「Ulefone S8 Pro」レビュー。アンダー1万円とは思えない面も

2017.08.29 端末レビュー ライター:__agar

海外通販サイトのTOMTOP様より、SIMフリースマートフォン「Ulefone S8 Pro」をレビュー用に提供していただいたのでご紹介します。


※本記事は、技術基準適合証明を取得していない端末の日本国内での利用を推奨するものではありません。

「UleFone S8 Pro」ってどんな機種?


「Ulefone S8 Pro」は中国Ulefone製のSIMフリースマートフォン。
実売1万円を切っていながら、LTE対応、指紋認証やデュアルカメラなどを盛り込んだ意欲的な低価格モデルです。

3G版の「Ulefone S8」という機種があるので、そちらの上位版としての”Pro”というネーミングでしょう。
一瞬「Galaxy S8クローンかな?」と思ってしまう名前ですが、端末自体を見る限りはあまり関係ないように思います。

SoCはMediaTekのMT6737、RAM 2GB/ROM 16GB/バッテリー3000mAhというスペックで、5.3インチHD(1280×720)の液晶を搭載しています。

開封


パッケージは黒地に端末のイラストが入った紙箱。
なんだか見覚えのある”S”ですが、あちらはこの字体でなくなって久しいので懐かしい気もします。


蓋を開けるとまずは本体が登場。
一旦置いておいて、付属品をチェックします。


本体の下には、micro USBケーブルとACアダプタ、説明書、保証書が入っていました。


続いて本体を半透明の袋から出してみますと、あらかじめケースが取り付けられていました。


着けられていたのはTPUケースで、四隅にエアクッションが入っているのが少し落下に強そうなケースですね。


本体のディスプレイ部分には、本機種の特徴が書かれたフィルムが貼られています。
この見せ方はよくあるのですが、カラー印刷なのは中国メーカーに限らずとも珍しいかも。視覚的に分かりやすく良いと思います。


説明の書かれたフィルムを1枚剥がすと、液晶保護フィルムも貼られていました。
ディスプレイの縁がわずかにラウンドしているので、その部分を避けた形状のフィルムとなっています。

外観


オンスクリーンキーの機種かつ指紋センサーも前面ではないので、表は非常にシンプルなデザインです。


背面は樹脂製のリアカバーで覆われており、ブラックの場合はマットな質感のパネルでした。
上寄りにカメラ×2と指紋センサーが並んでいます。


電源・音量キーは右側面にあります。
フレームは金属製で、高級感のある質感とまでは言えませんが、この価格帯でこの作りはなかなか立派ではないでしょうか。


下部にはマイク・スピーカーのみの配置。


上部にmicro USB端子と3.5mmヘッドホンジャックがあります。
上に充電端子というのは最近の機種ではほとんど見かけない配置ですが、ケーブルを繋いだまま使いたい時には便利ですよね。


リアカバーを取り外すと着脱式のバッテリーパックが入っています。出荷状態では絶縁されている(黄色いテープがそうです)ので、焦らず使用前に剥がしましょう。

micro SIM×2とmicroSDのスロットもこの部分に付いています。SIMピンなどの工具不要で取り外せる機種もかなり減ってきているのでひとつのメリットと言えるかもしれません。


ベゼル幅の狭さも売りにしている機種なのですが、正直なところプレス画像のほぼベゼルレスに見える合成はやりすぎです。
Ulefoneに限らず中国メーカーのベゼルレスを謳う機種は結構な割合で公式画像を”盛っている”ので鵜呑みにしないほうが良いですね。

とは言え、「Ulefone S8 Pro」のベゼルは謳い文句ほどではないまでも特に左右は気になるレベルではないと感じます。
どうしてもベゼル幅が広いと古臭く見えてしまいがちなので、ローエンドながら健闘しているという印象を受けました。


端末重量は180g超と5.3インチ機としては重いです。
サイドが絞り込まれた形状によって大きさの割にある程度握りやすいおかげもあり、許容できる重さだとは感じましたが、少々気になりますね。

外装に関する全体の印象としては、もう1クラス上の2万円前後の機種であっても納得してしまうかも、という第一印象でした。

ソフトウェア・動作



日本語設定を選択することはできました。
一部項目の文字がいわゆる「中華フォント」的表示になってしまうのがあまり見栄えは良くありませんが、全体がそうというわけではなく一部のシステムメニューのみなので、実用上は気になりにくいと思います。




UIはAndroid標準の物に近く、至ってシンプル。特に変わったものではないので馴染みやすいのではないでしょうか。



おそらく大部分がMediaTek提供のソフトウェアをそのまま利用していると見られ、他端末でもよく見かける各種機能が搭載されていました。



プリインストールアプリはかなり少なめ。
ストレージ容量が16GBと限られているので、無駄がなくやりくりしやすい初期状態なのは好ましい点です。


執筆時点でもOSバージョンはAndroid 7.0、セキュリティパッチは2017年7月のものでした。



指紋センサーが小さめなので少し心配していたのですが、指紋認証の精度は期待以上でした。
高級機種のように百発百中とは行きませんが、ラフな操作をしなければ十分に通る印象です。

ただ、スリープ状態からロック画面を通さずに指紋認証すると、認証自体は出来ているものの画面点灯が遅く「解除出来たのか分からない」という間があるのが気になりました。
重ねてになりますが、指紋認証自体はお値段以上の出来です。



処理能力はさすがに価格なりと言わざるを得ませんが、RAM 2GBを確保しているおかげで「満足な速度で動く」かはともかく「最低限使える」用途は多いと思います。
1万円以下の最安ゾーンの機種ではまだまだRAM 1GBの機種も多いので、ここはむしろS8 Proの利点でしょう。


デフォルト設定ではアニメーションのもたつきが余計に動作を遅く感じさせるので、開発者オプション内の各種スケールを「アニメーションオフ」または「0.5x」に変更しておくことをおすすめします。


タッチパネルは5点マルチタッチでした。

まとめ


ここ1年ほど新興メーカーを含めた中国のスマートフォンに触れる機会を多数いただいて来ましたが、「1万円以下の機種ではさすがに日本の読者にオススメできるような物とは出会えないだろう…」と選択するのを避けて来ていて今回初めて手を出してみました。

人気のUlefoneの強さをまた違った角度から感じたと言いますか、正直なところ実売1万円未満でこれだけの機種が手に入るとは驚きです。

いかにもな安物という印象のプラスチック一点張りの外装ではありませんし、高望みは禁物なものの最低限使えるスペック、悪くない性能の指紋センサーまで付いています。デュアルカメラはノーコメントですが。

いくら中華スマートフォンが安いといえど、アンダー1万円でLTE対応、さらにRAM 2GBの機種というのはそう多くありません。
良いローエンドモデルをお探しなら優れた選択肢と言えるでしょう。

今回ご紹介した端末は以下のリンクよりご覧いただけます。

Ulefone S8 Pro 4G Smartphone 5.3 inches 2GB RAM 16GB ROM | TOMTOP