ドコモからLINEモバイルに乗り換えて半年。気になる料金・速度・使い勝手などを徹底解説!

2018.01.25 格安SIM ライター:__agar

昨年の夏から、メイン回線としてLINEの運営するMVNO「LINEモバイル」を使っています。
この記事ではLINEモバイルについて料金や速度、使い勝手など様々な面から、半年ほど使い込んでみたユーザーとしての感想も交えつつお伝えしたいと思います。

現在の使用状況


LINEモバイルを契約する前にもサブ回線として何社かMVNOを使ってみたことはあったので、まったく勝手を知らない状態からのデビューではなかったのですが、昨年の8月上旬に当時メインで使っていたdocomoの音声回線をLINEモバイルにMNPしました。

以前は(少しだけ安く)MNOの回線をたくさん持っていましたが、表立ってそういう美味しい話がゴロゴロ転がっている時代でも無くなってしまったのが最大のきっかけです。


回線を整理していくうちに「定価を払うほど自分はMNOのサービスを求めていないな」と感じたことや、乗り換えを考えていた当時は使いやすい料金プランと発行できるSIM枚数の多さが気に入って「エキサイトモバイル」をサブで使っていて、MVNOの速度でも意外とイケるなと思い始めていたことなどいくつかの理由があって、当時評判の良かったLINEモバイルに思い切って乗り換えてみることに。

ケータイオタクとしてはそれなりに覚悟のいる決断でもあって、乗り換えてもいいかなと思った理由は思い出そうとすれば他にもいくらでもあるのですが、ざっくりまとめると以下のようなところでしょうか。

・端末オタクであってネットワークにはそこまで興味がないので、最新・最速の通信環境は求めていなかった

・出先で使うのはTwitterとTwitterとブラウザとTwitter程度で、スマホで動画を見たりゲームを遊ぶことはほぼ無い

・端末を壊したことはほぼなく、そもそも仮に壊してもキャリアから販売されている端末ではない物を使っている事が多いのでサポートを受けることがない

・購入以外で実店舗に足を運んで何かすることはあまりなく、そういった意味でもサポートを受けることがない

・本気で戦略を練らなくてもMNOを安く使える時代が終わるなら、上記の点も踏まえるとMVNOでいいかなと思った


いきなり特殊なケースであまり役に立ちそうもない話になってしまいましたが、何が言いたかったかというと、まさかメイン回線をMVNOにするなんて考えたこともなかったような人でさえ、ちょっとしたきっかけで考え直してみたら実はMVNOでも良かった、ということがあり得るくらいにはもうメインで使うのも無謀ではない一般的な選択肢になってきているということです。実際、乗り換えてから半年使ってみてほぼ後悔はありません。

参考までに、この記事の執筆時点で日常的に使っているSIMは以下の3枚です。この他に寝かせ回線的なものや検証用に使っているSIMはまだいくつかありますが…

・LINEモバイル コミュニケーションフリープラン 5GB 音声SIM (2,220円/月)

・LINEモバイル コミュニケーションフリープラン 3GB データSIM (1,110円/月)

・UQ mobile データ高速プラン 3GB (980円/月)


常用している3枚のうち2枚がLINEモバイルということで、かなりしっかり使ってきました。メインは今のところ変える気はありませんが、そろそろ目新しさが無くなってきたのでサブのデータSIMは違う所にしようかな~とも考えています。

(この記事の趣旨からは逸れますが)UQ mobileはサブブランドという特殊な性質上、速度面で明らかなアドバンテージがあるので、MVNO中心の布陣を組むならサブでも良いので1枚持っておくと昼時などの混雑時に便利です。大々的に推されている「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」は長期で考えると高めですが、私が使っている「データ高速プラン」や音声付きの「データ高速+音声通話プラン」あたりであれば料金的にも十分な競争力があると思います。

LINEモバイルの料金

LINEモバイルの料金プランには、大きく分けて「LINEフリープラン」「コミュニケーションフリープラン」「MUSIC+プラン」の3種類があり、この3種類と月間のデータ容量や音声SIM・SMS対応SIM・データSIMといったSIMタイプの組み合わせで基本料金が決まります。


各プランの料金について触れる前に3つのプランの違いを説明しておくと、LINEモバイルには「カウントフリー」といって特定のサービスを利用した際の通信量だけはカウントしない(データ容量を消費しない)仕組みがあります。

カウントフリーの対象となるサービスはプランによって異なり、「LINEフリープラン」の場合はLINEのみ、「コミュニケーションフリープラン」ならLINE・Twitter・Facebook・Instagram、「MUSIC+プラン」ではコミュニケーションプランの内容に加えてLINE MUSIC使用時の通信量がカウントされずに使えます。

2018年1月現在のLINEモバイル全プランの料金を表にすると、以下のようになります。

プラン名容量基本料金
(音声)
基本料金
(SMS)
基本料金
(データ)
LINEフリープラン1GB1,200円600円500円
コミュニケーション
フリープラン
3GB1,690円1,110円-
5GB2,220円1,640円-
7GB2,880円2,300円-
10GB3,220円2,640円-
MUSIC+プラン3GB2,390円1,810円-
5GB2,720円2,140円-
7GB3,280円2,700円-
10GB3,520円2,940円-

最も安いプランはLINEフリープランの1GB。LINEフリープランのデータ容量はこの1種類しかなく、お試し用やサブ機、あるいはほとんどLINEしか使わないというライトユーザーの方に適しています。

コミュニケーションプランとMUSIC+プランで選択できる容量やSIMタイプは同じなので、LINE MUSICを使いたい方以外はコミュニケーションプランがお得でしょう。

特に今のところ他社対抗の値下げなどを行っていないということもあってか、1GBあたりの単価はほぼ大容量のプランになるに連れて安くなるきれいな料金体系で、明確に損をするプランはありません。深く考えすぎず、自分の使いたい量にあったプランを選んでOKです。

人それぞれの使用状況次第ですが、あえてアドバイスするとすれば、LINE・Twitter・Facebook・Instagramと主要なSNSが4つもカウントフリーになるので、使い方によってはこれまでスマートフォンを使ってきた中での感覚とLINEモバイルのシステム上での自分の1ヶ月あたりの通信量に大きな隔たりがある場合も出てくるでしょう。
LINEモバイルの場合は、2つの容量の狭間で迷ったらあえて少なめにしてみても足りる方が多いのではないでしょうか。


私の場合はスマートフォンの用途がTwitterばかりなので、通信量は余り気味。
LINEモバイルには「データプレゼント」という契約者同士で余ったデータ容量を譲渡できる仕組みもあるので、身近にLINEモバイルをお使いの方がいれば、もし使い切れなかった際にはこちらを活用してみても良いでしょう。

LINEモバイルの支払い方法


LINEモバイルの料金の支払方法は、他の多くのMVNOと同様にクレジットカード払いが原則。口座振替やデビットカードには対応していません。ただし、LINEの発行しているJCBプリペイドカード「LINE Payカード」での支払いに対応しているので、クレジットカードを持っていない方でも契約可能です。

私自身はLINEモバイルの支払い方法はクレジットカードにしているのですが、それとは関係なくLINE Payカードは持っていてよく使っています。ポイント還元率が2%という妙に優秀なプリペイドカードなので下手なクレジットカードで買い物するよりもお得なので、メインのクレジットカードそっちのけでこちらを使っているくらいです。

LINE Payカードの良さについてはまた機会があれば別途お話しするとして、あくまでクレジットカードではないので審査などもありませんし、LINEモバイルの支払いのために作るということであっても心理的なハードルは低いかと思います。


ちなみに、LINEモバイルの請求日は毎月5日。クレジットカード払いの場合は締め日の絡みがなければ特に意識する必要はないかと思いますが、LINE Payカードで払う場合はチャージを忘れずに。

LINEアカウントと連携させておけば、請求日の数日前に請求金額確定のメッセージが来るので、LINE Payカード払いの方はちょうどいい入金タイミングのリマインドにもなるこちらを受け取れるようにしておくのが良いかと思います。

システム上、基本料金やオプション料金は利用月の翌月、通話料金は翌々月と1ヶ月ズレて請求されるようになっているので金額を確認する際にはご注意ください。
例えば、1月分の通話料金と2月分の基本料金が3月5日に請求されるといった具合です。

LINEモバイルの速度

私がLINEモバイルを契約したのはサービス開始から1年が経過する直前で、今よりはユーザー数も少ない分、混雑が見込まれる時間帯でも速度が出ていたように思います。この記事を書いている2018年1月時点では、サービス開始時~1年後くらいまでと比べると時間帯によっては落ち込みが見られます。

2018年1月時点でのLINEモバイルの回線状況をイメージしやすいよう、1月第4週の平日、数日間に分けてではありますが24時間の時間帯別の速度を測定してみました。

使用端末:Galaxy S8 SC-02J

使用SIM:LINEモバイル コミュニケーションフリープラン 5GB

測定場所:神奈川県横浜市内

測定方法:各時間帯ごとに3回ずつ、Speedtest.net(Bunkyoサーバー)で上下速度およびPing値を測定。いずれも3回の平均を各回のスコアとする

時間帯Ping値
(応答速度)
下り
(受信速度)
上り
(送信速度)
0時台54ms58.21Mbps11.27Mbps
1時台53ms47.26Mbps11.01Mbps
2時台53ms61.12Mbps2.71Mbps
3時台50ms63.34Mbps4.98Mbps
4時台54ms59.37Mbps2.34Mbps
5時台53ms81.30Mbps3.03Mbps
6時台54ms54.07Mbps7.60Mbps
7時台50ms72.51Mbps3.21Mbps
8時台52ms28.81Mbps7.49Mbps
9時台53ms32.19Mbps7.63Mbps
10時台58ms72.74Mbps1.48Mbps
11時台50ms60.19Mbps3.36Mbps
12時台91ms1.11Mbps2.44Mbps
13時台79ms7.59Mbps2.55Mbps
14時台60ms38.27Mbps2.67Mbps
15時台53ms35.68Mbps3.53Mbps
16時台55ms29.46Mbps3.15Mbps
17時台60ms14.78Mbps22.26Mbps
18時台74ms3.78Mbps11.43Mbps
19時台76ms6.34Mbps2.49Mbps
20時台76ms4.09Mbps2.28Mbps
21時台69ms12.39Mbps2.55Mbps
22時台71ms12.55Mbps3.79Mbps
23時台59ms23.06Mbps2.89Mbps

サービス開始時のようなユーザー数が少ない状態ならではの時間帯を問わず快適に使えるフェーズは終わったと思いますが、12時台や夕方の混雑する時間帯以外ではMVNOとしては速い場面もまだまだ多いです。ある程度勝手が分かっていれば無理なく使えるでしょう。

ちなみに通常使う分には意識することはないと思いますが、LINEモバイルのMVNE(MVNOの支援サービスを行う、MNOとMVNOの間に立つ事業者)はNTTコミュニケーションズです。
これはカウントフリー機能を実現するために主要な各MVNEと協議した結果、最終的に選定されたものとのことです(ソース)。

時間帯ごとの平均を最終的なスコアとしましたが、各回のデータで見ると下り速度が最も速かったのは5時台の1回目で86.65Mbps、上り速度が最も速かったのは17時台の2回目で25.28Mbpsでした。

今回の検証ではCA(キャリアアグリゲーション)などを利用できるドコモ発売の端末との組み合わせでLINEモバイルを使用しているので、一般的な利用ケースとしては多いと考えられるIOT(相互接続性試験)を受けていないSIMフリー端末での利用で同等の最高速を狙うのは難しいかと思いますが、それを考慮してもMVNOで時間帯によってはこれだけの速度が出るというのは立派ですよね。

格安SIMやSIMフリー端末とCAの話は本筋から逸れてしまうのでここでは解説しませんが、「Gadget and Radio」さんの以下の記事が分かりやすいので興味のある方は読んでみてください。

格安SIMやSIMフリー端末でVoLTEやCAは使えるか&考察 | Gadget and Radio

LINEモバイルの対応端末


ごく普通のdocomo網のMVNOなので、docomoから発売された端末、あるいはバンドの適合するSIMフリー端末・SIMロック解除済端末が利用できます。
お使いの端末が対応しているかどうかは、公式サイト内の「動作確認済み端末」より確認可能です。

iPhoneで利用するためのAPN構成プロファイルも提供されており、公式サイト内の「APN設定方法(iPhone)」よりダウンロードできます。

Android端末などで利用するためのAPN情報は以下の通り。

APN:line.me
ユーザー名:line@line
パスワード:line
認証タイプ:PAPまたはCHAP

LINEモバイルの使い勝手

ここまでの内容と被る部分もありますが、使い勝手という観点からLINEモバイルを評価してみます。


やはり最もLINEらしいと感じるのは、LINEモバイルの契約と自分のLINEアカウントを紐付ける「契約者連携」および「利用者連携」を済ませておけば、LINEモバイルの公式アカウントを通してあらゆる手続きやお知らせの確認がLINEアプリ経由で行える点です。


データ残量の確認やマイページへの移動など、一通りのことが公式アカウントとのトーク画面からできます。
LINEモバイル関連のことはすべてここからできるという分かりやすさもそうですが、メールでの配信よりも受信した情報が1ヶ所に集約されるというところも管理しやすくて良いですね。

私の利用シーン的には複数回線・複数台で使う場合の扱いなど細かな不満はあるのですが、契約者連携と利用者連携というよく似た2つの作業が存在する(ちなみに契約者=利用者の場合でも両方行う必要があります)ことなどを除けばこの手のものに疎い方でも比較的使いやすいのではないかと思います。


重宝している機能はやはりカウントフリー。Twitterだけで毎月3GB程度は使ってしまうので非常に助かっています。
SNSの利用が多い方であればカウントフリー分の通信量だけでプランが1段階変わるぐらいの通信量になる方も少なくないのではないでしょうか。間接的な基本料金の割引とも言えるかもしれません。


また、LINEモバイルを語る上で外せない機能がこちら。MVNOでありながらLINEの「ID検索」が使えます。
ID検索を利用するための年齢認証はそのシステム上LINEモバイルが登場するまでは大手キャリアのSIMでしか行えませんでした。運営母体がLINEなので当たり前といえば当たり前ですが、LINEモバイルはそこもクリアしています。名実ともにLINEの利用にもっとも適したMVNOというわけです。

まとめ


最初は契約当時の通信速度の速さで選んだLINEモバイルでしたが、絶えず変化する通信環境に関することを抜きにしても、LINE・Twitter・Facebook・Instagramが使い放題のカウントフリー機能やLINEと連動した通信量や契約内容の管理のしやすさ、MVNOながらLINEのID検索が使えることなどLINEモバイルならではのメリットが豊富にあります。

速度についても低下してきたとはいえ昼休みや夕方を除けばMVNOとしては高いレベルを保っていますし、機能面で魅力を感じるのであれば今からでも契約する価値はあるでしょう。