「XF 10-24mm F4 R OIS」を買いました

2018.05.14 カメラ ライター:__agar

Xマウント用のズームレンズ「XF 10-24mm F4 R OIS」を先月末に購入ししばらく使ってみたので、簡単にレビューしておきたいと思います。

単焦点と迷った末に購入


3月にX-H1を購入して以来、F2.8通しの標準ズームレンズ「XF 16-55mm F2.8 R LM WR」をメインで使っています。

広角域のレンズを1本買い足したいなと思った時、まず候補に上がったのは単焦点の「XF 16mm F1.4 R WR」でした。広角とは思えないほど歪みの少ない素直な写り、グイグイ寄れる使い勝手の良さ。かなり好みのレンズで、レンタルサービスを利用して試してみた感触としても「やっぱりこれだな」と、ほぼ決まりのつもりだったのですが、実は気になるレンズがもう1本。

富士フイルムのレンタルサービスを使ってみました ~X-Pro2編~

それが今回のタイトルにもある「XF 10-24mm F4 R OIS」。正直どちらにするか本当に迷っていたのですが、ゴールデンウィーク目前のある日、たまたま訪れた川崎のヨドバシカメラにいらっしゃった富士フイルムの販売員さんに相談に乗ってもらいすっきりと解決しました。


手持ちの機材はX-H1と16-55mmであること、16mm 1.4と10-24mm F4の2本で迷っていることを伝え、年内に発売予定の8-16mm F2.8も含めた3本でどれが良いかを真剣に話し合った結果、「超広角での被写体を考えると(一般的には)開放で撮ることは少ない →F2.8通しを待つ必要性は低い」「今持っているレンズを考えると16mmよりは10-24mmの方が表現の幅が広がるだろう」という結論に至り、10-24mmを購入。ありがとうございました。

開封


パッケージは、Xマウントレンズではお馴染みの黒い箱。


レンズの他には、レンズキャップ、フード、ポーチ、説明書、保証書などが付属しています。


説明書は「XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS」および「XF 55-210mm F3.5-4.8 R LM OIS」と共通です。


付属のポーチにレンズを入れたところです。サイズには若干余裕があり、フードを着けた状態でもスムーズに出し入れできます。

外観


鏡筒部分は、先に行くにつれて段階的に太くなっている形状。このスペックのAPS-C用ズームレンズとしては妥当なサイズでしょう。


付属の花形フードは、広角レンズだけあってだいぶ大きめ。小柄なボディーとの組み合わせではややバランスが気になるかも。


フィルター径は72mmです。


操作リングは、フォーカス、ズーム、絞りの3つ。このうち、ズームリングにだけ指標が書かれています。


「XF ZOOM」のロゴは黒、レッドバッジではありません。手前側には手ぶれ補正のON/OFFを切り替えるスイッチと、絞りをオートに切り替えるスイッチが付いています。

Xマウントのレンズは絞りリングのあるものが多いのはありがたいのですが、とにかく操作がレンズによってバラバラで統一感がないのは残念。

レンズによって絞り値が書かれているものと書かれていないものがあったり、絞りリングを端まで回すとオートのレンズもあればこのレンズのように独立したスイッチがあったり……。16-55mmのようにカメラの電源を切った状態でも視覚的に絞りを確認して合わせておけるのに慣れていると、電源を入れてから画面上で確認するしかないのはやや不便な感じはします。


左が10-24mm、右が16-55mmです。写真で見ると意外と大きさはあまり変わらないように見えるかもしれませんが、手に取ってみると一回り細いせいか、見た目以上に小さく感じます。重さも410gしかありませんしコンパクトですね。




X-H1に装着した状態でのサイズ感はこんな感じです。

作例

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使用感


いくつかのマウントを渡り歩いてきましたが、実は広角ズームレンズには手を出したことがなく、今回が初挑戦。なんとなく使い所を選びそうなイメージがあったのですが、使ってみると、確かに超広角特有のパースの付き方など難しい部分はあるものの非常に楽しいレンズでした。

とにかく広さを活かした写真を撮るもよし、強いパースを活かしてあおった写真を撮るもよし。おそらく、初めてこの手のレンズを使うのであれば、撮り慣れた景色をまず一度撮ってみるとその威力が実感できると思います。超広角でないと収まらない景色が撮れるというのも面白さの1つですが、例えば一般的な画角では見えてこない雲の流れ全体が見えてきたりと、超広角が必要だと思ったことがない場面でも使ってみると意外な面白さがあるかもしれません。

作例の最後から2番目、花の写真のように、テレ端までズームすれば(24mmでテレ端というのもなんだか違和感がありますが)そこそこアップで物を撮ることもできます。テーブルフォトにもある程度対応できるでしょう。

作例があれば十分かなと思ったのであえて何も言いませんでしたが、もちろん写りもフジノンレンズの名に恥じないものです。16-55mmしかり、Xマウントはズームレンズもかなり優秀ですよね。


換算15mmからとなると写せない物はほぼなく、ある意味万能なレンズなのかもしれません。「写真は引き算」という観点から言えば作品的な写真を撮るなら使いこなすのはなかなか難しいところはありますが、決して上級者しか楽しめないレンズというようなことはないと思います。

むしろ、これ1本でなんでも撮れる旅レンズとして、キットレンズでは見られない世界が写る2本目として、初心者の方が手に取った方がかえって純粋にこのレンズのすごさを楽しめるかもしれませんね。幅広い層におすすめできる1本です。