この記事は、ぜろ(@_0_zero)さん主催の「今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2023」の25日目(最終日)の記事です。
昨日の記事は黒ぽん(@kuropon)さんの「【ベストバイガジェット2023】見事にハマった、Lenovo Smart Clock」です。参加者募集時に書いた「これから買ってもまだ間に合います」の通り、見事な滑り込みを見せていただき大変参考になりました。
飲み物を自動でかき混ぜてくれるマシーン
「自動攪拌マグカップ」「自動ミキサーカップ」などと名乗る、飲み物を自動でかき混ぜてくれるマシーンを動画広告などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
商品画像を見るに、マグカップの底には撹拌子(要するに磁石)が入っており、磁力を使って底から飲み物をかき混ぜるような仕組みになっています。何やらオシャレ感を意識したアイテムに擬態していますが、正体は明らかに実験器具の「マグネチックスターラー(磁気撹拌機)」です。
やはりこのような変なアイテムを見ると元ネタから抑えたくなるもの。筆者は自動撹拌マグカップの広告を見て、マグネチックスターラーを買うことにしました。実験器具を買うとは言っても、安いものであればAmazon.co.jpで数千円ほどで普通に購入できます。なお回転数をデジタル表示できるものやタイマー付きのもの、ホットプレートのようなヒーター付きのものはもう少し高くなります。
筆者が購入したのは「ANZESER マグネチックスターラー 磁気攪拌機 3000 rpm 3000ml を含む回転子」(どこまでが製品名なのかは謎。説明書には「磁気攪拌機 MX-3K」と書いてありました)。購入価格はセールやら何やらで2000円ほどでした。飲み物を混ぜられればよいので一番安かったものを選びましたが、現在は終売になったようで、ディスプレイ付きの後継モデルのようなものが出ていました。
購入したマグネチックスターラーには長さ3センチほどの撹拌子が1個付属していました。一応、複数サイズがセットになった撹拌子も別で購入してみましたが、小さいものは間違って飲むと困るような気がするので、飲料撹拌用には大きめを選ぶとよいかもしれません。撹拌子は棒状のもの以外に歯車のような形をしたものも存在しているので、ミキサー感を出したい人はそちらを選んでもよさそうですね。
撹拌子を入れたマグカップを台座にセットし電源を入れると、マグカップ内に渦が発生します。この機械の役割はそれだけです。マドラーやスプーンを用意して自分で混ぜるのとどっちが楽なのかとかは特に考えないほうがよさそうですが、仕事をしたくないときに渦を見れば癒やされそうですね。
なお熱い飲み物を入れた状態で5分ほど代わりにかき混ぜておいてもらえば、常温で放置するよりも早くカップ内の温度が下がってくれるので便利でした。普段は熱い飲み物を冷まそうと放置していたことすら忘れてしまうので、これのおかげで比較的早く温かい飲み物を飲めるようになりました。
最初はネタ枠で買っていたので、2回くらい使ったら満足してしまうかなと思っていたのですが、意外とまだ使っています。水より粘度の高いスープ系でも普通に使えるので、ドレッシングなんかを作りたい人にもおすすめできそうです。
ここまで書いてセルフ校閲してから気付いたんですが、クラウドファンディングサイトで数年前に電源不要の撹拌マグカップが登場していたらしく、現在はAmazon.co.jpでも販売されていました(「AUMIX コーヒーコップ」をAmazon.co.jpで見る)。温度差で電位差が生まれる熱電効果を活用したことで電池不要になっているようです。ただ7000円以上するのと普通に洗いにくそうなので、やっぱりマグカップと撹拌機構は別々でほしいかな、と思いました(安い類似品もあるとはいえ)。
余談(隙自語)
筆者は何でもかんでも物を集める収集癖があり、実験器具についてもちまちま買ったり使ったりしていた時期があります。小学生時代からビーカーや試験管、キムワイプやベンコットなどの実験器具を多数収集していましたが、大学時代には所属研究室で嫌というほど実験をしたおかげで、個人的にあえて買う機会はなくなっていました。今回はついに(?)かつての研究室の呪縛から解放され、久しぶりに実験器具を購入する気分になれた記念として、ベストバイに選出することに決めました(単純に買ってみたら面白かったという真っ当な理由もありますが)。
【おまけ】2023年に買ったガジェット3選
2023年のお買い物を振り返ると、買ったけど「ベストバイ」ほどじゃないよねとなるものが多く、選出難易度の上昇を感じました。そもそも昨年同様に開封することなく放置しているものも大量にあるのですが、ここでは2023年に筆者が買って使ったものを3つ紹介します。
Samsung Galaxy Z Flip5 SC-54D
SIMロックフリー版の発表後にドコモ版を購入しました。Flip Cardがもらえる購入キャンペーン開始直後に購入しましたが、しばらく未開封のまま放置していたため、Flip Cardの引き換えクーポンを受け取れずに終わりました。
初期状態ではGalaxy Z Flip5のサブディスプレイで起動できるアプリは限定的ですが、Galaxy Storeで「Good Lock」「MultiStar」をインストールすることで好きなアプリを起動できるようになります(最近、国内版のGalaxy Storeでも普通にインストールできるようになりました)。
ネタで見せびらかす枠として、オタクではない一般人からのウケも割と良好です。
Apple iPhone 15 Pro
昨年購入したiPhone 14 Proから買い替えました。全人類待望のUSB-C接続のiPhoneが登場したため、Lightning接続のiPhoneは即刻廃止となりました。ビックカメラ系列の買取サービス「ラクウル」を活用し、実際の手出しは2万円ほどで済んでいます。
ahamo(海外ローミングのみ)、Wallet(クレジットカードデッキ)、Apple Pay決済以外では全く使っていません。
Apple EarPods(USB-C)
USB-C端子に直接接続するイヤホンを持っていなかったので、新製品だし2780円ならばと試しに購入しました。先述のとおりiPhoneはほとんど使っていないので、WindowsのラップトップやGalaxyスマートフォンでよく使っています。
あとがき
2015年から続いている「今年のベストバイガジェット Advent Calendar」は2023年で9回目の開催となりました。筆者(本体)が主催するようになってから数えても5回目で、年月の流れの残酷さを感じずにはいられません。
Twitterなどで昔は目新しい機能しかなかったスマートフォンも今では義務感で毎年買うだけ、という話をする機会が多くなり、アドベントカレンダーでもやっぱりよかったもの無かったわ、と期間中の参加者の入れ替わりが何枠かありました。
時代はYouTuberと言われるようになって何年も経ち、いよいよブログも終わりかと思われがちですが、なんだかんだ毎年アドベントカレンダーの枠は埋まってくれるので、まだ来年も何とか開催できそうですね。それではまた来年、10回目があればお会いしましょう。