「Touit 1.8/32 (Xマウント用)」を買いました

2018.04.05 カメラ ライター:__agar

Xマウント用の単焦点レンズ「Touit 1.8/32」を購入し、数日使ってみました。いくつかの作例とともに使用感をお伝えしたいと思います。

開封


Touitシリーズはカールツァイスが発売しているミラーレス用レンズ。富士フイルムのXマウントとソニーのEマウント向けに展開されています。

ちなみに日本製のレンズで、製造そのものはどこかの国内メーカーが請け負っている様子。どこなのでしょうね?


プロテクターはいつも通り、マルミ光機のEXUSを同時に購入。


コンパクトな単焦点レンズにしては妙に箱が大きいような?と思いつつ開けてみると、なかなか凝ったパッケージでした。


レンズ本体とレンズフード、説明書やサイン入りの検査証などが入っています。

外観


ミラーレスらしい軽快さを重視しているということなのか、Touitシリーズは凹凸のない独特のデザインを採用しています。操作リングはゴム巻きなので、見かけより操作はしやすいです。


外観はEマウント用・Xマウント用ともにほぼ同じなのですが、絞りリングが付いているのはXマウント用だけ。フジの場合、純正レンズに絞りリング付きが多いので、操作を合わせてくれているのは嬉しいところです。ただ、軽めのクリック感はあるものの絞りリングが意図せず動いてしまいやすい点はマイナスですね。


ツァイスのバッジが鏡筒の左右とレンズキャップの計3ヶ所に入り、上面のマウント指標もバッジと同じ青色に。なかなか主張してきますね。

「Touit」という名前はあくまでミラーレス向けレンズのシリーズ名で、レンズの構成としては前面に書かれている通り、ダブルガウス型のプラナーにあたります。焦点距離は32mm、APS-C用レンズなので画角としては35mm判換算で48mm相当となります。


鏡筒は金属製ですが、フードは樹脂製。


素材の違いはともかく、滑らかにカーブした形状がレンズ本体とよくマッチしていて、装着時のフォルムは美しいです。


X-H1に装着してみました。スペック的にそう大きく重いレンズではありませんし、手軽に持ち歩けるでしょう。

作例

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使用感


第一印象としては案外難しいレンズだなと感じました。ボケはややざわついた感じなので場面によってはうるさくなってしまうこともありますが、開放でも背景が適度に形を持って残るのでうまく活かせれば面白いと思います。解像力は申し分ありませんし、ツァイスらしいこってりした色乗りはきっと誰が使ってもすぐに分かると思います。

この色乗りの良さこそが武器であると同時に難しいところでもあり、いわば「フジの色」と「ツァイスの色」の重ねがけなのです。上手くハマるシーンでは素晴らしいですが、行き過ぎた表現になってしまい破綻するシーンも少なくありません。純正レンズでは積極的な表現のためにフィルムシミュレーションを使うところを、Touitとの組み合わせではある程度抑え込むための手段としても使いこなす必要がありそうです。どちらかというと、Eマウント機での方が使いやすいレンズなのではないかな?と個人的には思います。

AFは遅めですが、純正レンズの中にも初期ラインアップであれば遅いものもあるのでそこはさほど大きな弱点ではないかもしれません。どちらかといえば、光量が少なめの場面を中心にピントが抜けやすいことに注意を払った方が良いでしょう。

色のコントロールや独特のボケ味を活かせる構図作りなどある程度の理解と対策を必要とする部分があり、決して高打率でベストショットを量産できるレンズではありません。近い焦点距離の単焦点レンズで言えば「XF 35mm F1.4 R」や「XF 35mm F2 R WR」の方が写りにおいても使い勝手においても万人受けするレンズです。それらの優秀なレンズを差し置いても、Touitの味、表現に魅力を感じるかどうかがポイントでしょうか。