親指トラックボール「MX ERGO」を約1ヶ月使ってみて

2018.03.23 PC・Mac・周辺機器 ライター:__agar

Logicoolが昨年、およそ7年ぶりの新作として発売した親指トラックボール「MX ERGO」。先月購入した際にも簡単にご紹介しましたが、約1ヶ月使ってみてどうだったのか、改めてレビューしたいと思います。

7年ぶりの新作!Logicoolの親指トラックボール「MX ERGO」ファーストインプレッション

前回の記事はこちらからどうぞ。

操作感は良好


ボタン類の配置やクリック感は適切ですし、ホイールは軽く回せてしっかり止まるのはもちろん、左右に倒して横スクロールもできます。

特に気に入ったのはボールの手前、親指で押せる位置に配置されたボタンで、標準では「精密モード」という減速機能が割り当てられています。ポジションを変えずに操作の途中でもすぐに速度の切り替えができるので、写真の現像や加工など、細かな操作を伴う作業では非常に役立っています。

ホイールやボタンのフィーリングはどうしても基本設計の古いM570tを使っていると最近のマウスと比べて見劣りする部分だったので、この辺りが”MX”シリーズらしい仕様になったのは良いと思います。

肝心のボール部分に関しては、購入当初はややM570tと比べて転がした際に引っかかりを感じたのですが、使っているうちに馴染んできたのか許容範囲の動きになりました。ただ、指先でも裏面から簡単にボールを押し出して清掃できたM570/M570tに対し、MX ERGOの場合はボディーに厚みがある分、ペンなど先の細いものを用意しないとまずボールを外すことはできないので、スムーズな動きを保つためのメンテナンス性ではやや劣ります。

電池持ちも悪くない


電池持ちは良さそうで、購入時にはフル充電ではなく「Logicool Options」上の表示で目盛2つ分程度だったのですが、あえてそのまま使い始めて1ヶ月ちょっと経った今でようやくそろそろ充電が必要かな?というところ。私は比較的使用時間が長い方だと思うので、普通に使ってフル充電からであれば1ヶ月半~2ヶ月程度は使えるのではないでしょうか。

場所を取らない親指トラックボールだからお出かけにも最適……?


MX ERGOを使い始めてからの1ヶ月、外出先や移動中にノートPCを開いて作業する機会も何度かありました。親指トラックボールというのはその性質上、本体のサイズそのものは一般的なマウスと同程度ですし、マウスのように動かすためのスペースを必要としません。かなり省スペースなポインティングデバイスなのです。


狭いテーブルはもちろん、仮にテーブルがPCで埋まってしまったとしても、窓枠などわずかなスペースに置いて使えます。さらにMX ERGOはBluetooth接続なのでケーブルの取り回しも心配無用ですし、少し大きいものの実はかなり携帯用に適しているのでは?と言いたいところですが1つ欠点があって、静音仕様ではないのでクリック音がそこそこ大きいです。もし公共の場で使うなら周りに配慮の上で(上の写真は夕方の上りグリーン車、ほとんど他に乗客がいない状況だったので使わせていただきました)。

角度調整機構は蛇足?


MX ERGOには右方向に約20度傾けられる角度調整機構が付いていますが、当初からあまりこのギミックには惹かれていなかったものの、しばらく使ってみて個人的にはやはりいらないなと感じました。

先に断っておくと、「右に20度傾ける」という発想自体は評価していて、むしろ0°の状態ではMX ERGOの大きな筐体では手首が浮いてとても快適に長時間使えるポジションではないので、自信を持って20°傾けた形の固定で作って欲しかった、というところ。

「調整できる分には悪いことではないじゃないか」と思われるかもしれませんが、MX ERGOに関してはこの調整機構のために生まれてしまったデメリットがいくつかあります。

重量の増加は安定感にも繋がるので良いとしても、調整機構を単純なヒンジではなく「磁石でプレートの固定位置を変える」という仕組みで実現しているが故に、常に左右どちらかの半分が宙に浮いた状態になるのです。

宙に浮いているとどうなるかと言えば、バッグに入れればケーブルや他の物に引っかかってプレートがズレるので次に使う時は位置を直してから使わなければなりませんし、使用中にうっかりこのことを忘れて力をかけてしまうとガタンと角度が変わってしまいます。ついでに、結構磁力が強いのでうっかり指を挟むと結構痛いです。バッグから取り出そうとして掴んだら手を挟んだことが何度か……。

実はメタルプレートだけで約95g(実測)もあるので、外すとM570とそう変わらない軽さになります。個人的にこの仕組みはいらないと思っているので、もう1個買ってきてプレートと調整機構をオミットした改造MX ERGOを作ろうかと思案しています。

まとめ


全てに満足というわけではないにせよ、今手に入る親指トラックボールの中では機能的にも質的にも最もおすすめできる物であることは確かです。これからトラックボールを使ってみたいという方(いるのか……?)はぜひ。