「LINE Clova Friends」ファーストインプレッション

2017.12.19 IoT ライター:__agar

そろそろGoogleアシスタント以外を積んだスマートスピーカーも触ってみたい、でもAmazonさんはなかなか招待してくれない…というわけで、色々と噂は聞いていたのですが怖いもの見たさでLINEの新機種「Clova Friends」を買ってみました。

「Clova Friends」とは?


「Clova Friends」は、LINEのAIアシスタント「Clova」を搭載したスマートスピーカーです。
第一弾の「Clova WAVE」よりもコンパクト、そしてLINEキャラクターの「ブラウン」と「サリー」をモチーフにしたポップなデザインの親しみやすい機種となっています。

スピーカー出力やバッテリー容量は大型のWAVEのほうが勝っていることや赤外線コントローラーは今後発売予定のオプションでの対応となるなどスペックダウンしている部分もある一方で、WAVEには無い要素として連携したLINEアカウントでの通話機能やIEEE 802.11a対応と、単なる上位機種・下位機種の関係に留まらない後発機種ならではのメリットもあります。

日本では12/7に発表され、12/14よりLINEの公式ストアおよび家電量販店で発売されています。

開封・付属品


耳があるほうがまだキャラクターらしく見えるかな?と思ったので、クマの「ブラウン」をイメージしたカラーを選びました。


外箱をスライドさせて…


フタを開けると本体が登場。


LINEの定額制音楽配信サービス「LINE MUSIC」を6ヶ月間無料で利用できるチケットが付属しているモデルを購入しましたが、チケットは箱の外側に貼ってありました。


パッケージ内容の一覧です。Clova Friends本体、USBケーブル、ACアダプタ、LINE MUSICのチケット、クイックスタートガイド、Clovaの主な音声コマンドをまとめた紙が付属していました。


ACアダプタの出力は5V2A。バッテリー内蔵ということもあってかGoogle Home Miniなどと比べるとそう高い出力を必要としてはいないようで、付属品以外のACアダプタやPCのパスパワーで試してみても充電されました。

外観


本体形状はスマートスピーカーでは一般的な円筒形で、上部にキャラクターの顔が付いています。大きさとしては500mlのペットボトルを少し短くしたくらい。

今回ご紹介している「BROWN」モデルの場合ですと、鼻部分が再生/一時停止などの操作に使うボタンとなっているほか、細かいところで言えば耳元の部分にマイクが付いているのもデザインと役割が噛み合っていて面白い作りだと感じました。


外装はすべて樹脂ですが、手触りの良いつや消しの塗装となっていることもあって質感はそう悪くありません。
背面にはマイクのミュートボタン、Bluetoothテザリングのボタン、音量の+/-ボタンが縦に並んでいます。


下半分は360°に音を出すための穴が開いています。覗き込んでみるとメッシュなどは張られておらず素通しで、チリ・ホコリが溜まりやすそうな予感。
充電端子は意外にもUSB Type-C。今時のデジタルガジェットですね。


応答時やマイクミュート中など、状況に応じて光るLEDが土台部分に付いています。先に発売されたClova WAVEと似た配置で、どの向きからでも見やすいのは良いと思います。


底面には電源ボタンや認証情報などの表記があります。金色の部分はおそらく今後発売予定の赤外線コントローラー内蔵クレードルに接続するための接点でしょう。

上部だけを見ればそこそこ忠実に元のキャラクターを再現されているのですが、フォルムがいかにもスマートスピーカーな筒状ということもあって「かわいい」か「かわいくない」かの評価は2分されているようです。
ただ間違いなく言えるのは、他のスマートスピーカーにはない親しみやすさを持ったデザインだということです。キャラクターの姿をしていることで、スピーカーに話しかけることの心理的障壁がクリアされる方も少なくないのではないでしょうか。

セットアップ


他社のスマートスピーカーと同様、セットアップにはスマートフォンのアプリを使用します。
「LINE Clova」アプリを事前にインストールしておき、Clova FriendsをACアダプタに繋いでからアプリを起動。


後は画面上の指示に従って簡単に…と言いたいところなのですが、私が試した時にはこれだけではデバイス検索の画面から上手く進めませんでした。

このデバイス検索はBluetoothを利用しているようで、Android版のClovaアプリは本来なら自動でBluetoothをONに切り替える仕様なのですが端末によっては切り替えられないことがある様子。今回セットアップに使用したGalaxy S8(SC-02J)ではiOS版のClovaアプリと同様にBluetoothを手動でONにしてからアプリを起動する必要がありました。

自動切り替えが出来ない端末があるのは仕方ないとしても、BluetoothがONになっていないことを通知しないまま検索画面が出続けるという挙動はいただけませんね。シンプルなセットアップを目指している点は競合機種の設定用アプリと共通していますが、フロー通りに進まなかった場合の処理が甘く一歩遅れている印象です。


デバイスが見つかればそこからは簡単で、設定する項目はWi-Fiのパスワード入力程度でした。

使用感

基本的ないくつかのコマンドを使用した様子を動画にしてみました。

「Clova」と話しかけてから応答音が鳴る(LEDが光る)までに話した内容は拾ってくれないので、様子を伺いつつ話し始める必要があるのはやや面倒です。ウェイクワードをあまり正しく拾ってくれず、Clovaと話しかけても反応がないこともあればまったく関係ない音に反応して起動することもありました。
Clova Friendsの場合ボタンでのマイク起動もできるので、割り切ってボタンを押してから話しかけるスタイルにしたほうが手っ取り早いかもしれません。


ウェイクワードとして設定できるのは「Clova」または「Jessica」の2種類。Clova WAVEからの仕様なのですが、せっかくLINEキャラクターをイメージしたClova Friendsが発売されたのですから「ブラウン」と「サリー」も追加したほうが一層親しみやすいのではないかと思います。


他社のスマートスピーカーにはないClovaならではのメリットとして、やはり普及率の高いLINEと連携できることに魅力を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?正直、一番がっかりしたのがこの機能です。

ClovaでLINEのトーク送受信をすることは確かにできるのですが、連携したLINEアカウントで直接使えるわけではなく「家族アカウント」というClovaで使うためのサブアカウントを作ってあくまでそちらの操作ができるだけという仕様。もちろん友だち追加もメインアカウントとは別に必要です。


なんて面倒な仕様なんだ、と思いつつ友人に手伝ってもらいテストしてみると、送信は若干ステップが多く面倒ではあるもののそれなりに使えました。

問題は受信時の挙動で、Clovaに話しかけて新着を確認するか、Clovaアプリの奥底のある(家族アカウントの)トーク履歴を開かない限りはClova用のアカウントに来たメッセージに気付くきっかけがないのです。あまりにもお粗末な仕様というか、わざわざこんなステップを踏んでやり取りするシーンが私にはまったく思い浮かびませんでした。


本来なら看板機能であるはずのLINEとの連動がまるでダメならClovaの強みとなる機能は一切無いのか、というとあながちそうでもなく、実は他のスマートスピーカーよりも使いやすいじゃないかと気に入った機能もあります。

ニュース機能はおそらくLINE NEWSのデータを利用しているのでしょうが、ニュースの見出しだけを淡々と続けて読んでくれるので短時間での確認に適しています。
ある程度時間があればGoogle Homeのようなラジオ形式でのニュース再生も良いのですがしっかり聞くならスマートフォンで読んだほうが速いですし、スマートスピーカーでは要点だけを聞きたいと思っていたのでClovaのやり方が気に入りました。
また、天気関連の確認方法が充実しており、天気・降水確率・注意報・警報・地震情報・台風情報などの情報を知りたいところだけピンポイントに確認できるのも良いです。

Google Home MiniやAmazon Echo Dotなど他社のエントリーモデルと比べると、パッシブラジエーター付きで迫力のある低音が出るのはメリットでしょう。高音がシャカシャカした感じはありますがこのクラスのスマートスピーカーとしては聴ける音です。
アプリを経由しないとBluetoothスピーカーとしては利用できないGoogle Home Miniに対して、こちらはペアリングボタンがあるので「普通のスピーカー」としては使いやすい仕様になっています。

まとめ


ニュース・天気などの情報を手短に確認できる強みがあるのでサブ機として置いていますが、人に勧めるかと問われれば間違いなくNOです。実用的に仕上げれば特に日本市場では大きな武器になるであろうLINEのトーク機能が事実上無意味な仕様となっている時点であえてGoogle HomeやAmazon Echoではなくこちらを選ぶ意味はあまりありません。

初めてのスマートスピーカーとして検討されているのであれば、スマートスピーカーというジャンル自体をこういう物なんだと思ってがっかりして欲しくはないので全力で他をおすすめします。見た目はフレンドリーですが上級者向けです。
LINEキャラクターのBluetoothスピーカーとしてなら見た目が気に入れば悪くないのではないでしょうか。

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