ペリックスのトラックボール用交換ボールを「MX ERGO」で試す

2018.05.29 PC・Mac・周辺機器 ライター:__agar

親指タイプのトラックボールが以前から好きで、最近はLogicoolの最新モデル「MX ERGO」を主に使っています。この機種をはじめとして現行の各社の親指トラックボールの多くは直径34mmの操作球を採用しているのですが、ペリックスというメーカーからこのサイズの操作球が単品で発売されていることを知って試してみました。

光沢仕上げの「スピード型」とマット仕上げの「コントロール型」


ペリックス自身も「PERIMICE-517」や「PERIMICE-717」という親指トラックボールを発売していて、今回ご紹介する交換用ボールはその交換部品として単品販売されています。

しかし、製品ページ上ではLogicool製品やELECOM製品との互換性も謳われているのがミソ。普通のメーカーならそこは暗黙の了解にしておきそうなところですが、自ら言ってしまうのは大胆というか懐が深いというか……。


筆者はLogicoolのM570/M570tに使われている青いボールの操作性が気に入っていて、ELECOMのEX-Gトラックボールなどにも同じ物を入れて使っていました。つまりLogicoolの操作球を信用していて特にそこに不満はなかったわけですが、それでもペリックスの操作球を試してみようと思ったきっかけとしては、操作性の違いによる2種類のタイプがラインナップされていることに興味をひかれたのです。

ペリックスの操作球には、「スピード型」と謳う光沢仕上げのタイプと、「コントロール型」と謳うマット仕上げのタイプが用意されています。カラーバリエーションもいくつかありますが、今回は質感の違いが分かりやすいようにどちらもワインレッドで揃えてみました。往年の名機種のようでなかなか良い色合いではないでしょうか。


手持ちの親指トラックボール用の操作球を並べてみました。左上がペリックスのスピード型、右上がコントロール型、左下がM570用、右下がMX ERGO用です。

外観から分かることは、M570の青いボールやMX ERGOのグレーのボールと比べると、ペリックスのスピード型は塗装の粒子がきめ細かく、反射の仕方にも違いがあるでしょうからセンサーの読み取り精度にも影響がありそうな予感。ちなみに、スピード型・コントロール型ともに開封時点では油分がやや多めの状態で、厳重なパッケージではないのでホコリなども付着しがちなため、一度清掃してから使うことをおすすめします。


(左:M570t+スピード型、右:MX ERGO+コントロール型)

スピード型とコントロール型の2種類の違いとしては、光沢と非光沢の表面処理による指や支持球との摩擦の違いが操作性の変化へと繋がるのでしょう。今回は、2種類それぞれをMX ERGOに装着して使ってみました。以下の感想は、基本的にMX ERGO純正のグレーの操作球との比較となります。

「コントロール型」の使用感


悪いニュースから行くと、マット仕上げの「コントロール型」はMX ERGOではあまり使い物になりませんでした。各社の純正ボールも含めて採用例の多い光沢仕上げのボールよりも支持球との摩擦を大きくすることで、速度を落とし細かい操作をしやすくするといった意図かと思いますが、カリカリと引っかかるようなフィーリングになってしまい滑らかに操作できなかったのは残念。

支持球の素材やセンサーとの相性などもあるでしょうし、あくまでMX ERGOとの相性に限った話であって、この「コントロール型」が良い塩梅で使えるトラックボールもあるはず、ということは言い添えておきます。

「スピード型」の使用感


「スピード型」を名乗る商品ですが決してスピード一点張りではなく、スピードとコントロールの「バランス型」としてかなり良好な操作感です。グレーのMX ERGO純正ボールより滑らかに回りますし、繊細な“止め”の操作もしやすく、親指トラックボールの操作球としては申し分ない優秀な出来だと感じました。

Logicoolの機種は元からまずまずの操作性なのであえて交換するほどのアドバンテージを感じられるかは人によると思いますが、「まずはM570の操作球を取り寄せて交換する」というのが定番のカスタマイズのようになっているEX-Gトラックボールなどにはこちらを使ってみる価値がありそうです。

まとめ

ペリックスの親指トラックボール自体はレビューなどを見る限りあまり評判の良いものではないようなのですが、それが不思議なくらいに操作球はよく出来ています。こだわりの操作感を追求するために、あるいは外観のイメージチェンジも兼ねて試してみてはいかがでしょうか。