100均のグッズを活用して撮影ボックスを作ってみた

2017.08.17 雑記 ライター:__agar

このブログを普段からお読みくださっている方ならお気付きかもしれませんが、しばらく前の記事から端末レビューなどの際の写真撮影に撮影ボックスを使っています。

市販の撮影ボックスを買ってみたが…


購入したのはこちら。
背景シートの付いた白いボックスで、上部にLEDライトが付いているものです。


導入してみてある程度の効果があるのは確認できたのですが、一方でいくつか不満も出てきました。

ひとつはサイズが小さかったこと。数値であまりピンと来なかったので一番小さい物をとりあえず買ってみたのですが、スマートフォン本体の撮影は問題ないものの箱や付属品を並べての撮影は厳しいサイズでした。


次に、LEDがむき出しで並んでいる作りなので、スマートフォンの撮影に使用すると画面などにはっきりと反射してしまうこと。上の写真が実際の例です。
被写体特有の事情なので下調べしていた時には気付きませんでしたが、これは使ってみるとかなり困りますね。

最後に、マグネットで留める組み立て式なので、使わない時に折りたたんでおけるのは良いのですが使用時に不安定です。しっかりした作りのものが欲しくなりました。

そんなわけで、もっと大きい撮影ボックスを新しく調達すると同時に、照明内蔵のほうが楽だろうと選んだ製品だったのですが今度は写り込みにくい照明を用意しようと考え直しました。

撮影ボックスを作る

乱暴な言い方をしてしまえば、箱自体は周囲の物の写り込みを避け、背景を敷くことができ、照明を当てやすい構造であればなんでも良いと感じました。

既製品を買っても大して値の張るものではないのですが、今度は自作してみることに。

100円ショップに行って使えそうなグッズを買ってきました。
トレーシングペーパーは後ほど別のことに使うので撮影ボックス自体には不要です。


メインの材料として選んだのは、エコー金属の「フリーマルチパネル」という製品。

完成してこの記事を書き始めて気付いたのですが、こちらの商品を使って同じことをされている先駆者の方がインターネット上に何人かいらっしゃいましたので以下にご紹介しておきます。

500円くらいで撮影ボックス(355mm) | smilebanana

撮影ボックスを100均の材料を使って自作してみた | こりのろっさの写真と日常


金属の枠にこのような半透明のパネルがはめられた製品で(写真右)、1枚100円で販売されています。
本来は収納ボックスを作るための製品なのですが、外部から照明を当てるのにぴったりでいかにも撮影ボックス向きですよね。見た瞬間ピンと来ました。

本当は5面すべてをこの商品にしたかったのですが、あいにく訪れた店舗に4枚しか在庫がなかったので、あまり重要でない1面だけは同じシリーズの金網のタイプ(写真左)を使用しました。
特にそれ以外の意図はないので、この記事を読んで試される方は半透明のタイプを5枚のほうが良いと思います。


1辺が355mmあるので、これまで使っていた撮影ボックスと重ねるとかなり大きいです。
これならスマートフォン本体だけでなくパッケージなども含めてレビューに必要な写真をまとめて撮影できるでしょう。

その分、完成後の置き場所は考えておいたほうが良さそうなサイズです。あるいは一工夫して折りたたみできるようにしてみても良いと思います(畳めない組み立て方をしてしまったので少し後悔)。


本来は、専用のジョイント(別売)を使ってパネル同士をつなぎ合わせることで箱状になるのですが、店頭にあった見本を見たところこのジョイントを使うと各辺に若干隙間ができるようでした。
できるだけ写り込みを避けたいので、今回はジョイントは購入せず別の方法で組み立てます。



ありきたりですが、結束バンドで留めて箱状に組み立てたらほぼ完成です。


商品の仕様上、角までは半透明のパネルで覆われておらず穴があります。
照明の当て方は周囲の物に少し気を配れば目立った悪影響は出ない範疇かと思います。

アイデア次第で、この穴を使って背景布(背景紙)を吊るすこともできるのでかえって便利といえば便利かもしれませんね。


突然100均商品でない物が出てきて申し訳ないのですが、背景布は自宅に眠っていた端切れを使いました。
最近は100円ショップにも色々売られているので使えそうな物を物色してみると良いでしょう。

模造紙などでも良いですし、白にこだわらなければコルクボードやフェイクレザーの端切れなども最近は100均にありますし良い感じに仕上がるかもしれませんね。

照明は中華ビデオライトを使用

照明は前回の反省から写り込みしにくいもの、できるだけ面で当てられるものが欲しかったので、大人しく既製品に頼ります。


カメラ界隈で以前から時々話題の中華メーカー「Neewer」の製品をチョイス。
購入したのはLED 160球のビデオライトで、お値段なんと3,000円以下。



ケースの中にギッシリと並んだLEDが圧巻ですね。


白とオレンジのフィルターが付属しています。


用途的に色温度を下げるフィルターはあまり使いませんが、白色に関しては強烈な点光源を和らげて広げることができるのでありがたく活用しようと思います。


電源は単3電池6本、またはSONYとPanasonicのカメラ用の充電池を流用できる作りになっています。

別売のACアダプタもあるのですが約3,000円、本体と同じくらいかかってしまうのは少々もったいないですよね。
SONY/Panasonic以外のカメラのユーザーであればエネループ等を使用するのが経済的ではないでしょうか。


側面のダイヤルで光量を調節できます。同じく側面にはスリットも入っており、しっかり放熱も考えられていますね。


三脚に取り付けられる作りになっていますが、現在は上で書いた自作撮影ボックスの天井に置いて使っています。


付属のフィルター+撮影ボックス自体もディフューザー代わりになってくれることでだいぶ光を拡散してくれています。
当初使用していたLEDむき出しのライトとは大違いですね。

(おまけ)サブ照明を作る


不要になった既製品の撮影ボックス。
先に挙げた「光源がそのまま写り込んでしまう」という欠点があるもののmicro USB 1本で点灯できるのは便利なので有効活用したいと思います。



光を和らげるためにトレーシングペーパーを使います。
その名の通りトレース(複写)をする時に使う半透明の紙ですね。


A4サイズの用紙を購入したところ、横の長さがほぼピッタリでしたのでこのまま使います。


くるっと1周巻いて貼り付けたら完成。これだけです。


LEDから紙までの距離があまり無いのとトレーシングペーパーが薄いので(厚手のタイプを買えば良かったですね)まだ少し扱いに注意が必要ですが、素の状態よりは写り込みを避けて光を当てられるようになりました。

「CN-160」をメインに使いつつ、影を調整したい時などにサブの光源として使って行こうと思います。

まとめ


こちらが完成図。

一見暗い部屋で撮っているように見えますが実は照明は一般的な明るさで点いています。それでもこのように見えてしまうくらいにはCN-160は光量があります。


この記事の冒頭の写真と同じスマートフォンを再度撮ってみました。

工作しながらお試しで撮った1枚なので背景布のシワが取れていないのは目を瞑っていただきたいのですが、最初のものと比べるとボックスや照明などの無駄な写り込みがなくかなり良い仕上がりになったのではないでしょうか。


照明はともかく、撮影ボックスに関してはあり合わせの物でもこのように十分なメリットがあることが確認できました。

作るのが面倒だという方は、既製品を買ってもそう値の張るものではない是非。