DxOMark Mobile世界一を更新した「HTC U11」のカメラの実力は?

2017.07.06 端末レビュー ライター:__agar

HTCサポーターズクラブの端末モニターキャンペーン企画で、7月14日発売予定の「HTC U11 HTV33」をお借りしています。

DxOMarkとは

DxOMarkはあらゆるカメラのイメージセンサーとレンズの性能を数値化して評価しているところです。


その中に、スマートフォンなどのカメラを評価している「DxOMark Mobile」という部門があります。
ここで今ノリに乗っているのがHTC。

上のスクリーンショットの右側をご覧いただくと分かりやすいのですが、3位に昨年の「HTC 10」、2位にHTC製造の「Google Pixel」そして1位がこの「HTC U11」と表彰台を独占したような状態です。

HTC自身もU11のマーケティングにこの事実を活用しているようですが、本当に凄いことだと思います。

DxOMarkのテスト内容自体が実際の撮影シーンにそぐわないというような意見もカメラ界隈では以前からありますが、少なくともU11がスマートフォンのカメラとしてトップクラスの実力を持っているということは間違いないでしょう。

カメラ作例


試用の機会に恵まれたので、せっかくですからこのカメラを試してきました。

以下の写真はすべて「HTC U11 HTV33」で撮影、無編集の状態で公開しています。
圧縮などもしていないので、ぜひ各画像をクリックして拡大してお楽しみください。

なお、注釈のあるものを除いてオート撮影です。


まずは日中の屋外での1枚。

屋外でU11のカメラを使った最初のショットだったのですが、あいにくの曇り空なので写真として綺麗かはさておき、シャープな描写とリアリティあふれる雲の表現に、これは本当にスマートフォンのカメラなのかと圧倒されました。


その日の昼食、『重慶茶樓』さんの週替わりランチです。

大抵のスマートフォンカメラは、料理モード、あるいはオートモード中に料理を検出した場合などは、色温度を適正より低めに振ったり彩度を高めたりと「SNSウケ」する画を出してくるのが相場です。


しかしながら、U11のカメラはそんな媚びはしてきません。
スマートフォンのカメラとは思えない精密な描写もそうですが、とにかく「真を写す」ことに徹してくれるのです。

一時期はカメラにバリバリお金をかけていたこともある筆者としてはとても好感を持ちました。
「スマホカメラの写真」ではなく「使える写真」を出してくれるのは本当に夢が広がります。




さて、時間帯は変わりまして、夜景でのテストです。
相変わらずのシャープさ、そしてノイズの少なさに驚かされます。

U11が採用しているSONYの「IMX362」というセンサーは、1/2.55″で約1200万画素ということでモバイル機器用のイメージセンサーとしては比較的画素ピッチが広い部類なのですが、それが良い効果を生んでいるのかもしれません。

それでもイメージセンサー全般として見れば、ごく普通のコンパクトデジタルカメラと比べても画素ピッチが狭く、高級コンデジやミラーレス以上とは比べるまでもないピッチなので、それでこれだけの性能を出せているのはソフトウェア技術によるところも大きそうですね。



オートで夜景を撮っていると(少々意地悪な場面ですが)、明るく調整されすぎてノイズが目立ってしまうことも中にはありました。

ただ、これでもノイズやそれによってディテールが多少損なわれていることに目を瞑れば、より具体的に言えば「加工してSNSに上げる」なんて用途なら十分に実用に足りそうな写真が撮れてしまうポテンシャルの高さは恐ろしい限りです。


(※撮影後にトリミングのみ実施)


本当にこれまでのスマートフォンカメラでは太刀打ちできなかった場面でも使えるという印象で、U11を購入する方はぜひ一度は夜景を撮ってみていただきたいです。


(※撮影時に露出補正)


(※撮影時に露出補正、撮影後にトリミングを実施)

先ほど「オート任せだと明るくされすぎてノイズが…」という場面があると書きましたが、この2枚はそういった場面で手動で調整を行い撮影したものです。

と言っても、オート設定のままEV補正のスライダーを出して少しマイナスにしてあげただけ。
オートモードでEV補正をするスライダーの出し方や動かし方が若干面倒なので、素直にプロモードに切り替えてしまったほうが早いかもしれません。

水面の反射まで美しく、本当に驚く限りですね。
実は数年前に、まったく同じ場所でAPS-Cのカメラ+あまり明るくないレンズの組み合わせで苦しんだことがあったので、スマートフォンでこんな写真が撮れる日が来るとは思いもしませんでした。

カメラテスト中に驚いたこと

実は今回、本記事用の写真を撮影している中で画質以外で驚いたことが2度ありました。
それは「速さ」です。

最初に驚いたのは撮影設定を見たらHDR機能が有効になっていた時。

まったくラグがなかったのでHDRは無効になっているものだと思って撮影を続けていたのですが、途中で撮影画面の角にある「HDR」の文字を見て驚きました。
まさかここまで意識せずに使えるとは…。

次に驚いたのは(記事には結局使わなかったのですが)プロモードで撮影していた時です。

プロモードの初回使用時は(おそらく)JPG+RAWの同時記録に設定されているようなのですが、これまた撮影後に一瞬「処理中」のポップアップが出る程度なので気付かずに使っていました。

しばらく撮った後に画像フォルダを見たら1枚置きに見覚えのない写真が並んでいて、「なにこれ…RAW!?」とそこでようやく気付いたほど。

HDRにせよRAWにせよスマートフォンでここまで意識せずに使えるとは思ってもみなかったので、最新の高性能なSoCと高速なUFS 2.1ストレージの威力を痛感しました。

まとめ


カメラ性能を体感して心の底からU11が欲しくなってしまいました。
返却日が来て欲しくないレベルで、モニター期間が終了したら自分で買おうか真剣に悩んでいます。

仮にU11で撮った写真だけでブログを書き続けたとしても、言わなければ誰もスマホ撮りだとは気付かないんじゃないかな…というくらいで性能の高さには本当に驚きました。

スマートフォン選びにおいてカメラを重視する方なら、間違いなく購入候補の一番上に入れていい機種ですよ。

Source:DxOMark


(7/12追記)動画撮影

動画撮影も試してみましたので載せておきます。


上は通常の動画撮影。

オート→デジタルズーム→露出補正(マイナス)と試し、最後の道路を写したシーンでは映像のズームと共に音声フォーカス(ズームマイク機能)が有効になっているのがお分かりいただけるかと思います。


こちらはハイパーラプス機能のテスト映像。

三脚は使用していないので完璧でないのはご了承いただきたいのですが、手軽にこのような撮影が楽しめます。