この記事は、ぜろ(@_0_zero)さま主催の「今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2020」の25日目の記事です。
2020年も大変よくお買い物しました。実際のところ、買うだけ買って開けずに放置しているモノが多く部屋が大変なことになっているのですが、とりあえず年内に何を買ったかは思い出せました。記憶が戻ってよかった~
というわけで、今年のベストバイガジェットはXiaomiの炊飯器「Mi IH炊飯器」に決定しました! ここで「炊飯器はガジェットなのか」という疑問が生じますが、この炊飯器はWi-Fiに接続できる「スマート炊飯器」なのです。つまり間違いなくガジェットです。
Xiaomiは2019年12月9日に日本市場への本格参入を発表し、このとき炊飯器も国内で取り扱われることが明らかになりました。
前々から中国や香港のXiaomi直営店(小米之家)に行くたびに「Xiaomiの炊飯器欲しい!」と思っていたので、正直なところスマートフォンが発売されるよりも嬉しかったことを覚えています。
スーツケースやモバイルバッテリーであれば買って帰ってきても問題ありませんが、家電製品となると電圧が日本と異なるため(さらに技適問題も)指をくわえて眺めるしかなかったわけです。
ところが、発表時にも、その後も、炊飯器の発売日については全くアナウンスされず、一体いつになったら発売するんだ状態で月日は流れていくばかり。
2020年3月には、楽天市場にXiaomiの公式ストアがオープンしましたが、炊飯器が取り扱われていないだけでなく、あまりにお粗末な点が多く「そもそも本物ではないのでは」といった疑惑をかけられるほど。結局この怪しいショップは本物だったようですが、問題が解決するまで“一時閉鎖”ということになり、2020年12月25日現在も閉鎖されているままです。復活しなさそう
ここまで来るともう炊飯器の入手はほぼ諦め状態になっていましたが、ある日Amazon.co.jpで炊飯器が取り扱われているのを発見し、品切れになったり復活したりを繰り返していることに気付きました。
しかし販売元はAmazon.co.jpではなく「MCclub」となっており、連絡先の住所や電話番号も中国のもの。例のごとく公式アナウンスはまったく無かったため「日本版ではないのでは……」と思ってしばらくスルーしていたのですが、レビューに投稿されている画像には日本語のボタンが普通に写っているのです。
MCclubは一応代理店業務も行っているようなのですが、Xiaomiの公式からのアナウンスは相変わらず何もなく、公式Webサイトと思しきサイトを見てみても日本での活動内容は不明です。
謎のセラー「MCclub」で実際にスーツケースを購入したフォロワーの話によると、ちゃんと日本向けの商品が届いたとのことで、筆者も炊飯器の購入を決断しました。
価格は1万799円でしたが、タイムセールが実施されていたため8900円で購入できました。通常価格でも、ただのIH炊飯器と考えると安価ですが、さらにWi-Fiにつながるスマート炊飯器なので明らかに異常です。
実際に届いた商品を見ると、外箱も日本語で書かれており、確かに日本向けのモデルであることがわかります。
蓋を開けるボタンにはXiaomiのロゴマークが記載されています。これは日本国外で販売されている同形式の炊飯器とは異なり、日本向けの特別仕様と言えるでしょう。発表時にロゴマークが変えられているのを見て正直驚きましたが、特に触れている媒体は無いようでしたので、オタク以外にはどうでもいいことなのでしょう。
実際のところ、炊飯器を入手するまでにかなり苦労したのでXiaomiが日本向けに力を入れているのか入れていないのか、一体どっちなんだ感が半端ないところではありますが。
炊飯器をひっくり返してみると、ちゃんと技適マークが記載されています。マニュアル類も日本語で書かれています。
炊飯手順が書かれているページには、「電源に接続する」「Wi-Fiに接続する」が並んでいるのが面白いですね。
これは炊飯器ですが、本体背面にはWi-Fi接続状況を示すランプが搭載されています。
普通のしゃもじとお粥用のお玉、計量カップが付属します。刻印されているロゴはXiaomiロゴではなく、日本国外で展開されている「Xiaomi Smart Life(旧Mijia)」と同じもの。
しゃもじは平らなところに置いても、すくう場所が平面に触れないようになっているのが、地味に嬉しいポイント。
蒸し器も付属しています。
釜は羽根つきで、厚みも十分です。
普通の炊飯器のように本体のボタンを押して普通に炊飯することもできますが、スマート家電用の「Mi Home」アプリを利用することで、外出先など、炊飯器から離れた場所からでも炊飯を開始できます。
外出先から炊飯を開始して何がいいのかという問題もありますが、帰宅する時間が読めない場合でも、帰宅するタイミングで炊飯器のスイッチを入れられるのは意外とありがたいです。米自体は2~3時間程度吸水させると、それ以上はほとんど吸水しなくなるため、日帰りであれば特に浸けすぎといった問題はないと思います。
通常モードでの炊飯時間は、蒸らし時間込みで60分。炊飯完了後は、アプリに通知が届きます。
中国で販売されているモデルでは、米の品種に応じて最適な炊き方で調理してくれたり、炊飯以外の料理レシピが利用できるようになっているのですが、日本のロケールではこれらにまだ対応しておらず、炊飯と早炊き、蒸し・煮込み以外は選べないようです。
公式Webサイトの商品情報ページを見ると、「Mi IH炊飯器をアシスタントにして、スープや温泉卵などのさまざまな作品を作りましょう」と言いながらいろいろな料理の写真が掲載されているものの、実際にどう作るのかなどは書かれていません。実際は煮込むだけなのかもしれませんが、今後日本でも、アプリに専用の調理メニューが用意されることを期待したいと思います。
おわりに
昨年に引き続き、今年もアドベントカレンダーを主催しましたが、特に告知をしていないにもかかわらず全日程の参加者が集まりありがたい限りです。枠が埋まるまでに比較的時間がかかったため、これまで参加していただいたことのない方にも参加していただきやすかったかと思われます。この場をお借りして、参加していただいたみな様に感謝いたします。
外部リンク
Mi IH炊飯器 製品情報
https://www.mi.com/jp/mi-induction-heating-rice-cooker/
Xiaomi Japan
http:// https://www.mi.com/jp/index.html