「XPS 13 2-in-1」を1ヶ月試用してみて #DELLアンバサダー

2018.04.24 Mac・PC ライター:__agar

DELLアンバサダープログラムのモニター企画で、「XPS 13 2-in-1 (9365)」をお借りしていました。約1ヶ月の試用を終えて感じたこの機種の長所と短所など、使ってみた感想を残しておきたいと思います。

試用機の構成


今回お借りした「XPS 13 2-in-1」は、現行の9365の中では最上位構成の「プラチナハイエンド・QHD+タッチパネル」モデル。試用機の構成は以下の通りです。

CPU: Core i7-7Y75
メモリ: 16GB(DDR3)
ストレージ: SSD 512GB
ディスプレイ: 3200×1800(QHD+) / タッチパネル

普段はノーマルの「XPS 13(9370)」を使っているので、主に「2in1を選ぶメリットは何か」ということを考えつつ1ヶ月間使ってみました。

4K液晶搭載の高性能モバイルノート「XPS 13(9370)」を買いました

良かった点

・2in1モデルならではの柔軟な利用スタイル

2in1モデルという言葉のイメージからはどうしても、あまり馴染みのない人からすると「ラップトップ」と「タブレット」の2つのモードを行き来できる、という程度に思われるのではないでしょうか。

しかし、XPS 13 2-in-1のような360°回転できるヒンジを持つコンバーチブル型の2in1 PCは、むしろその2つのモードの中間の状態にこそ価値があると私は考えます。


実際に使ってみて、キーボードを裏側に途中まで折り返した、いわゆる「スタンドモード」が特に気に入りました。

外では「ラップトップモード」で普通のモバイルノートPCとして使い、自宅に帰ったら「スタンドモード」にしてメインPCの脇に置いて動画再生や資料を見るためのサブディスプレイ感覚で使ったり、あるいは「スタンドモード」で手前にお気に入りのキーボードを置いてしまえば、ノートPCでありながら好みのキーボードを自然な配置で使えます。

「Windowsタブレットは使わないから2in1機構はいらないや」と切り捨ててしまうのはもったいないと感じるほど、工夫次第で様々なシーンでの使い勝手が大きく変わる機能です。


・普通のラップトップとしても可動域の広さが便利

XPS 13との比較記事でも触れましたが、2in1機構の副産物としてヒンジの可動域が高いことは、普通のラップトップとして使う場合にも役立ちます。

360°まで開けるヒンジは当然180°にも開けるわけで、膝上での利用や低めのテーブルでの利用など、一般的なノートPCでは見やすい角度まで開きにくい場面でもストレスなく利用できます。ノーマルのXPS 13の現行モデルは最大まで開いてもあまりディスプレイを倒せないのでシーンによってはやや見にくいことがあり、この点を重視するモバイラーには2-in-1の方が適しているかもしれません。


・スタイラスを使った操作

XPS 13 2-in-1で利用できる2048段階の筆圧検知に対応したスタイラスペンは絵心のある方ならもちろん楽しい物なのでしょうが、あえてそうでない立場から言っても、あると意外と便利でした。

ポケットに差しておくだけでどこでも使える、モバイルマウスよりも軽量で場所を取らないポインティングデバイスとして使っても良いですし、画像の加工などにはシンプルに役立ちます。


・ノーマルの「XPS 13」と同等のサイズ感

これだけの機能が詰まっていながら、通常の折りたたみ機構かつスタイラスペン非対応の通常の「XPS 13」と比べても、大きさや厚さ、重さにはさほど大きな違いはありません。「11インチクラスの本体に13インチのディスプレイ」というXPS 13のメリットはそのままに、これだけの機能を享受できるのは良いですね。


・ファンレス設計で静か

大きさや重さと並んで、モバイルマシンとしては「音」も無視できないポイントだと思います。ノーマルのXPS 13は2018年モデルの9370である程度改善されたとは言え、高負荷時には比較的うるさい部類のマシンです。その点、XPS 13 2-in-1は消費電力の少ない構成でファンレス設計を採用しているので、とにかく静か。周りに気を使いながらPCを開く場面の多い方は助かる仕様でしょう。

イマイチな点

・タブレットモードでの形状は扱いにくい

1ヶ月間のモニター期間を通して、一番使わなかったモードがタブレットモード。約1.2kgの重量はラップトップとしては重く感じなくとも、手に持って使うにはやや重いと感じたことや、3辺狭額縁のディスプレイはタブレットとしては持てる部分が限られ扱いにくいこと、そして本体形状の兼ね合いで背面がぴったりと張り付かないので厚みと隙間のあるフォルムになってしまうことからあまりこのモードを使う気にはなりませんでした。

もっとも、このタブレットモードでの違和感は「XPS 13」の美しいデザインを崩さずに2in1モデルに仕立てたが故のしわ寄せでもあり、それを考えると贅沢は言えないところでもあります。持ち歩きながら使うためのタブレットというよりは、スタイラスペンを使った筆記・描画を主とした用途で使う時のためのモードと考えるとそう悪くはないかと思います。

・Yプロセッサ搭載機として見たコストパフォーマンスや重量

先述の重量やサイズの違いだけでなく、価格面でも「XPS 13」と「XPS 13 2-in-1」の差は小さいです(特に上位構成)。価格やサイズはそう変わらずに2in1機構やスタイラスペンに対応するとなれば一見素晴らしい話のように思えますが、性能面から考えると大きな差があります。

両機種ともにCore i5/i7を搭載してはいますが、「XPS 13」は一般的なノートPC向けのUプロセッサ、「XPS 13 2-in-1」はさらにTDPの低いYプロセッサなのです。後者は1世代前までは「Core M」シリーズに分類されていた物と言えばピンと来る方も少なくないのではないでしょうか。Uプロセッサは第8世代からこのクラスでは数年ぶりにコア数が増え、4C8Tになって性能向上したことも考えるとこの差はより大きいです。

漠然と両機種を見比べるとCPUの型番(あるいはその命名規則)を知らない限りは2in1モデルの方がお買い得に見えてきますが、実際にはしっかり両者の住み分けがされていて、自分の使い方に合った方を選ぶのが重要というわけです。ざっくり言えば、処理速度やディスプレイ重視なら「XPS 13」、機能や電池持ち、静音性重視なら「XPS 13 2-in-1」といったところでしょうか。

まとめ


総評として、スペックなども考えると単純に「2in1仕様になったXPS 13」とは言えないのはやや紛らわしいところがありますが、それでもライトユーザーなら十分事足りるであろう基本性能はあります。それよりも、2in1モデルならではの機能性の高さは使っていて楽しいですし、静音設計や電池持ちのアドバンテージは持ち運べるPCとしては正義。

よく使うアプリケーションで高い処理能力を必要としていたり(筆者はPhotoshopやLightroomが必要なのでこのケースですね)、動作を最重視しているのであれば「XPS 13」が適しているとは思いますが、幅広いユーザー層で考えると「XPS 13 2-in-1」を買った方が満足できるユーザーも多いのではないかなと感じました。