「Huawei nova」Android 7.0アップデートレビュー

2017.05.11 端末レビュー ライター:__agar

既にいくつか記事を書いていますが、ここ2週間ほど「Huawei nova」をメインのスマートフォンとして使ってきました。


Android 7.0+EMUI 5.0アップデート後の話をしていなかったので、改めてレビューのようなものを残しておきたいと思います。

ようやく「nova lite」と同等のソフトウェアに


novaの発売時のOSバージョンはAndroid 6.0、独自UI「EMUI」のバージョンは4.1という組み合わせでした。

一方、日本では同時期に発売されて扱い上はnovaの下位機種となっている「nova lite」は発売時からAndroid 7.0+EMUI 5.0。
下位機種のほうがバージョンが新しいという奇妙なねじれがあったわけです。

これには理由があって、日本では兄弟機種のような名前ですがまったく生い立ちの違う2機種であることが関係しています。

「nova」は海外では2016年9月に発表されていて日本での登場は少々遅かったのですが、「nova lite」は2017年に入ってから生まれた機種。
バージョンの差があるのも納得ではないでしょうか。

余談ですが、さらに言えば「nova lite」は国によって「P8 lite(2017)」や「P9 lite(2017)」、「honor 8 lite」と戦略的に名前を変えて出している機種でもあります。novaと関係があるようでそうでもないのですよね。

何はともあれ、novaもアップデートされてバージョンが追い付いたことで、どちらを買うか迷う要素が減ったと思います。

アップデートは順次配信中


私はHuaweiのスマートフォンを持ったことがそう多くはないのでちょっとしたカルチャーショックだったのですが、同社の機種ではよくある手法だそうで。

novaのAndroid 7.0アップデートは4月20日から開始されていますが、すべての端末ですぐに受け取れるわけではなく、約1ヶ月かけて全端末に順次行き届くとのこと。

私の端末では5月3日頃にアップデートが降ってきました。
この記事の執筆時点では開始から20日以上経っているので、そろそろ大半の端末にはアップデート通知が来た頃でしょうか?

他機種では早くアップデートしたい人はHiCareアプリから早期導入できる(台数制限あり)という別ルートが用意されていることもありますが、今回のnovaの場合はそちらは行われていません。

アップデート後の変化

今回のアップデートは、特に他社のAndroid端末に慣れている方にとっては馴染みやすい変更点が多いと思います。



ホームアプリではドロワーの使用を選択できるようになり、ホーム画面にすべてのアプリを並べずに済むようになりました。


ドロワーはあくまでオプション扱いなので、設定を変えなければ従来通りのスタイルです(普段はnova Launcherを使用しているのでごちゃごちゃした配置のままですみません)。



また、アップデート前は通知の画面とクイック設定が別ページで左右にスワイプすると行き来できるようになっていたのですが、1画面に収められて通知の上にトグルが並ぶように変更されています。


通知絡みで言えばもう1つ分かりやすい変更点があって、ステータスバーに表示されるアイコンが一般的な仕様になっています。

以前はステータスバーに表示されるアイコンの仕様に一癖あって、単に通常のAndroidなら単色のところがカラーになるというだけならまだ良かったのですが、アプリ自体のアイコンがステータスバーに表示されてしまう仕様でした。

これはステータスバーにバッテリー残量や日付などを表示させるようなアプリを使いたい場合だと致命的だったので、助かる方も多いのではないでしょうか。



アプリ履歴のデザインもAOSPに近いものに変わりました。

以前は各アプリ画面のサムネイルが横1列に並ぶiOSライクなもので多数のアプリを起動している時の一覧性が少々悪く感じましたが、縦スクロールかつ各サムネイルが重ねて表示される標準的なスタイルになってアプリの行き来がしやすいので個人的にはこちらのほうが気に入っています。


Android 7.0らしい変更点もあります。


「設定」→「開発者オプション」の中にある「最小幅」という項目の数値を変えることで画面の表示サイズを調整できるようになりました。


他社のように実際に表示サイズをプレビューしながらスライダーで調整できるユーザーフレンドリーな変更方法でないのは少し残念です(上画像は他機種の例)。


Android 7.0といえばやはりこれですよね。マルチウィンドウももちろん使えます。

しかも画面を分割する方法は一般的なタスクキーの長押しだけではなく、Huaweiが以前から取り入れている指の関節を使ったジェスチャーでもマルチウィンドウを開始できるのです。

標準の呼び出し方法よりはるかに直感的だと思いますし、関節で線を描いた位置に応じて画面の分割位置が変わるのも気が利いていてなかなか良いアレンジだと感じました。


ここまで褒めっぱなしですが、あまりやり方が良くないなと思った変更もあります。


Huawei端末ではお馴染み、電力消費を抑えるためにスリープ中に動作するアプリを絞れる機能です。

これ自体は以前からあるので良いのですが、以前はホワイトリスト式、つまり「スリープ中も動いて欲しいアプリを選ぶ」という使い方でした。
アップデート後はブラックリスト式、「スリープ中には止めるアプリを選ぶ」という逆の使い方に変わりました。

変わるのは良いのですよ、このほうが最小限の手間で電池消費を抑える工夫がしやすいとも思いますし。

残念なのが、アップデート前の設定が引き継がれないという点。

レビューするためというのもあって隅々まで見ていたので気付きましたが、特に「変わりました」という通知があるわけでもないので普通に使っていたら設定を変えられていることに気付きもしないままなのでは…。



エーゲ海がモチーフだという爽やかなブルーとホワイトをベースにしており、見た目はクリーンな印象。

通知、トースト、一部のメニューなどは丸みのあるデザインで親しみやすさがあります。

まとめ


標準仕様に近付いた点も多い一方で、個性的なUI、独自機能の多さなど持ち味は保たれているように思います。

これまでのEMUIが気に入っていた方の反応も気になるところではありますが、私としては良い部分を保ちつつ癖が少なくなり良い塩梅なのではないかと感じました。

Huawei端末以外のユーザーにも、これまで以上に勧めやすい機種になったと言えるのではないでしょうか。