HUAWEI P20の「夜間モード」を試す

2018.05.23 モバイル ライター:__agar

先日購入した「HUAWEI P20」のカメラ機能の中で、気になっていた「夜間モード」を試せる良い機会があったので実際に使ってみました。


※本記事は、技術基準適合証明を取得していない端末の日本国内での利用を推奨するものではありません。

「HUAWEI P20」について


「HUAWEI P20」は、ファーウェイの主力機種・Pシリーズの2018年モデルです。2018年3月に、上位モデルの「HUAWEI P20 Pro」や廉価版の「HUAWEI P20 lite」とともに発表されました。

Mate 10 Proやhonor 10など、現行の各シリーズの最上位機種と同じく、AI処理に特化したNPUを内蔵するハイエンドSoC「Kirin 970」を搭載。ディスプレイはP20 Proより一回り小さい5.8インチのIPS液晶で、いわゆる“ノッチ”付きのベゼルレス仕様です。

今回取り上げるカメラに関して言えば、P20 Proがカラー+モノクロ+望遠のトリプルカメラを採用する一方、P20は従来通りのカラー+モノクロの2基構成。カメラ性能の評価サイト「DxOMark Mobile」でのスコアは102点で、P20 Proに次いで全機種中2位を獲得しています。トリプルカメラという強烈な個性を持ち話題性の高い「P20 Pro」の影にどうしても隠れてしまっている印象はあるものの、こちらも優秀なカメラを搭載する機種です。

詳しくは、以下のレビュー記事もあわせてご覧ください。

「HUAWEI P20(EML-L29)」レビュー。“Proじゃない方”の実力は?

「夜間モード」を使ってみた


P20やP20 Proのカメラアプリには、1/4秒以上の時間をかけて暗所でも明るく撮影できる「夜間モード」という撮影モードが用意されています。


(通常モードで撮影)


(夜間モードで撮影)

筆者が最初にこの夜間モードを試してみたのは、上のように照明がある程度ある、いわゆる“夜景”という感じのシーンでした。好みによるとは思いますが、個人的にはこのような場面ではあまり必要性を感じませんでした。

というのも、通常モードでも補正機能が自動で働くので一般的な夜景程度の暗さであれば問題なく捉えることができますし、そこで夜間モードを使ってみるとむしろ空が明るすぎてしまったり、処理の関係で発色が自然なものでなくなってしまったりとデメリットの方が大きく感じたからです。

しかし、より暗いシーンで試してみるとその真価を知ることができました。


(通常モードで撮影)


(夜間モードで撮影)

上の2枚は、終電も過ぎた深夜の秋葉原で撮影。店舗や看板などの照明もあらかた落ちて暗くなった時間帯ですが、このようなシーンでは通常モードとの差がはっきりと出ます。塗り絵のような描写になってしまっているのが気になる部分はあるものの、夜間に手持ちでこれだけ撮れるというのはかなりのインパクトがあると思います。

夜間モードの仕組みについての話をすると、Exifにはトータルでの秒数(上の作例で言えば4秒)が記録されますが、もちろん単純に4秒なら4秒間露光し続けて1枚の写真を撮影しているということではないはずです。というより、そのような仕組みであればいくら優秀な手ぶれ補正機能を備えていようと、スマートフォンはおろか本格的な機材でも完全な手持ちでは止まらないでしょう。

撮影中の挙動や撮影した写真の傾向を見るに、設定した秒数をいくつかに区切って複数枚撮影したものを合成するような処理を行っていると推察されます。ちなみに、秒数はオートにすることも任意に設定することもできますが、設定を変えながら何度か撮影してみた限り、4秒まではそこそこ成功率が高く、8秒以上になると端末を固定しない状態では難しいです。おそらく、この機能において重要な役割を果たしていると思われる「AIS(AI Image Stabilisation)」が有効に機能する限界点がこのあたりにあるのではないでしょうか。


最後にもう1枚。同じく深夜の秋葉原で、ビックカメラ AKIBAの横に掲示されていた「HUAWEI P20 Pro」の広告を夜間モードで撮影してみました。街灯やわずかな明かりしかない状態でも、このようにはっきりと記録できます。

docomo版のP20 Proではこのモードの名前は「夜景モード」に改められているそうですが、P20の同機能を使ってみた感想としては、“夜景”にはさほど必要性は高くなく、きらびやかなイルミネーションがあるわけではないけれどどうしても暗所で写真に収めたい場面で役立つモードという印象。「夜間モード」という名前は一見少し不自然に聞こえるかもしれませんが、実はこちらの方が実態にあっているのではないかな?とも思うのでした。