シリーズ初のdocomo with対象機種、「AQUOS sense SH-01K」レビュー

2018.04.25 モバイル ライター:__agar

docomoの2017冬モデル、「AQUOS sense SH-01K」を先日購入しました。10日ほど使ってみた感想なども含め、レビューしておきたいと思います。

「AQUOS sense SH-01K」とは?


「AQUOS sense SH-01K」は、2017冬モデルとしてdocomoから発売されたAndroidスマートフォン。AQUOSシリーズのエントリーモデルという位置付けで、docomo向けのAQUOSシリーズとしては、名称は変わったものの「AQUOS EVER SH-02J」の実質的な後継機にあたります。

SoCはQualcommの「Snapdragon 430」を引き続き採用しているものの、RAM/ROMの増強やUSB Type-C端子の搭載、ディスプレイ解像度の向上(HD→FHD)などの改良が行われました。ハードの進化と並ぶ大きな特徴として、AQUOSシリーズとしては初めて、新料金プラン「docomo with」の対象機種として発売されたことが挙げられます。docomo withは、対象機種の購入から次回の機種変更までの間、基本料金から月額1,500円の割引を受け続けられるというもの。端末価格だけでなく、ランニングコストも含めて安く使える機種になったというわけです。

「AQUOS sense SH-01K」の兄弟機としては、au/UQ mobile向けに同等の「AQUOS sense SHV40」があるほか、スペックは変わらないものの一部仕様が異なるSIMフリー版「AQUOS sense lite SH-M05」も発売されています。

開封・付属品



docomo向けのAQUOSではおなじみのシンプルなパッケージ。


付属品は特になく、箱の中には本体とクイックスタートガイド・注意事項が入っています。型番が「K」で終わる世代の機種からは紙の保証書が廃止されたので、これまで以上に簡素なパッケージ内容となっています。

外観

続いて、「AQUOS sense SH-01K」本体の外観をチェックしてみましょう。


前面を見ると、画面下部に指紋センサーがあります。前世代では右側面に配置されていましたが、おそらく上位モデルでの変更に合わせてこちらも移動させたのでしょう。前面にあった方が左右どちらの手でも使いやすく、机に置いたままでもちょっとした確認がしやすいので便利だと個人的には思います。

今回購入した端末のカラーは「Silky White」で、この他に Champagne Gold / Frost Lavender / Velvet Black の3色があります。ベゼル部分はそれぞれの本体色に合わせたカラーリングです。


キャリア版の「sense」とSIMフリー版の「sense lite」は、スペックは同等ですし筐体もほとんどが共通ですが、実はフロントパネルだけ若干仕様が異なります。sense liteのフロントパネルは平面であるのに対して、senseは質感の良い2.5Dガラスを採用。あわせて、受話口周りのデザインも変更されています。

フィルム類を貼るためにsense liteの方が都合が良いという意見もありそうですが、デザイン的にはsenseの方が少しだけ上等に見えます。また、フィルムやケースを着けない状態で使うのであれば、画面外からスワイプインするような操作の際にsenseの方が引っかかりがなく心地良い形状だと感じました。


背面はグリップ感のあるラバー調の塗装で、丸みを帯びた本体形状との相乗効果で持ちやすさは良好。この塗装の兼ね合いで、光の加減によってはホワイトというよりシルバーっぽく見えることもあります。


右側面には音量キーと電源キー。


左側面にはnano SIM/microSDカードスロット。


蓋部分とトレイが繋がっていてまとめて引き出せる構造。SIMピン不要で取り出せるのは便利です。


上部にはイヤホンジャック。


下部にはUSB Type-C端子。前世代ではmicro USB端子でした。

上位機種はType-Cでもミドルレンジ~ローエンドはmicroのまま、というメーカーも多い中、SHARPの2017年モデルはこの「sense」や「sense lite」、1つ上の「R compact」を含めて端子を統一してきたのは良いですね。

スペック・動作

「AQUOS sense SH-01K」のスペック表

SoCSnapdragon 430 1.4GHz+1.1GHz オクタコア
RAM3GB
ROM32GB
画面サイズ5.0インチ
画面解像度1,920×1,080(FHD)
バッテリー2,700mAh
OSAndroid 7.1→8.0
アウトカメラ約1,310万画素 F2.2
インカメラ約500万画素 F2.2
LTEバンドBand 1/3/5/12/17/19
サイズ約144 × 72 × 8.6mm
重量約148g
カラーSilky White / Champagne Gold / Frost Lavender / Velvet Black

SH-02Jからの変更点としては、RAMが2GB→3GB、ROMが16GB→32GB、画面解像度がHD→FHDとなっています。SH-02Jの兄弟機「SH-M04」を使ったことがありますが、今時の利用環境でRAM 2GBはかなり厳しい印象だったので、エントリーモデルとして、ライトユーザーがある程度の用途なら大きな不満なく使えるラインを満たすスペックと考えればこれなら妥当なところかと思います。



動作はスペック相応。重いゲームアプリなどは避けた方が無難でしょうが、SNSやブラウジング程度なら無理なく使えます。

この“スペック相応に動く”というのは決して悪いことではありません。筆者は別の機会に少し上のクラスの「AQUOS R compact」を触ったことがあるのですが、あちらはミッドハイレンジの「Snapdragon 660」を搭載しているもののチューニングがあまり良くないのか、スリープ復帰直後やスクロール時に動作の重さを感じる場面があり、悪い言い方をすれば「このスペックでこの動作?」と思ってしまうところがありました。

求めるものによっては上位機種を選んでも動作に関しては価格分の恩恵は受けられないかもしれず、AQUOS senseは無難に使える働き者だと思います。


SoCは据え置きで画面解像度が上がったとなると、動作の足を引っ張ってしまうのでは?とやや懸念していましたが、こちらも特に気にならない程度です。表示品質も悪くありませんし、スマートフォンを使う上で最も長時間目にする部分ですから、ディスプレイが良くなったというだけでも悪い意味での「エントリーモデルっぽさ」が薄れ、ユーザー体験が向上しているように思います。


発売時点でのOSバージョンはAndroid 7.1でしたが、本記事の執筆時点では既にAndroid 8.0へのアップデートが配信済み。ハイエンド機でもまだ配信に至っていないアップデート予定機種もあるなか、このクラスの機種でこれだけ早期に配信されているのは評価すべき点でしょう。最近のSHARPのOSアップデートに対する姿勢にはかなり良い変化が見られます。

UI・機能など

続いて、UIや各種機能をチェックしてみましょう。


お約束ですが、ホームアプリやロック画面はdocomo/SHARPの2種類が用意されています。今シーズンのAQUOSシリーズのロック画面は、右側にオフセットされた時計表示が格好良く、個人的には好きです。


AQUOSシリーズではお馴染みの独自機能の数々ももちろん搭載。端末を手に持っている状態を検知して、持っている間は画面が消灯しないようにしてくれる「BrightKeep」や、横から画面を覗きにくい表示に切り替える「のぞき見ブロック」が特に便利でよく活用しています。


これは以前のモデルからの仕様ですが、マナーモード周りの挙動が一般的なAndroid端末と違うので注意。

「サイレント」モードが一般的な同名のモード以上に厳しく、メディア音量やアラーム音量も0になる上に、ホームボタンなどのフィードバックとしてのバイブすら無効になる、まさにサイレントそのものな仕様です。一般的なAndroid端末でのマナーモード(着信音や通知音のみが無音)にしたい場合は、「アラームのみ」というモードがそれにあたります。

マナーモードの選択肢が多いこと自体は、使い方や好みに応じて選びやすく良いと思うのですが、音量キーを一番下まで連打して行った時に設定されるのが、これらのうちの「サイレント」モードなのは少々危険な仕様ではないでしょうか。うっかり押してしまったせいでアラームが鳴らなかった……といったことも起こり得ます。音量キーに割り当てるマナーモードを選べるようにするか、せめて通常マナーとサイレントの順番を入れ替えてくれれば危険度がかなり下がると思われ、この点はやや残念です。


キャリア版に限れば以前から搭載されていたのでセンサー位置が変わった程度の違いですが、「AQUOS sense」シリーズは法人向けに低コスト化した「AQUOS sense basic」を除いて、指紋認証機能が標準搭載されています。もはや価格帯を問わず付いているのが当たり前のようになってきているので、時流に乗った仕様と言えるでしょう。

縦方向が狭い横長形状のセンサーなので、指紋登録時に指を置く回数が多いのがやや億劫なことと、認証精度にもセンサー面積の狭さがやや影響していると感じられるのは気になりましたが、やはりあるのと無いのでは大違い。「前使っていた機種には指紋機種が付いていた」という方もそろそろ少なくないでしょうし、やはり安全に素早く使えるのであった方が良いですよね。

カメラ


AQUOS senseのカメラは約1,310万画素のイメージセンサーにF2.2のレンズという構成。ハード的には前機種とそう変わりませんが、ソフト的には、画質エンジンのチューニングの見直しなど、2017年モデルの上位機種である「AQUOS R」や「AQUOS R compact」譲りの改良点がいくつかあります。

以下、実際に「AQUOS sense SH-01K」で撮影した写真です。




晴天時の屋外での撮影など、好条件であれば「おっ」という写真が撮れる時もありますが、基本的には“携帯のカメラ”以上の期待は禁物でしょう。

まとめ


サイズ・形状・質感などどこを取っても扱いやすい筐体に、軽い用途なら十分なスペック、そして指紋認証や防水、おサイフケータイなどの機能。仮に「docomo withの機種だから」という理由で本体価格や月額料金を最優先して選んだとしても、ヘビーユーザーでない限りこの機種は多くの人の需要を満たすでしょう。バランスの取れた良機種で、従来以上におすすめできる物に仕上がっていると感じました。