多少の手間はかかりますが、これなら許可していない経路でのインストール(例:自分でインストールしたアプリAが、マルウェアを含んだアプリBを勝手にダウンロード・インストールするような仕組みを持っていた場合など)を防げます。

従来はPlayストア以外からアプリを入れる際には一旦ノーガードにするしか無かったので、かなり改善されたと言えるのではないでしょうか。


Android OにはPicture in Picture(PIP)という機能があります。
Nougatの頃からAndroid TVには実装されていたのですが、Oではスマートフォン・タブレットでも対応しました。

この機能は、他のアプリの上に小さなウィンドウを表示させて動画再生などを継続できるというものです。

と言ってもPIPに対応しているアプリはまだほとんどないわけですが、少々特殊な方法を使えばYouTubeアプリで試すことができます。

「システムUI調整ツール」を使って、ナビゲーションバーの左ボタンまたは右ボタンに、キーコード「171」を割り当てます。

あるいは、少し試してみたいだけならばadb経由で「adb shell input keyevent 171」を実行しても同じことができます。
ちなみに、キーコード171はAndroid TVでPIPを起動する「ウィンドウキー」として用意されているもの。


このように、他のアプリの上に重ねて動画を再生することができました。

PIP使用時のウィンドウのサイズは手動で変更することはできません。
また、実用性があるかはともかくマルチウィンドウとの同時使用(3つのアプリの同時起動)も可能なようです。

あくまでこれはYouTubeアプリがPIPを起動するボタンこそ無いものの内部的には対応している故にできることなので、他の動画再生アプリでも同じ方法が使えるわけではないことにご注意ください。

まとめ


Android Oを搭載した端末、Android Oからの新機能に対応したアプリが揃うのが楽しみです。

メーカーによってはプリインストールアプリのアイコンが丸や角丸など同じ形で揃えられていてサードパーティーのアプリがそこに混ざると一気に統一感が無くなって見えてしまうようなケースも多々あるので、Adaptive Iconsは本当に普及してくれると嬉しいですね。