Bluetooth対応の小型トラックボール「Digio2 Q」レビュー

2017.05.07 その他レビュー ライター:__agar

ナカバヤシの親指トラックボール「Digio2 Q」を買ってみたのでレビューします。


こんな記事を書いているくらいなので言うまでもないかもしれませんが、私は親指トラックボール派です。

6年ほど前に言わずと知れた名機、Logicoolの「M570」を手にしたのが始まりでした。
その後、数年間Macユーザーだった時期があって、Macではトラックパッドを使うのが一番捗ると思っているので親指トラックボールからも離れていたのですが、昨年Windows環境に戻ってきてから再び使うようになりました。


以前使っていたM570は使わない間に譲ってしまったので、今は「M570t」を主に使っています。
ELECOM「EX-G」シリーズの「M-XT2DR(右手用・無線・減速機能付き)」と「M-XT4DR(左手用・無線・減速機能無し)」も持っているので時々併用しています。
どちらかと言えば親指トラックボールに慣れたユーザーの視点でのレビューということになるでしょうか。

さて、本題に戻ります。

製品の少ないジャンルなので新機種が出るだけでも注目してしまいますが、この「Digio2 Q」は特別です。

昨年12月に有線モデルが発売、2月に専用レシーバーを使う無線モデルと今回購入したBluetoothモデルが追加されています。
この「Bluetooth対応の親指トラックボール」というのが長いこと存在しなかったもので、まさにファン待望の製品と言えるでしょう。


ブリスターパックを開けると、本体とテスト用電池2本、説明書が入っていました。


パッケージの台紙にも図入りで丁寧な解説が載っています。
トラックボール初心者向けの使い方の説明まであるのは好印象ですね。


Bluetooth対応という大きなトピックに目が行きがちですが、「34mmボールのトラックボールとしては世界最小クラス」と公式で謳われている本体の小ささも特筆すべき点。

高さは他機種とあまり変わらないので少々ずんぐりとしたかわいらしいフォルムです。


(左から、M570t、Digio2 Q、M-XT2DR)
サイズ比較のために他機種と並べてみました。
かなりフットプリントが小さい一方で、ボールから上のスペースの使い方はそう変わらないことが分かります。


そのおかげで、操作自体にはさほど小ささから来る窮屈さは感じませんでした。

ただ、やはりパームレスト的な役割を果たす手前の部分がごっそり削られていることでポジションには癖がある印象です。
本体のラインに沿って手を置くと手のひらが浮くので、そのまま手首を降ろして机にべったりと付けるのが正攻法でしょうか。

私の場合はそれだとどうも手首を圧迫されるようでしっくり来なかったので、斜めに手を置く感じで(小指側を机に落として)使っています。


真後ろから撮った様子。ボールの上の部分はあまり露出しておらずM570のように真上までは使えないので、だいぶ側面寄りの位置をホームポジションにすると使いやすいです。


ボールの位置が高めなのでM570やEX-Gトラックボールのように裏面から指でボールを押し出すのは難しく、清掃時はペンなどで押すのが無難でしょう。


電池は単4形2本で、2段に重ねて入れるような少々変わった構造でした。


サイズが同じなのでM570/M570t用の操作球と入れ替えることもできました。
ただ、ELECOMの機種で顕著だった操作球が原因のポインタ飛びや転がりの悪さはないので、変えるメリットはあまりないでしょう。
純正球で十分に滑らかかつ正確な操作ができます。


5ボタン仕様で、各ボタンは静音仕様。
マウス界では当たり前なのでしょうが親指トラックボール界ではあまり馴染みがなく、非常に静かで感動しました。
左クリック横の2つのボタンはブラウザの戻る・進む操作に固定されており、別の操作を割り当てるユーティリティソフトなどは公式には提供されていないようです。

ホイールも静かかつとても滑らかな動きで良かったです。クリック感はありませんが程よい重さで止めの動作にも不自由は感じていません。

ホイールの列の一番下に速度調整のボタンがあります。
600dpi固定のモードと450~1200dpiでボールの回転速度に応じて変化する「おまかせモード」があり、ボタンを押すたびに切り替えられるようになっています。

両方のモードで使ってみましたが、おまかせモードで意図した位置にカーソルを合わせるのはなかなか難しいです。
このような機能を使うまでもなく長距離の高速移動はトラックボールの得意とする操作ですし、個人的にはあまり必要を感じませんでした。

まとめ


パームレスト部分を切り詰めて独特のフォルムや、右側面がほぼ垂直に切り落とされており小指を置く部分の角が気になることなど、正直なところ筐体はあまり好みではないです。

しかし、そんな些細な問題は抜きにして画期的なメリットが多く、肝心のボール自体の操作性自体の出来も及第点でこれは次世代の親指トラックボールの定番になってもおかしくないと感じました。

Bluetooth対応や、モバイルを想定した小型・静音設計などはこれまでの親指トラックボールにはなかった要素で、ピンと来るものがあれば買いでしょう。


カラーの豊富さも珍しいですよね。これで少しでも新しい風が吹けば良いのですが…

欲を言えば、基本設計はそのままでパームレストを伸ばしたフルサイズのモデルを出してくれたら全色でも買いたいです!