「Galaxy S9(SM-G960F)」ファーストインプレッション+S8・A8とのサイズ比較

2018.03.15 モバイル ライター:__agar

サムスンの2018年フラッグシップモデル「Galaxy S9」を早速購入しました。本格的な発売は3月16日からなのですが、先行予約分に限り一足先に入手できる地域があります。

今回は欧州向けモデル「SM-G960F」のUK版を注文しており、手元に届いたので早速ご紹介したいと思います。


※本記事は、技術基準適合証明を取得していない端末の日本国内での利用を推奨するものではありません。

開封・付属品


パッケージは昨年のS8やNote8に似た黒地の紙箱で、中央に「S9」の文字が青色で入っています。


外側のスリーブを外すと、中から再び真っ黒な箱が。


この開け方はここ数年のGalaxyのハイエンドモデルではお馴染みのものですね。


上から、クイックスタートガイドやSIMピンの入った小箱、本体、付属品の順で収められています。


内容物をすべて並べてみました。

本体の他には、ACアダプタ、USB Type-Cケーブル、イヤホン、交換用イヤーピース、OTGアダプタ、micro B→Type-Cアダプタ、SIMピン、クイックスタートガイドなどが付属。イヤホンは昨年同様、オーディオブランド「AKG」によるチューニングが施されたものです。


ちなみに、従来どおり欧州版には一定の条件を満たさないと他地域で利用できない転売防止のリージョンロックがかかっていますので、もし購入する場合はリージョンロック解除のための一定時間の通話をしてから出荷してくれるショップやセラーを選ぶよう注意が必要です。筆者は、この旨を明記して売られていたイギリスの通販サイト「Clove」から購入しました。

外観


まずは前面。左右が湾曲したエッジスクリーンや18.5:9の狭額縁ディスプレイ「Infinity Display」など基本的なデザインは昨年のS8を踏襲しているため、こちら側を見るとあまり代わり映えはしません。


ガラスを用いた背面も印象は似ていますが、カメラ周りの部品配置が変更されています。

S8ではカメラの横に指紋センサーがあったため、一部ユーザーからは「センサーの位置が高すぎて指を置きにくい」といった意見も出ていました。S9ではこの配置が見直され、カメラの下に指紋センサーという一般的な配置となり指紋認証を利用しやすくなりました。


右側面には電源キー(フレームの保護シールを剥がし忘れていますね……)。


左側面には音量キーとBixbyキーがあります。


上部にはnano SIM / microSDトレイ。


シングルSIM版のトレイはこのような作りで、nano SIMとmicroSDを1つのトレイに置けるよくあるタイプでした。


下部にはイヤホンジャックとUSB Type-C端子、スピーカーが並んでいます。

昨年モデルもそうでしたが、各社ともにハイエンドモデルではイヤホンジャックを廃止する機種が非常に増えている中、潮流に流されず搭載し続けてくれているのはありがたいですね。

Galaxy S8・Galaxy A8(2018)とのサイズ比較


ご覧いただいた通り、S9のデザインはキープコンセプトでほぼS8そのままなのですが、サイズや細部のデザインに違いはあるのでしょうか。手持ちの「Galaxy S8 (SC-02J)」とミドルレンジ機「Galaxy A8 (2018) (SM-A530F/DS)」も含めた3台を並べて撮影してみました。

A8(2018)については、ご興味のある方は以下のレビュー記事もご覧ください。

「Galaxy A8 (2018)」レビュー。”edgeじゃないS8″のような完成度の高いミドルレンジ機


左から、S8・S9・A8です。並べてみるとこの3台、改めてよく似たサイズであることが分かります。

寸法上はS8が最も小さく、S9やA8はわずかにフットプリントが大きいのですが、並べて見比べたり手に取ってみてもあまり違いは感じません。


今度は背面を比較。並び順は先ほどと同様です。

先述のカメラ周りの配置の違いはあれど、S8とS9は角の丸みや質感、カメラ部のデザイン上の処理に至るまでほぼ変わりません。


続いて厚さを比較。上からS9・S8・A8です。

エッジスクリーンではないフラットなディスプレイを採用しているA8が最も厚く、続いてS9、S8の順。側面もS9とS8のデザインは似ていますが、細かい部分で言えばスピーカー穴が1つになって少しすっきりしていますね。


S8よりもS9の方がディスプレイのカーブがわずかに浅くなりフレームの面積が広くなっているのですが、並べてみるとようやく分かる程度。

S8のサイズ感が非常に気に入っていたので、S9は数値上はわずかに大きくなっていたり、側面の厚みが増しているのがその扱いやすさにどう響いてくるかな?というのを少し心配していたのですが、触れてみて確かにやや厚みが増したとは感じるもののそう大きく変わってはいなさそうだと一安心。本体重量が重くなっているのは体感しやすい違いではありますが、それを差し引いてももしS8を使ったことがなければS9も十分持ちやすく感じたでしょうし、S8を知っていてもいずれ馴染むかと思います。

ここまで変わらないと最新機種に買い替えた気がしないなあ、という贅沢な悩みはあるものの、そこは中身の進化で補えるでしょう。

軽く使ってみた感想

まだ使い始めたばかりで、軽くセットアップなどのために数時間触ったくらいなのですが、ここまでに気付いたことをまとめておきます。



まずは性能の高さ。筆者が購入したのは「Exynos 9810」搭載版で、Antutuベンチマークのスコアは約25万点。「ユーザーの99%を上回っています」とのことなので書くまでもなさそうですが、動作は至って快適です。

ここ数年のSシリーズやNoteシリーズはSnapdragon版よりExynos版の方が動作が良い傾向にありますが、S9のSnapdragon 845版はどうなのでしょうね。機会があればそちらも触ってみたいところです。



指紋認証・顔認証・虹彩認証の3種類の生体認証機能を備えているのは昨年モデルと同様。新たに、顔認証と虹彩認証を組み合わせて利用できる「インテリジェントスキャン」という機能が追加されました。

顔認証と虹彩認証にはそれぞれ得意・不得意があり、顔認証はラフな角度で使えるもののインカメラから取得した映像を使っているので暗い場所での認証は苦手。虹彩認証は周囲の明るさを問わず使えるものの、瞳の位置をしっかり合わせる必要がありスピーディーではありません。
従来はこの2つの認証方法を同時に設定しておくことはできませんでしたが、インテリジェントスキャンを利用すればシーンに合わせて自動で使い分けられるので、よりストレスなく画面ロックをスムーズに解除できるようになるというわけです。

少し試してみると、どうやらインテリジェントスキャン設定時は顔認証が優先して使われ、周囲の明るさが足りない時に虹彩認証に自動で切り替わる仕組みのように見受けられました。

通常の虹彩認証と違ってロック画面にインカメラの映像が表示されないまま認証できるのですがこれが良し悪しで、いわゆる「画面にオタクの顔が映る不具合」が無くなるので精神衛生上この方が良いという方も少なくなさそうですが、先に触れたように虹彩認証の位置合わせは元々かなりシビア。ガイド無しで合わせるのはかなり難しいです。

個人的にはS8を使っていた時と同様に、明るい場所では顔認証、暗い場所では潔く諦めて指紋認証を使おうかなと思っています。指紋センサーも使いやすい位置に移動したことですし、指紋認証関連で言えば指紋の登録方法が変わって使いやすくなりました。

従来のGalaxy……というより大抵の指紋認証対応のスマートフォンでは、センサーに繰り返し指を置いて少しずつ位置を変えながら指紋全体を登録するのが一般的ですが、S9の場合は指紋センサーをなぞるように3,4回指をスライドさせるだけで登録が済んでしまいます。登録がスムーズなだけでなく、ユーザーの感覚次第な部分のある従来方式より確実に全体像を捉えられるので、精度にも良い影響があるのではないかと思います。



今回の目玉とも言える、スマートフォンでは画期的な可変絞りを搭載したカメラはまだ試せていません。

軽くカメラアプリを触ってみた限りでは、オート撮影の「自動」モードでは絞りの切り替えも自動、マニュアル撮影の「プロ」モードではF1.5とF2.4の2段階で任意に切り替えて撮影できるようです。



こちらは初期設定時の一場面。海外版のGalaxyはあまり使ったことがないので以前からある機能だったら申し訳ないのですが、先日購入したA8(2018)ではこのような仕様にはなっていなかったのでおそらくS9から(あるいはOreoから)の機能ではないでしょうか。

純正アプリの一部がプリインストールではなく選択制になり、必要なものだけを選んで入れられるようになりました。以前からアンインストールはできるものが多かったのでビッグニュースではないものの、例えば「Chromeを使うからサムスンのブラウザアプリはすぐ消してしまう」など、購入直後のアプリ整理の一手間が減るのは良いと思います。



バンド周りのしっかりした情報がなくやや不安だったのですが、SM-G960FのUK版(SKU:SM-G960FZKABTU)ではLTE Band 19などにも対応していて悪くなさそうです。


S9特有の部分以外ですと、docomo版のS8からの買い替えなので、キャリア絵文字でないことやドコモ・サムスン双方の競合するプリインストールアプリがいくつも入っていたりするわずらわしさがないこと、Bixbyキーを無効化できること、そしてSnapdragon搭載版特有のスペックの割にもっさりした感じがないことは本当にストレスフリー。

数年前までのSシリーズに遡らずとも、現行機種でも「Galaxy Feel (SC-04J)」など廉価機ではExynosを採用している日本向けモデルもあるわけですし、SシリーズやNoteシリーズもExynos版を入れてくれれば……とつい思ってしまいます。何かしらの事情があるのでしょうね。

まとめ


良くも悪くもS8から大きな変化はないので、最新・最高の機種を求める人や細かい機能の違いに敏感な人でないとあまりわざわざS8/S8+から買い替える必要はないかなと思っていますが、裏を返せばS8の良さを失わずに順当に進化した機種なので、前モデルをもっておらずこれから買うのであればおすすめできます。

実は注文当初はMidnight BlackではなくCoral Blueを注文して、購入店より「黒以外は16日まで入荷の見込みがない」との連絡が入り急遽黒に変更してもらったりと紆余曲折はあったのですが、早めに手に入れられて良かったです。しばらく使い込んでみて、また改めてレビューをお届けしたいと思います。