世界シェア4位のスマホメーカーの実力は?「OPPO R11s」レビュー

2018.03.19 端末レビュー ライター:__agar

2月に日本での第1弾となるSIMフリースマートフォン「R11s」を発売し、いよいよ日本上陸を果たした中国メーカー・OPPO。世界シェア4位を誇るOPPOのスマートフォンは実際どのようなものなのか、OPPO Japanが開催中の「R11s 体感キャンペーン」に当選し試用する機会に恵まれましたので、ご紹介したいと思います。

開封・付属品


まずは開封の様子とともに付属品をチェックしてみましょう。


箱を開けると本体が最初に登場。


その下にACアダプタとイヤホンが収められています。


イヤホンは「EarPods」のような、イヤーピース・パッドの無い特殊な形状です。


イヤホンの入っている丸い小箱を開けると、充電用のmicro USBケーブルも一緒に入っていました。

USBケーブルの端子部分には、OPPOのイメージカラーでもある緑色が入っているのが特徴的ですが、これは同社独自の急速充電規格「VOOC」に対応しているケーブルであることを示しています。軽く調べてみた限りでは、現状ではまだ国内でのVOOC対応ケーブルの単品販売は行っていないようなので、付属品は綺麗に取っておく派の方もR11sの性能をフルに活かすには付属ケーブルを開けるのがベストでしょう。


これで付属品は全部かな?と一瞬思いましたが、パッケージのフタ側にも付属品の入っているスペースがあるのでこちらも忘れずに。


こちら側には、SIMピンとクイックスタートガイド、TPUケースが入っています。

外観

続いて、「R11s」本体の外観をチェック。R11sにはレッド / ブラック / シャンパンの3色のカラーバリエーションがあり、今回お借りした端末はブラックです。


前面にはボタンやロゴ類はなく、ディスプレイのみのシンプルなデザインとなっています。

ブラック / シャンパンの2色には関係がないのですが、レッドのみベゼルの上下に本体色の赤が回り込んでいる一風変わった仕上げとなっており、個性的で美しいです。機会があればぜひご覧になってみてください。


金属製のボディーの背面にはOPPOのロゴが刻まれ、上下にはちょうどiPhone 7のような、いわゆる「Dライン」から直線部分を抜いた形のアンテナラインが入っています。

実売約6万円の機種ということを考慮するとお値段以上の質感とまでは言えませんが、薄さ・軽さという武器があることも踏まえれば及第点かと思います。


薄型かつカメラ性能に力を入れた機種なのでやむを得ないかと思いますが、カメラ部分の突起はやや高め。背面中央に配置された指紋センサーは完全な円形ではなくやや縦長で、指の触れる面積が広めに取られています。この効果もあってか、指紋認証の速度・精度は良好でした。


右側面には電源キーとSIMカードトレイ。


左側面には音量キー。


上部にはマイクのみ。


下部にはスピーカーとmicro USB端子、マイク、イヤホンジャックがあります。


厚さ7.1mmかつ左右が絞り込まれた形状で、手に取ると非常に薄く感じる端末です。また、本体重量も153gに抑えられており、6インチ(18:9)の端末としては比較的コンパクトにまとまっています。

一方、左右の縁が非常に薄くなっていること、側面よりディスプレイ部が一段高くなっていて段差があることなどからやや尖った印象もあり、必ずしも持ちやすい・操作しやすい端末と言えるかには疑問も残ります。付属のTPUケースを活用するとこの辺りが適度に和らぐことに加えてグリップも良くなるので、裸で使ってみて気になった方はこちらを活用すると良いかもしれません。

使用感


OPPOのラインナップにおいては上位機種と位置付けられているR11sは、ミッドハイレンジ向けのSoC「Snapdragon 660」にRAM 4GBと十分な基本性能を持っています。

動作そのものには概ね不満はないものの、アニメーションの兼ね合いでややもっさりした動作に見えやすいのが玉にキズ。そんな時は開発者オプションからアニメーションスケールを……というのがセオリーですが、開発者オプションを常時ONにしておくことは想定されていない少しAndroid標準とは異なる仕様なのでその手段も採りにくいのがやや難点でしょうか。


画面比率は18:9。トレンドのワイドディスプレイを採用した機種です。


ナビゲーションバーはデフォルトではバックキーが右側にある並びですが、設定で左右の入れ替えができます。また、ナビゲーションバーを非表示にしてジェスチャーでの操作とすることも可能。18:9の縦長なディスプレイをより広く使えます。


OSはAndroid 7.1をベースに、OPPO独自のUIを被せた「Color OS 3.2」。ソフトウェア全体の印象としては、iOSの影響を受けている部分が多いと感じました。


画面下部から上に向けてスワイプすると、iOSの「コントロールセンター」のようなメニューが出現。簡易的な設定や画面輝度の調整、ショートカットからの各機能の起動などがこちらから行えます。


画面上部から下に向けてスワイプすると通常のAndroid端末と同様に通知が表示されますが、スワイプだけで通知を消すことはできず、確認の手順を1つ挟んだ操作となっています。

ただし通知からのクイック操作(Gmailアプリなら「アーカイブ」と「返信」など)は可能で、AndroidとiOSの通知周りの間を取ったような使い方です。


もう1つ、これもiOSライクな考え方だなと思ったのが、各種パスワード入力時は強制的に「OPPOセキュリティキーボード」という専用のIMEに切り替わります。こちらが起動している間はスクリーンショットも撮れないという徹底ぶり。


機能面で感心したのが、インカメラを使ってロック解除する顔認証機能。外観の項目で触れたように指紋認証も非常に速い機種なのですが、そちらと比べても遜色ない速さで驚きました。

単に認証精度・速度の良さを磨くだけではなく、暗い場所でも顔認証を使いやすいように、周囲の明るさが不足している場合には画面を白ベースの表示にしてユーザーの顔を認識しやすくするといった補助機能を入れているのも使いやすさのポイントです。


そして、メーカー自ら「カメラフォン」として売り出していることからも分かるように、本機種の目玉となっているのがカメラ機能。周囲の明るさに応じて自動で使い分けられるデュアルカメラを搭載するなど、高画質を追求したカメラの写りはなかなかのものです。

まとめ


最大の武器であるカメラ機能や、顔認証・指紋認証といった生体認証機能に関しては特筆すべき点。これらは間違いなくおすすめできるレベルのものです。また、日本での第1弾でありながらしっかりと通信周りの仕様を固めてきていて、使うSIMを選ばず扱いやすい仕様となっていることも評価に値するでしょう。

一方、ソフトウェアに関してはかなり癖が強く、Androidに慣れている人ほど困惑しそうな印象。では「iPhoneっぽい使い勝手」をフックにした需要が見込めるのかというと、そもそも日本では各キャリアでの購入に関してはiPhoneは決して特別高い機種ではないということや、サブブランドで安価に使える旧モデルの販売、あるいは各キャリアの白ロム+MVNO SIMといったところまで考えると、「iPhoneより安いしこっちにしてみるか」ということもあまり無いように思えます。

R11s自体は日本でのSIMフリー市場でのボリュームゾーンよりは少し高めの6万円前後の機種なので、現状では初物に興味を持ったマニア層や、アピールポイントであるカメラ性能を重視している方が手に取ることが多いのかなと思います。もう一歩進んで、廉価機のAシリーズなども投入された時に存在感が増してくるのではないでしょうか。