安価ながら上質なコンパクトスマホ「Galaxy Feel SC-04J」レビュー

2017.10.26 端末レビュー ライター:__agar

docomoの2017夏モデル、「Galaxy Feel SC-04J」を遅ればせながら購入したのでレビューしておきたいと思います。

「Galaxy Feel SC-04J」とは?


「Galaxy Feel SC-04J」はサムスン電子製のNTT docomo向けスマートフォン。

海外で発売されている「Galaxy A3(2016)」がベースではあるものの、基本性能の向上、防水化、おサイフケータイやワンセグへの対応、ストラップホールの装備など様々な点で日本市場に合わせたローカライズがほぼ別物と言えるほどに施されており、価格を抑えたミドルレンジ機ながら力の入った機種です。

新料金プラン「docomo with」の対象機種ということもあって売上は好調なようで、11月には新色の追加も予定されています。

スペックをざっくり確認しておくと、SoCはExynos 7870 (1.6GHz オクタコア)、RAM 3GB/ROM 32GB、ディスプレイは4.7インチHD(1280×720)のSuper AMOLEDで、バッテリー容量は3,000mAh。
SoCやディスプレイ解像度には廉価機らしい部分も見られますが、RAM/ROMやバッテリーなどはなかなか実用的な構成ではないでしょうか。

開封


箱は2重になっていました。最近の上位機種は違いますが、これまでの機種でも見覚えのあるパッケージですね。


まずは本体とご対面。


パッケージ内容はご覧の通りです。本体とテレビアンテナケーブル、SIMピン、そしてクイックスタートガイドなどの書類が入っています。MNO向けの機種としては珍しくない内容でしょう。

外観


まずは前面。同時期の上位機種のような特殊なアスペクト比のディスプレイの採用や、それに伴う指紋センサーの背面への移動などはされておらず、これまでのGalaxyシリーズのイメージに近い形状となっています。


ディスプレイ・バックパネルともにラウンドエッジ加工されたゴリラガラス4で覆われており、側面の金属フレームも合わせて、手に取ってみても廉価機らしいチープさは感じません。

むしろ、Galaxy S6あたりの非エッジディスプレイのフラッグシップ機に近い印象すら受けました。バッテリーを増量しているためか、ベース機種にはあるカメラの出っ張りが無い点も扱いやすく好印象です。


右側面には電源キーがあります。フレームは金属製ですが、アンテナラインを上下にまとめているので側面は途切れなく綺麗な仕上がりですね。


左側面には音量キーと、下寄りにストラップホールが用意されています。最近のスマートフォンではかなり珍しいのではないでしょうか。


下部にはイヤホンジャックとmicro USB端子、マイク、スピーカーが配置されています。


上部にはもう1つのマイクと、nano SIM/microSDトレイ。


nano SIMとmicroSDのトレイは2枚まとめてセットする方式です。SIMカードの出し入れをすると電源が切れる仕様なので、microSDを取り出す機会の多い方は少々不便と感じる場合もあるでしょう。

外装の質感は、安い機種だということを感じさせない仕上がりで素晴らしいと思います。
重量が159gと4.7インチディスプレイの小型機としては重めなのですが、これも高級感という意味では悪くないのかもしれません。

あえて筐体に関して難点を挙げるとすれば、特に片手持ちの場合、コンパクト機ならではの無理のない操作ということにはさほど期待できない可能性があります。

若干角ばった断面形状と重めの本体重量、ホームボタンの左右に配置されたセンサーキー…つまり場合によっては持ち手と反対側の下隅まで指を伸ばさなければならない操作形態などの複合的要因によって、必要な部分の隅々までらくらく操作できるというほどには筆者としては感じられませんでした。

ただ、ポケットに入れている時などはやはり数値的にはコンパクトサイズなので意識せずに携帯でき快適ですね。

動作・ソフトウェアなど


Galaxy Feelに搭載されているSoCは決して現行機種の中で処理能力が高いほうではないので、操作のレスポンスに遅さを感じる場面はあります。

一方、スクロールなどはスペックの低さを感じない滑らかな挙動で、サムスンのチューニングノウハウには感心しました。
ゲームなどには向きませんが、軽いアプリが中心の使い方であればそこそこ快適に利用できると思います。

SoC的にもディスプレイの解像度・サイズ的にもバッテリー消費の激しくない構成で、かつ3,000mAhとこの機種のスペックに対しては多めのバッテリー容量が確保されていることもあり、電池持ちは良い印象です。



上位機種同様の美しい独自UIも好印象。

機能的にも、ハード的に不可能なものを除けば省略されることなくかなり豊富で、ブラウザなどで表示範囲を超えた長いスクリーンショットが撮れる「スクロールキャプチャ」や、有機ELの省電力性を活かしてスリープ時に時刻を常時表示する「Always On Display」などが非常に便利です。


機能面で1つ残念だったのが、指紋認証です。
速度的には不満はなく、精度も若干センサーの汚れに弱いように感じる程度で実用的な範疇なのですが、3本までしか指紋を登録できない点が残念です。

せっかく前面に指紋センサーがある機種なので、出来れば手持ち時のための両親指と机などに置いても解除しやすい両人差し指の計4本は登録したいところ。あまりハード的な制約で…という機種も見かけないポイントなので予想外の弱点でした。



カメラ性能は、上位機種ほどの特筆すべき魅力は感じませんでした。
試してみると室内などで正しいホワイトバランスが出ない場面も多かったほか、暗めに写ってしまうことも少なくないです。

ただ、レンズの解像力などは優秀で、低価格の機種としては相対的に悪くないものだと感じました。

まとめ


スペックこそ控えめですが、本体の質感や完成度の高い独自UI、豊富な機能など魅力の多い機種です。パーフェクトとまでは行きませんが、かなり完成度の高いミドルレンジスマートフォンだと思います。

高性能である必要はないけれど安っぽい機種は持ちたくないという方や、おサイフケータイやワンセグの使える手頃なサブ機が欲しい方などにはかなり良いのではないでしょうか。

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