「Google Home Mini」をモバイルする方法を考える

2017.10.26 IoT ライター:__agar

発売日に購入した「Google Home Mini」が気に入り、色々と遊んでみています。



「Google Home Mini」はコンパクトな上に、「Google Home」と違いmicro USBを使った給電です。持ち運びたくなるのが人情というものではないでしょうか。

モバイル用にGoogle Home Miniを追加購入


というわけで、モバイルGoogle Home Mini環境を構築してみるために、Google Home Miniをもう1つ買ってきました。


発売日には白とグレーの「チョーク」を購入して自宅で使っているのですが、2個目はせっかくなので別のカラー、黒系の「チャコール」にしてみました。



「チャコール」はプラ部分との色の違いが少ないので、一体感のあるカラーリングでこちらも良いですね。暗い色なので上部のLED点灯時によく映えるのも格好良いです。
滑り止め部分は「チョーク」と同様に赤っぽい色でした。

なぜわざわざモバイル用にもう1つGoogle Home Mini本体を用意したのかというと、自宅用のMiniをそのままモバイルすると個人情報垂れ流し状態になる可能性があるからです。持ち出すたびに設定を変更するよりは、デバイスごと分けてしまったほうが面倒がないのでもう1台用意しました。
こういったことが気軽にできるくらい、お手頃で遊べるガジェットなのがまた良いですよね。

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「ZenFone 3 Max」でGoogle Home Miniに給電できるか?

Google Home Miniをいかにモバイルするか、ということを考えた時に、脳裏に浮かんだ端末がありました。


それは何かというと、「ZenFone 3 Max」というASUS製のSIMフリースマートフォンです。

前提として、Google Home Miniを使うには3つのものが必要です。

まずはmicro USBでの給電です。Google Home Miniにバッテリーは内蔵されていないので、これがないことには始まりません。

次にWi-Fi。基本的にインターネット接続がないとGoogle Home Miniは役に立ちません。

最後に、これはあらかじめ初期設定を済ませて持ち出すならモバイルする際には無くても構わないのですが、スマートフォン(あるいはタブレット)があれば設定変更やキャスト機能の利用が可能になります。

私がモバイルGoogle Home Miniのパートナーとして「ZenFone 3 Max」を思い浮かべたのは、この機種なら3つの条件を1台で満たせるのではないか?と考えたためでした。


というのも、ZenFone 3 Maxには「リバースチャージ」という変わった機能があって、スマートフォンのバッテリーから外部の機器へ給電することができるのです。

これなら、Google Home Miniを給電しながら、テザリングでWi-Fi接続もばっちり、もちろんスマートフォンなのでGoogle Homeアプリをインストールして設定やキャストも可能…という算段です。


ここまで読んでZenFone 3 Maxを買いに走ったGoogle Home Miniモバイラーさんがいらっしゃったら申し訳ないのですが、残念ながらこの計画は失敗でした。

実際に試してみたところ、リバースチャージの出力ではGoogle Home Miniを起動できないことが判明。先ほどの話は机上の空論だったようです。

その後手持ちの充電器を使って色々と試してみたところ、5V 1A以上あればGoogle Home Miniを起動できそうです。

少ないアイテムでモバイルGoogle Home Miniに挑戦するなら、給電機能付きのスマートフォンではなく「モバイルバッテリーとしても使えるモバイルWi-Fiルーター」という類の製品を選んだほうが良かったかもしれませんね。「Battery Wi-Fi」などであれば十分な出力があるので適していると思います。

Google Home Miniはケーブル選びに注意

100Vコンセントが使える大型バッテリーを一緒に持ち歩くという方なら話は別ですが、Google Home Miniをモバイルする場合、付属の充電器は一体型のACアダプタなのでサードパーティーのケーブルを用意する必要があります。


純正のACアダプタだけ使っている分には気付きにくいのですが、Google Home Miniの端子周りはかなり狭いです。
純正ケーブルのコネクタ部分と同じように、丸まった形状のコネクタを持つmicro USBケーブルを探して使う必要があります。

テザリングで運用する場合、セットアップには別の端末が必要


Google HomeシリーズはWi-Fi接続が必要ですが、Wi-Fi設定はセットアップに使用したスマートフォンのものを引き継いで登録する仕組みになっています。


つまり、スマートフォンのテザリングでGoogle Home Miniをモバイル運用する場合、別のスマートフォンやタブレットなどを同じテザリングのAPに吊るしてそちらの端末からセットアップする必要があります。

モバイル用Google Home Miniを設定するポイント

通常通り画面の指示に従って設定して構わないのですが、モバイル用としてセットアップするならばおすすめしておきたい設定がいくつかあります。


まず、「アカウント情報に基づく検索結果の許可」をスキップすればGoogleカレンダー上の予定などにアクセスできなくなります。
モバイルGoogle Home Miniの用途として、人に実演してみせたりするようなことを想定しているのであればオフにしたほうが安心して使えると思います。


後から変更する場合は、デバイスごとの設定項目として用意されている「アカウントに基づく情報」で切り替えられます。

また、同じ画面に「デバイスのアドレス」という項目がありますが、こちらも「OK, Google、現在地を教えて」などのコマンドで読み上げられてしまうので、モバイルするなら当たり障りのない住所を入れておいたほうが安全でしょう。
ただし、後述のゲストモードがおそらくここの住所を利用しているので、テザリング中のスマートフォンから音声キャストしたい時は正しい現在地に近い物に戻したほうが良いです。


オフ会などで使うなら「ニックネーム」の設定もしておくと便利でしょう。デフォルトではGoogleアシスタントはユーザーの本名を呼びますが、こちらで呼び名を別に設定することができます。

ただし、ニックネームの設定はデバイスごとではなく、スマートフォンのGoogleアシスタントも含めた全体での変更となる点はご注意ください。


スマートフォンの音声をGoogle Home Miniから出す「キャスト」機能や、Google Homeアプリからの一部のデバイス設定などの一部の機能は、Google Homeアプリを使用するスマートフォンとGoogle Home Miniが同一のWi-Fiに接続されていることを前提としています。

通常利用なら困ることは少ないと思いますが、モバイルGoogle Home Miniをする場合、スマートフォンからのテザリングでGoogle Home Miniをインターネット接続しているとこれらの機能が利用できません。

それを解決できるのが「ゲストモード」で、位置情報を利用して接続するのでテザリング元の端末からでもGoogle Home Miniへのキャストが可能になります。


このようにスマートフォンのYouTubeアプリで動画を見ながら、音声だけGoogle Home Miniに飛ばすなんてことも可能です(これならスマートフォンのスピーカーを使えば良い気がしますが)。

現状のモバイルGoogle Home Miniセット


ZenFone 3 MaxとGoogle Home Miniだけで、というのは失敗したので、現状はこのような構成に落ち着いています。

Google Home Miniと設定・音声キャスト用のスマートフォン(ZenFone 3 Max)、給電用のモバイルバッテリーの3点を、持ち運びやすいようにGRID-IT的な物に固定して配線しています。


最近のモバイルバッテリーは端末を接続したら自動で給電が始まるものも多いですが、今回のモバイルGoogle Home Miniセットにはあえて手動で電源を入れる機種を使っています。

Google Home Miniは常時起動を前提としたデバイスなので電源ボタンが存在しないことがモバイルする場合には少々不便ですが、その弱点を給電側の機器選びでカバーすることができました。


10インチタブレット用のケースに一式収まるので、これは立派にモバイルGoogle Home Miniと言えるのではないでしょうか。
旅行やGoogle Homeシリーズの布教などに便利…かもしれません。

少し誤算があったので予定していたほどコンパクトにまとまりませんでしたが、おそらく「Battery Wi-Fi」でGoogle Home Miniのインターネット接続と給電をして、普段お使いのスマートフォンをそちらに吊るして設定や音声キャストをするのが一番スマートな構成ではないかと思います。

まとめ

モバイルはやっぱりロマンですよね。「そこに携帯できそうなデバイスがあるから持ち運ぶ」以上の意味は今回の記事にはありません。

ところで、皆様はスマートフォンの「Googleアシスタント」をご存知でしょうか。Android端末はもちろん、iOSでもアプリをインストールすれば利用できます。
大変便利なのでぜひ使ってみてくださいね。