「Galaxy Feel2 SC-02L」レビュー。動作と電池持ちはお値段以上

2018.11.25 モバイル ライター:__agar

docomoの2018年冬モデルとして発売されたミドルレンジ機「Galaxy Feel2 SC-02L」を購入しました。筆者は普段、同シリーズのフラッグシップ機である「Galaxy S9 SC-02K」を使っていて、Feel2のベースとなっている海外端末「Galaxy A8 (2018)」や前機種「Galaxy Feel SC-04J」も以前使ったことがあります。上位機種とベース機種、前機種を知っているユーザーの視点で、Feel2をレビューしたいと思います。

「Galaxy Feel2 SC-02L」とは?


「Galaxy Feel2 SC-02L」は、「docomo with」の対象機種となるGalaxyシリーズのミドルレンジ機。docomoの2018-2019年冬春モデルの1つとして発表、11月9日に発売されました。

SシリーズやNoteシリーズの上位機種と同じ18.5:9のワイドディスプレイを採用、with機としては多めの4GB RAMや3,000mAhのバッテリーなど、実用性の高いスペックを備えた機種です。アウトカメラ、インカメラともに約1,600万画素で、美肌モードやAR絵文字といった機能も利用できます。

海外で発売されている「Galaxy A8 (2018)」がベースとなっており、ベース機種と同等の防水防塵性能(IP68相当)はもちろん、日本仕様としておサイフケータイやワンセグにもしっかりと対応。今や国内メーカーでも珍しくなってきたストラップホールまで用意されています。

「Galaxy A8 (2018)」レビュー。”edgeじゃないS8″のような完成度の高いミドルレンジ機

パッケージ・付属品


パッケージは白色の紙箱。SシリーズやNoteシリーズは黒、海外でのAシリーズやそれに相当するFeelシリーズは白と分けられているようですね。


内箱を開けるとまずは本体が登場。


本体のほかに、micro USBケーブル、テレビアンテナケーブル、データ移行用のOTG対応USB変換アダプタ、SIMピン、クイックスタートガイドが同梱されています。

「USB Type-Cの機種なのになぜmicro USBケーブル?」とお気付きの方もいるかと思いますが、誤植ではありません。おそらく変換アダプタと組み合わせてデータ移行用に、ということなのでしょう。1回しか使わない物を付属させるよりは、長く使えるType-Cケーブルを付けてくれたほうが……という気はしますが。

海外版のA8と比べると付属品がだいぶ削られていて、この辺りはwith機として価格を抑えるために仕方のない部分なのかもしれません。ただ、A8には付属している(さらに言えば国内キャリア向けでもS9やNote9には付属している)クリアケースが入っていないのは残念。というのも、後述しますがFeel2の筐体はA8と完全に同じというわけではないため、ケースの選択肢がかなり少なく、サムスンの純正アクセサリーも無い状態。付属していればだいぶ助かるのになあと思ってしまいました。

外観


前面は上位機種とは異なり、エッジがカーブしていない平面のディスプレイとなっています。ガラスそのものは端がわずかにラウンドした2.5Dガラスなのですが、表示部にはカーブがかかっていないため、フィルム選びは比較的しやすいかと思います。


背面パネルはガラス製。当初は上位機種にはないホワイトを買おうかなと思っていたのですが、実物を見るとどうも初代Feelほどの高級感はないように感じたので無難なブラックを選択。


パーツの配置がよく似ているので裏だけ見るとS9っぽいですね。


右側面には電源キーとスピーカー。A8譲りの珍しい配置です。

ボディのサイズはA8(2018)と同じなのですが、この電源キーの位置が変わっているためケースの流用は基本的にできません。A8と比べるとFeel2は電源キーの位置がややスピーカー寄り(上寄り)にズレています。純正品で言えば「Neon Flip Cover」のような、側面が大きく開いているタイプのケースなら装着できる可能性は高いでしょう。


左側面には音量キー。SシリーズやNoteシリーズで誤って押しがちなBixbyキーはありません。


上部にはSIMカードスロット。nano SIMとmicroSDが1枚ずつ入ります。


下部にはUSB Type-C端子とイヤホンジャック。


(左:Galaxy S9、右:Galaxy Feel2)

画面サイズはS9が5.8インチ、Feel2が5.6インチとやや小さいものの、筐体のサイズはほぼ同じ。重量はわずかにFeel2の方が重いですが、はっきりと体感できるほどの差はありませんでした。


普段S9を使っている者からすると、画面サイズがほんの少しとはいえ小さいこと、エッジが曲がっていないことから、片手での操作はかなりしやすいと感じました。

スペック・動作

Galaxy Feel2 SC-02Lのスペック表

SoCExynos 7885 2.2GHz+1.6GHz オクタコア
RAM4GB
ROM32GB
画面サイズ5.6インチ
画面解像度1,280×720(HD+)
バッテリー3,000mAh
OSAndroid 8.1
アウトカメラ約1,600万画素
インカメラ約1,600万画素
サイズ約149×70×8.5mm
重量約168g
カラーFrost White / Opal Black / Aurora Pink

基本性能はほぼベース機種のA8を踏襲していて、初代Feel(SC-04J)に搭載されていたSoCより少し性能の高い「Exynos 7885」を搭載。Snapdragonで言えば、ベンチマークスコアとしてはミッドハイレンジ向けの「Snapdragon 660」に匹敵する性能です。Snapdragon 400番台を搭載する機種が多いdocomo with対象機種の中では頭一つ抜けたスペックですね。


A8(2018)もミドルレンジ機としてはストレスの少ない良好な動作をしてくれる機種でしたが、Feel2は画面解像度をFHD+からHD+へと落としていることも関係してさらに好印象。普段使いでの動作速度に関しては「安い機種だから」というような我慢の必要はなく、ミッドレンジ機であることを忘れそうなほどにサクサク動きます。解像度の低さは電池持ちにも効いていて、バッテリー容量は変わらず3,000mAhなので、良好な電池持ちで安心して使えます。

もちろん、高画質なゲームアプリやコンテンツを楽しむにはもう少し解像度が欲しい場面もあるとは思いますが、そもそもの処理性能やカメラ性能などから言ってもそこに主眼を置くなら上位機種を選ぶべきでしょう。用途としてはSNSやブラウジングが中心であれば価格以上に満足できるバランスの取れた1台です。

ソフトウェア・機能


UIは基本的に現行のGalaxyシリーズ各機種とほぼ同じ。主要な機能は変わらず使えます。生体認証は指紋認証と顔認証の両方に対応しています。

細かい部分ではオミットされている機能もあり、ホームボタン部分の感圧センサーや虹彩認証、スリープ状態でも時刻などを確認できる「Always On Display」などは省略されています。もっとも、省略されている機能の多くは最近のGalaxyシリーズの他機種を使ったことのある人にとっては馴染みのあるものでも、スマートフォンとして欠かせないような部分は犠牲になっていません。この機種で初めてGalaxyを使うというような方にとってはまず気になることはないでしょう。

カメラ


カメラはアウトカメラ、インカメラともに約1,600万画素。食事、夜景、美肌モードやAR絵文字などの機能を搭載し、上位機種に近い使い勝手となっています。


デュアルピクセル技術や可変絞りのデュアルアパチャーこそ使われていませんが、十分に見栄えのする写真が撮れるカメラです。

他機種と比べたFeel2の魅力


最後に、これまでに使ってきた他機種と比べたFeel2の魅力をまとめて、この記事の結びとしたいと思います。


・Galaxy S9と比べて……

価格的にも倍以上する上位機種の「Galaxy S9」と比べれば当然、性能・機能ともに劣る部分はあるのですが、併用していても違和感のないほどに快適な動作はミドルレンジ離れしているなと感じました。スマートフォンで重いゲームは遊ばない方、携帯のカメラとして十分に撮れればそれ以上は求めない方など、使い方次第ではFeel2を選んでも何ら不満なく使えると思います。また、S9ユーザーの視点で良いなと思ったのは電池持ち。これに関してはS9のウィークポイントでもあるので、ライトユーザーだけでなく、ヘビーユーザーのサブ機としても良いでしょう。


・Galaxy A8(2018)と比べて……

ベース機種である「Galaxy A8(2018)」と比べると、おサイフケータイやワンセグ、ストラップホールといった日本仕様としてローカライズされた要素を除けば、一番の変化は画面の解像度にあります。FHD+からHD+への解像度ダウンという、スペックシートだけを見た机上の話をされてしまうとややネガティブに取られかねない変更が加えられているわけですが、両方使った印象としてはFeel2の方が好印象。無理な背伸びをしないことでよりバランスの取れた機種となり、動作や電池持ちの良さという、日々使う中で確実に恩恵を受けられる長所が生まれています。


・Galaxy Feelと比べて……

2017年夏モデルの初代「Galaxy Feel」と比べると、物としての質感の良さや高級感はFeelが一歩勝る印象ですが、with機としての予算内で最大限に快適に使える機種として考え抜かれたものに仕上がっていると思います。電池持ちは初代も良かったのでともかく、動作は格段に良くなっていますし、18.5:9のディスプレイをはじめとして初代以上にSシリーズに近い使用感となっています。長く使ってこそメリットのあるdocomo withの性質上、これだけ良くなっているけれど初代ユーザーはまだまだ買い替えを考えるわけにはいかない、というのはもどかしいところかもしれません。