840gの軽量モバイルノート!「LG gram (13Z970-ER33J)」レビュー

2018.03.07 PC・Mac・周辺機器 ライター:__agar

先月から使っているXPS 13は諸事情あって入院中。色々と「1週間ぐらいPCありません」というわけにも行かない事情があるので、何か安くてついでにブログのネタにもなるような面白いマシンはないかな?と探していたところ、こちらの機種に出会いました。

LG gramってどんな機種?


LGの「gram」は、とにかく”軽さ”を前面に押し出したシリーズ。日本ではそもそもLGのPC自体あまり馴染みがないかもしれませんが、韓国では非常に人気の高いシリーズです。

日本市場でのこれまでの展開としては、2016年秋に第1世代のモデルを投入。この時点では15インチモデルのみの発売でしたが、15.6インチで980gという驚異的な軽さが話題を呼びました。翌年、2017年モデルでは日本向けも13インチ・15インチモデルを加えたラインナップとなり、2月末に発売されたばかりの2018年モデルでは待望のJISキーボードを搭載。着実に日本でも支持され始めているのが見て取れますね。

LG gram 13Z970-ER33J | LGエレクトロニクス・ジャパン

今回購入したモデルは、2017年の13インチ版「13Z970-ER33J」。Core i3-7100U / メモリ 4GB / SSD 180GB / 13.3インチ 1,920×1,080(FHD) IPS液晶といった構成で、本体重量は約840gというgramシリーズらしい軽量モバイルノートです。

折しも2018年モデルへのモデルチェンジ直後ということもあって、某家電量販店の展示機落ちの個体を約7万円で購入できました。

外観・付属品


gramは軽さを追求したPCではありますが、マグネシウムやカーボンを筐体に使って極限まで軽量化した高級モバイルノートではありません。軽くて安い、こういったマシンはありそうで意外と少ないですよね。


飾り気のないプラスチックの筐体はやや安っぽくも見えますが、そこで変に凝ったデザインにしたり金属調の塗装をしてしまうような中途半端な演出はない分、シンプルで潔いとも言えます。


キーボードは国内モデルでもUSキーボードのみ。どうしてもJISキーボードでないと、という方は2018年モデルをぜひ。


キーボードでやや気になるのが右上部分、キーレイアウトの一部に入り込む形で電源ボタンが配置されていることです。ただし一般のキーよりも表面が低くなっていて押し込む感触も固いので、この手の配置をしているPCの中では操作ミスの起きにくい作りとなっており、数日間使ってみた限りでは思いのほか危険な仕様ではありませんでした。


本体重量への影響を考えるとこの機能の搭載には一悶着あったのでは?といらぬ想像をしてしまいますが、キーボードにはバックライトが付いています。明るさは2段階で変更でき、暗い場所で操作する際には便利。USキーボードに慣れていないユーザーにとってもあると嬉しい機能ではないでしょうか。



左右に並んだ端子類は充実しています。拡張性が犠牲になってしまう軽量ノートは少なくありませんし、評価に値するポイントだと思います。


LANポートは本体に備わっていないものの、USB Type-C経由の変換ケーブルが付属。ACアダプタはDCプラグを利用するものが付属していますが、別途用意すればType-C端子を利用したUSB-PDでの充電も可能です。


全体的に軽量化のために無駄を削ぎ落とした作りとなっていながらも、ユーザーに実用上負担をかけるような無理はしていませんしディスプレイも狭額縁仕様であったりと、制限のある中でよく作り込まれている筐体だと思いますが、筐体設計で唯一疑問を抱いたのがカメラの配置。

ヒンジの回転部分の中に組み込まれているのですが、この配置だとWebカメラを使う際の画面角度がかなり制限されますし、本体を閉じたときに上の写真のようにカメラが露出するので傷の心配もあります。

実はこの問題、2018年モデルでは既に解決されていて画面上部にWebカメラがある一般的な配置になっているのですよね。ユーザーからのフィードバックをかなりしっかり拾っているのかな、と感じました。

使用感


保証対象外のメモリ増設をして使用しているので動作・スペックに関する評価は差し控えますが、簡単に使用感を。

まず、使ってみて良いなと思った一番のポイントはやはり840gという軽さ。13インチのノートPCとして軽いというのはもちろん、見方を変えればタブレット+キーボード付きカバーというような組み合わせとも肩を並べ、物によってはgramの方が軽いぐらいです。「今日はPCを持って行こうかな」と考えるまでもなく、気軽にバッグに放り込んでおいていつでもサッと取り出して使えるのは快適。

そして、しばらく使ってみるとチープに感じる可能性があるのは見た目だけだということに気付きます。確かに外装には高級機種のような質感はありませんが、キーボードはスリム志向の機種にしてはしっかりとストロークがあり中央を叩いてもたわまない程度の剛性がありますし、液晶だって1,366×768のような時代遅れの解像度ではないどころか視野角の広いIPS液晶です。更にはフルサイズのUSBポートが3つとUSB Type-Cも付いた拡張性の良さもあり、どこか使い勝手を犠牲にするわけでもなく、高価な素材に頼るわけでもなく、にも関わらず軽いというのはつくづく不思議なマシンですね。

まとめ

使い勝手を犠牲にせずに気軽に持ち歩ける軽さを実現、それでいて高くはないという様々な面でバランスが絶妙なモバイルノートです。

あくまで今回購入した2017年モデルに限った話をすれば、先述したカメラ配置の件や、日本市場ではライトユーザーを見据えた構成で展開している割にUS配列のみの展開となっていたことなどいくつか「突っ込みどころ」は残されていましたが、使ってみて気になったところを「2018年モデルではどうなったのかな?」と見てみるとことごとく解決されていて驚きました。

2018年モデルはより幅広くおすすめできそうだと感じるとともに、その一方で2018年モデルはバッテリーの増量と引き換えに最大の武器である軽さがやや損なわれているので、軽さ重視、あるいは型落ちによるコストパフォーマンス重視で2017年モデルを買うのも悪くないかと思います。