サムスンの新型スマートウォッチ「Galaxy Watch」をレビュー

2018.11.02 モバイル ライター:__agar

前回の記事でチラ見せしていたので気付いていた人もいるかもしれませんが、サムスンの新型スマートウォッチ「Galaxy Watch」を購入しました。1週間強使ってみて良い部分・気になる部分もある程度見えてきたので、レビューしておきたいと思います。

「Galaxy Watch」とは?


Galaxy Watchは、Tizenベースのウェアラブル端末向けOSを採用したスマートウォッチです。Gear S3 frontier/classicの後継機として、日本では10月25日に発売されました。約2年ぶりのモデルチェンジということで、既存ユーザーにとっては待望の機種だったのではないでしょうか。

前作同様、切り欠きのない完全な円形表示のディスプレイを搭載し、ベゼル部分には回転させて操作できる機構を組み込んでいます。5気圧防水、IP68相当の防水防塵性能を備え、ペアリングしたスマートフォンの通知を確認したり、ランニングやサイクリングなどのデータ計測、天気やスケジュールの表示などができます。

ケースサイズ46mm(画面サイズ1.3インチ)と42mm(1.2インチ)の2サイズが用意され、バッテリー容量やバンドの幅など、一部仕様が異なります。なお、日本国内で販売されるモデルはWi-Fiモデルのみ。海外版にはLTE通信に対応するモデルがありますが、eSIMのみで物理的なSIMスロットは備えない仕様なので、おそらく国内に持ち込んでも同機能の利用は難しいでしょう。

Galaxy Watch | Galaxy Mobile Japan公式サイト

外観や付属品を紹介


今回購入したモデルは、42mmのミッドナイトブラック。実を言うと、46mmモデルと42mmモデルのバッテリーサイズの差が大きい(472mAhと270mAh)ので当初は46mmモデルにしておくべきか購入前は迷っていました。ですが、あまり腕時計を着ける習慣がないもので経験上大きなスマートウォッチは続かないなと思い、サイズの好みを優先することに。


初期状態ではシリコンバンドが装着されていますが、オプションとして11月末にレザーバンドが発売されるようです。また、特殊な規格ではなく一般的な腕時計用のバンドが使えるので、色々試してみるのも良いかもしれませんね。46mmモデルは22mm幅、42mmモデルは20mm幅のバンドに対応しています。


ベゼル部分はマットな仕上げで、側面はやや光沢のある質感です。円形ディスプレイはSuper AMOLEDを採用。ケースのデザインとの相性もあるのかなと思いますが、アナログ風のウォッチフェイスがよく似合います。この機種からの新機能として、ウォッチフェイスを表示している間だけスピーカーから秒針の動作音を鳴らすという不思議なギミックがあります。果たして意味があるのかはさておき、これも時計らしさを演出して自然に使ってもらうための工夫のひとつなのかもしれません。


裏側には心拍計が搭載されています。技適の表記などもここに入っていました。


充電方式はQi準拠のワイヤレス充電で、マグネットで固定するスタンド型の充電器が付属しています。


充電スタンドの入力端子はmicro USBでした。(他メーカーのAndroid端末やiPhoneでも使えるとはいえ)基本的にはGalaxy Watchを購入する人はGalaxyユーザーが多いはず。ここ2年ほどの機種なら廉価機以外はType-Cを採用しているのに、あえて古い規格の充電器を用意させるのか?という点はやや疑問。そう高い出力が必要な物でもないので、機種変更などで余った充電器を使ってね、ということなのでしょうか。

良かった点・イマイチな点


Wear OS(Android Wear)のスマートウォッチはこれまでに何機種か使ったことがあるのでそちらとの比較になってしまいますが、円形ディスプレイでの表示に最適化されているのは断然こちらですね。ベゼルを回転させる操作もうまく取り入れられていて、アプリの選択画面などに使われている「ベゼルを回転させて項目を選ぶ→画面の中央に空けられた広いスペースをタップして決定」という操作などはよく考えられているなと感心しました。狭い画面でちまちまとタップ操作して、「これならスマホ出した方が速いわ!」となってしまうようなストレスがGalaxy WatchのUIにはありません。そういった点では快適に使えています。

ただ、通知周りはイマイチだなと感じました。理由は2つあって、1つは通知デバイスとしてはノイズが多いこと。日付が変わる直前にその日のデータをまとめた「Daily Briefing」というものが送られてきたり、1時間以上机に座っていると「トーソーツイスト」という軽い運動を勧めてきたり(これ自体は良いと思いますし何度かやってみましたが)と、スマートフォンから転送されてくる純粋な通知以外のお知らせをしてくる場面がいくつかあるのですが、これらが普通の通知と同じようにバイブレーションを鳴らしてくるので、時計を確認して「なんだ、これか……」となってしまうことが正直あります。

もう1つは、メールなどの通知表示について。複数件のメールが来ている時の確認がしづらいことや、本文の表示と同じ画面からワンタップで返信できてしまうので誤操作による返信をしやすいことが気になりました。


通知機能にはやや不満もある一方、活動量計としての機能はかなり優秀だと感じています。表示も見やすいですし、スマートフォンもGalaxyであれば「S Health」アプリとの同期・管理が可能です。使い始めてしばらく経ってから気付いたのですが、トレーニング機能は手動でメニューを選ばなくても自動検知して計測してくれます。それも、歩いているのか自転車に乗っているのかまで判別して勝手に開始してくれますし、信号待ちなどで停まっている時には自動で計測も一時停止していました。意識せずに使えるのでなかなか便利ですね。

少し変わった機能もあって、心拍計を使ったストレス計測機能などはユニークです。これは常時計測しているものではないので、「ストレスを感じている真っ只中の人がこれをわざわざ手動で測るか……?」と突っ込みたくはなるのですが、話の種としては面白いと思います。

また、46mmモデルと42mmモデルで1.5倍以上のバッテリー容量の違いがあるということで心配していた電池持ちも、思いのほか不満はありませんでした。睡眠計測まで行って24時間着けているような使い方なら2日間、普通の腕時計のように夜は着けないのであれば3日間といったところ。スマートウォッチ自体を使うのが初めての方であればこれでも億劫かもしれませんが、ある程度慣れている方なら“普通”と思える程度の電池持ちでしょう。

まとめ


どちらかといえば通知デバイスとしてというよりは、時計+アクティビティトラッカーとして、あるいは“ちょっと便利な機能”の集合体としてスマートウォッチを使いたい方におすすめしたい機種です。円形ディスプレイでシーンを問わず違和感のないデザイン、綺麗で使いやすいUI、しっかりと作り込まれた機能が揃っていて、価格も意外とお手頃。試してみる価値はあるのではないでしょうか。