「OPPO Find X」のスライド式カメラに関するあれこれ

2018.11.16 モバイル ライター:__agar

日本でも11月にいよいよ発売された、OPPOのフラッグシップモデル「Find X」。画面占有率が非常に高く未来感のあるデザインを実現できた理由の1つに、フロントカメラや顔認証のためのデバイスなどをディスプレイの後ろに収納しておき、使う時だけ自動で飛び出すスライド機構を備えた「ステルス3Dカメラ」があります。



今回は、このスライド式カメラを重点的にチェック。といってもカメラの画質などの話は一旦置いておき、気になっている人も多そうな「結局これ、どうなの?壊れない?不便じゃない?」というところを掘り下げて行きたいと思います。

どういう時に開くの?


主にカメラを使う時、または顔認証を行う時に開きます。開閉は電動で、必要な時に自動で飛び出すので特別な操作は必要ありません。また、使い終わった後に閉じる動作も自動で行われます。カメラ使用時であればカメラアプリを終了した時に、顔認証時であれば認証成功後に元のように格納されます。

手動では開けられない?

基本的に、必要のある場面以外では開けられないようになっています。試しに手動でカメラ部分を引っ張ってみると、開き切らないうちにすかさずモーターが動作して閉じられてしまいました(※意外と力が強く危ないので真似しないでください)。

では逆に、カメラが出ている状態で手動で押し込んだらどうなるのか?と言いますと、この場合は開き直そうと押し返されるわけではなく、できるだけ不必要な力を加えられないようにということか、少しでも手で押された瞬間、手動で無理やり閉じられてしまう前にモーターが動いて閉じるようになっています。

開閉時のバッテリー消費は?

常に電動での開閉となるので、電池持ちに影響がないかと考える方ももしかするといるかもしれません。この点に関しては、実用上はほぼ気にする必要はないでしょう。1%相当の電力で200回の開閉ができるので、よほど頻繁にカメラの起動や終了、顔認証などを繰り返さない限りは……というより、仮に頻繁に繰り返したとしてもこれだけでバッテリーを大量消費させるのは難しいレベルではないでしょうか。

開閉音は気にならない?


カメラの開閉時には「ウィーン」とモーターの回転音が聞こえますが、静かな室内では分かりやすいものの、街中で使う分にはあまり気になりませんでした。静かなのは良いことだと思いますが、むしろこれでは物足りない!最新のかっこいいスマホをアピールしたい!という方には、サウンドエフェクトも用意。開閉に合わせて3パターンの電子音を流せます。

壊れやすくないの?


耐久性に関しては一番気になるところだろうと思う一方、数ヶ月、1年、2年……と、実際に使ってみないことには断言しかねる部分でもあります。参考までに、メーカーでは30万回以上の開閉テストを行っているほか、可動部からのホコリの侵入を想定した対策も行っているとのこと。良くも悪くも今はそれを信じるしかない、というところでしょうか。

使用年数としては約5年間は毎日使えるだけの耐久回数を設定しているとのこと。昨今のスマートフォンのライフサイクルからすれば、無理な力を加えたり落下させるなどの破損にさえ注意しておけば、さほど神経質になる必要はないのかもしれませんね。

カメラ使用中に落としたら……?

正常な状態で使用できている限りは結構な回数の開閉を繰り返しても大丈夫そうだ、ということは分かりましたが、やはり怖いのは破損のリスク。大きめの画面サイズで滑らかなフォルムのスマートフォンですし、使用中に手からツルッと……という悲劇も十分に考えられます。

もしも運悪く、繊細そうに見えるカメラ部分から落下してしまったらどうなるのか?というのは気になるところかと思いますが、実はその辺りもしっかり想定されています。


故障防止のための機能として、カメラが出ている状態で端末が落下するとそれを検知、自動でカメラを格納するという機能があります。落としても傷付かない安全な場所で何度か試してみましたが、通常立った状態で手に持った高さ程度からであれば、見事なタイミングで端末が地面に付くまでにはカメラの格納が完了していました。カメラが出たまま地面に当たって破損する、ということはそこそこの精度で防いでくれそうです。

ちなみに、手に持ったまま軽く端末を振る程度では落下扱いされることはほとんどなかったので、使用中にこの機能が邪魔になるということはまずないかと思われます。

便利だったこと、不便だったことは?

やはりベゼルレス化がこのスライド機構を採用した主目的だとは思いますが、副次的なメリットとして、インカメラ・アウトカメラともに使用時以外は隠れた状態となるので、ほぼ汚れずベストな状態でいつでもサッと取り出して撮影できるのは便利だと感じました。カメラに指紋や汚れがついていて、後で写真を見返したらちゃんと写っていなかった……といった心配はほぼありません。

一方で不便だったこと、使ってみるまで気が付かなかった意外な弱点としては、横持ちでの写真撮影は持ち方にややコツが必要です。カメラ部分に力がかかるとそれを検知して即座にカメラを格納、カメラアプリを終了する仕様なので「左手は添えるだけ」でないとシャッターチャンスを逃す可能性も。

また、Find Xには指紋認証がないので生体認証の手段は顔認証のみとなりますが、ロック画面から顔認証をスルーしてパスコードを入力する手段がないので、画面を点灯させるたびにウィーン……と必ずカメラを出すことになります。大丈夫なのは分かっていても無駄に消耗させている気がしてしまうというか、音を出したくない時などのために顔認証を1度行う前でもパスコード入力もできるといいなと思いました。ただ、顔認証の精度自体はとても良いです。

スライド式カメラに対応したケースってあるの?


両面に3Dガラスを使った作りかつ約12万円と高価な端末なので、しっかり保護して使いたい、というより保護しておかないと安心できない……という方も少なくないと思います。では Find Xのケース事情はどうかというと、大半のケースはスライド式カメラのある端末上部を空けた形状となっています。端末に付属しているケースもこのタイプです。

とはいえ、ここまで述べてきたように外部からの力がスライド機構に加わることは極力避ける仕組みになっているので、強度や耐久性を心配しているのであれば、そこまで慎重に扱いすぎる必要もないのではないかと思います。一方、スライド機構の耐久性を疑っているわけではなくても、美しい仕上げのボディが傷付くのが嫌だからやはりカバーしておきたいという方もいるはず。


種類は限られていますが、スライド式カメラに対応したケースもサードパーティー(おそらく中国メーカー)から出ています。長く綺麗に使いたい方には一考の価値があるでしょう。ケースの詳細は以下の記事をご覧ください。

あのスライド式カメラもしっかり保護できる「Find X」用ケースを試してみた

まとめ

初物かつ奇抜なギミックでどうしても繊細そうなイメージを持ってしまうものの、素人目線で思いつくようなトラブルには概ね手を打ってあるという印象です。あとは年単位で利用する上でどれだけの耐久性があるかにかかっていますが、そこはある程度信用して付き合ってみても良いのではないでしょうか。

(※本記事では、楽天モバイル「Find X」体験イベントの企画で当選、ご提供いただいた端末を使用しております。貸与機ではないため、自己責任で各種検証を行っております)